うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

一人ひとりは小さいけれど

暑かったり涼しかったり忙しい毎日です。

本日はつい最近視聴したこの作品です。

 

※本文はあくまで劇中設定の羅列ではなく個人の感想を書いてるものであり、ネタバレや不快感を覚える内容もあるかもしれませんので、事前にご了承ください。

 

スーパー戦隊勝手にまとめ

第3作目

バトルフィーバーJ(1979〜1980)

あらすじ:

世界征服を狙う秘密結社エゴスの野望を阻止するべく、国防省はバトルフィーバー隊を招集する。

 

登場人物:

バトルフィーバー隊(以下BF隊)

伝正夫/バトルジャパン

生真面目で任務にも忠実なBF隊のリーダー。また日本の古い歴史や部族についても博識である。

戦闘スタイルは空手とカンフーをミックスさせたカンフーダンス。

エゴスからもBF隊最強の男と称され、激しい拷問や村のしきたりに苦しめられても決して屈することのない強靭な肉体と精神力を持ってる超人。

惜しむらくは仏頂面で子ども人気がないこと。

 

白石謙作/初代バトルコサック

機械で玉を打つのとゴムで玉を飛ばすの両方のパチンコが得意な遊び人(多分)。子どもや女性に優しくモテスキルは高い(多分)。

戦闘スタイルは名前の通りコサックダンス。

新体操のような軽やかな動きも見せるが設定上は怪力戦士らしい。

33話でエゴスの凶弾を受け戦死してしまう。

 

神誠/2代目バトルコサック

殉職した白石の先輩。

カウボーイのような格好をしている銃の名手だが寡黙かつマイペース。その立ち位置は交代メンバーというより、昨今の追加戦士に近いものがある。

出番こそ少ないものの存在感は抜群で、演じる伴直哉氏の貫禄を改めて実感させられる。

 

志田京介/バトルフランス

カリスマ美容師でプレイボーイ。

女性に甘いがイマイチ決まらない2.5枚目。

子どもとのエピソードも意外とあり、泥臭くも誰かを守ろうと奮闘する場面も多い。今作での最推し。

戦闘スタイルはフラメンコを基調としたスパニッシュダンス、またフェンシングの使い手でもある。

 

曙四郎/バトルケニア

住所不定の野生児。捨てられた動物を保護してたり、子どもたちにクリスマスプレゼントを買うために給料全部はたいたりと聖人ムーブを見せたと思いきや、子どもの話しはすぐには信じないなど色々雑な面が目立つ男。

戦闘スタイルはトロピカルダンス。

恐らく5人の中では一番映ってる時間が長い。

 

ダイアン・マーチン/初代ミスアメリ

FBI捜査官。父がエゴスに殺されている。

正体を探られないためか基地から出ないことが多く、外で5人揃うことはほとんどない。

戦闘スタイルはディスコダンス。

妹が狙われたことにより重症を負い、アメリカのバトルスーツをマリアに託し帰国。

 

汀マリア/2代目ミスアメリ

ダイアンと同じくFBI捜査官。

強い・頭が良い・優しい・活発・可愛いとBF隊に足りないアイドル要素を一手に引き受ける存在。

真っ先に正体バレしたにも関わらず、潜入捜査をしてあっさりバレるというのが定番。

 

倉間鉄山将軍

知略に長けてるうえ、ペンタフォースより強い鉄山流・電光剣の使い手というBF隊のラスボス。

BFロボの戦闘データも恐らく彼の剣筋から取ったものだと考えられる。

やる気の無いBF隊によく喝を入れてる。

 

中原ケイコ

BF隊通信員であり協力者。

日常パート担当ともいえる非戦闘要員。

演ずるは後の日高のり子

 

中原マサル

ケイコの弟。

BF隊(主にケニア)を慕う普通の小学生。

 

上野トモコ

ケイコと同じく通信員。

よくマリアと行動しているためか、非戦闘要員も普通に正太バレしてる。

ユキという妹がいるが、マサルほど出番は無い。

 

秘密結社エゴス

サタンエゴス

エゴスの首領。

御子として怪人を召喚し、暗躍している。

 

ヘッダー指揮官

作戦を指揮するサタンエゴスの右腕。

御子である怪人より地位が低いという他では類を見ない幹部。

邪神流という殺人剣を学んでいたらしい。

 

サロメ

エゴスの追加幹部。

当初はプロレスラーのような格好で自分が直接戦っていたが、いつの間に御子のお付きになる。

回を増すごとにメイクが濃くなる。

 

ポイント:

現在ではスーパー戦隊シリーズ3作目とされている今作ですが、当初は東映とマーベルが提携して製作された「スパイダーマン」の後番組という扱いでした。

そのため「ゴレンジャー」「ジャッカー」も特に意識していなかったとプロデューサーの吉川進氏は語っております。

しかし私は今作を見て「ジャッカー」に似てるなと思ったのですが、恐らくスタッフが共通してるので作りやすいフォーマットを沿った結果なのかもしれません。

 

スパイダーマン」の好評を受けて巨大ロボの登場が決まり、それが後々続いていくシリーズの原点となりました。

バトルフィーバーロボ(以下BFロボ)現在主流の合体ロボではなく、戦闘以外では戦艦バトルシャークに格納されている非変形型ロボ。

見た目も甲冑のようで戦闘スタイルも日本刀を振り回すなど、国際色より"和"要素が強めなのも印象的。

コクピットでも5人(主にジャパン)が操縦してるという設定なのですが、どちらかというと計器の操作をしてるように見え、ロボ自体は将軍の動きをトレースしたAIが自動操縦してるように見えたりもします😅

序盤はこのBFロボの完成を巡って、BF隊とエゴスの攻防が展開されるという意欲的な内容。

他にもエゴスの巨大怪人は等身大怪人と兄弟(姉妹)という設定(頭に☆マークがある以外見た目は一緒)で、倒したら巨大化ではなく完全に別怪人となっております。

先に等身大を倒してからBFロボに乗り込んだり、ジャパンだけロボに乗り込んで他4人は等身大と戦ったりと色々見せ方に苦慮が窺え、巨大ロボ登場の初代であるが故の試行錯誤が、後のシリーズにおけるフォーマット化に繋がるのだと強く実感させられます。

「バトルシャーク、出動願います!!」

 

物語の進行としては、序盤はスパイアクションから始まり「ジャッカー」のように死人が出る展開もちょくちょくあります。

あくまでシビアに任務をこなす姿を見せる…と思いきや、ジャパン以外はディスコで踊ってたりパチンコしてたりで、とにかくやる気がない。

あまりにあまりだという判断だったのか、人物に好感度を持たせようと割と早い段階からキャラクターの掘り下げが進むことになりました。

分かりやすい点でいえば、ジャパンがよく笑うようになったところでしょうか。

マリア参加とほぼ同時に5人の正体がエゴスにバレ、開き直って「正義の味方だ!」みたいな空気を醸し出すBF隊。

しかし、やる気の無さと怪現象の相談をされてもすぐに信じない人間レベルの低さが好感度アップに繋がらず、実際子どもたちに言うことを聞いてもらえない描写があります。結果的には平和のために戦ってますが、その経緯が最悪なので"正義の味方"とは認知されてても"子どもたちのヒーロー"にはなれてない、というリアルな世知辛さが今作の味と言えましょう。

それでも大人子ども関係なく真っ正面から向き合って事態解決に挑む姿は純粋に格好良く、やはり世間の裏で輝くヒーローな模様。

「ジャパン、ワシは一連の事件を捜査しろと命じたんだ」

 

戦闘要員の他にも通信員のケイコとトモコ、ケイコの弟マサル少年がレギュラーで出演。ケイコは役者の存在感も相まって目立っているのですが、トモコは少し地味な印象でした(トモコの前にミドリという隊員もいたらしいのですが全く記憶に残らず)。

前作も女性隊員という非戦闘要員が登場してましたが、いつの間に入れ替わっていたり上手く動かせていない印象でしたが、通信員の2人はマリアとトリオを組むこともあったりと優遇されてたと思います。

 

アクションに関しては「ジャッカー」以上に各キャラの個性がしっかり出てて見応え十分。

それぞれ固有のダンスリズムがあるうえ、槍や棒手裏剣といった独特な個人武器があることも良い味出してます。

また、アクションにおいては変身シーンがスムーズかつ個性的でとても印象的です。

特に広田茂穂監督の演出はキレが良く、7話での白石が建物と建物の間に身を隠したところをカットマン(エゴス戦闘員)が追いかけたら"スーツを着たコサックが大股開きで壁と壁の間に留まっており、上空からカットマンを待ち伏せしている"シーンと、8話での"爆発を避けるためにテーブルに身を隠した伝が硝煙の中、顔を出すと既にジャパンのスーツを着てる"というシーンには痺れました。

シリーズ構成という概念が薄かった(無かった?)当時において、物語は正直同じ内容の繰り返しみたいなものだったのですが、個性的な演出が多く飽きないのが今作の良い点です。

スクラムだ!」

「「「「「ペンタ!フォース!!」」」」」

 

敵組織のエゴスに関してはカルト教による世界支配という色々危うい組織。

面白いのは前述の通り等身大怪人と巨大怪人が別個に存在してることと、サタンエゴスから生まれた怪人は御子と呼ばれ幹部であるヘッダー指揮官とサロメより身分が高いこと。この2人は常に敬語を使ってます。

怪人の種類は道具や動物、人体に関係するものや概念的なものにまで及び実にバリエーション豊か。

時たますごく強い怪人が生まれることもあり、四面怪人には何故かペンタフォースが通用しなかった(しかし将軍にあっさり斬殺される)。

 

おすすめエピソード:

第15話「エゴスの地獄料理」 

(監督:竹本弘一 脚本:高久進

第32話「ふるさと殺人村」

(監督:竹本弘一 脚本:上原正三

第37話「電光剣対風車剣」

(監督:平山公夫 脚本:江連卓)

の3つです。

15話は私の推しであるフランスが奮闘するエピソードです。アクションと変身シーンも凝ってて見どころいっぱいです。

32話はエンケンの愛称で有名な遠藤憲一氏が出演してる回。徹底的に追い詰められる最強の男を見られるエピソードでもあります。

37話は言わずもがな。袴姿で現場に駆けつける将軍を見よ。

 

5段階評価:

☆☆☆☆★ 4/5

前作に比べパンチは弱いものの、演出テンポやダンスリズムによって違う戦闘スタイルなど見やすい要素が多いです。

またBFロボ初戦闘の殺陣は独特な方向性なので、そこも注目点。

デザインは古臭いと感じるかもしれませんが、シンプルな分スーツアクターの方々のスタイルやキレの良いアクションが見られるため、いわゆるギャップ萌えを感じることができるかも…笑

終盤は少し熱が下がる感じがしますが、安定感のある作品です。

興味を持ちましたら是非ともご視聴くださいませ。

 

以上、バトルフィーバーJまとめでした。

「電光剣・唐竹割り!!!」

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