動物園からサーバルキャットが逃げ出したというニュースがありますね。
※追記:動物園ではなく個人宅でした。
長いステイホームで動物たちもストレスが溜まっていたのでしょうか。
本日は動物モチーフのこの作品です。
※本文はあくまで劇中設定の羅列ではなく個人の感想を書いてるものであり、ネタバレや不快感を覚える内容もあるかもしれませんので、事前にご了承ください。
それと本作感想は少しあっさり気味なのと、少々記憶が曖昧な点もあるので、それもご了承ください。
「百獣戦隊ガオレンジャー」(2001〜2002)
あらすじ:
古来から人々を脅かしてきた百鬼オルグ。
精霊パワーアニマルに選ばれた5人の戦士たちが、オルグを倒すために立ち上がる。
登場人物:
獅子走/ガオレッド
ガオライオンに選ばれたガオレンジャーのリーダー。
獣医であり、動物と心を交わすことができる。
使命に対しても前のめりで、熱さを持ってるものの戦いにおいては冷静な印象が目立つ。
鷲尾岳/ガオイエロー
ガオイーグルに選ばれたサブリーダー。
元々は戦闘機のパイロットだが、フライト中にテトムに誘拐された。5人の中では最も古参。
前半はクールかつ無愛想な面が目立ち仲間にも厳しく当たることがあったが、徐々に心を開いていったのか英語混じりに会話するなどひょうきんな面も見えるようになる。
鮫津海/ガオブルー
ガオシャークに選ばれた海の戦士。
男性陣では最年少で、それがコンプレックスのような描写がしばしば。
一本気な熱血漢であり、物事に一生懸命に取り組む姿を見せる。
牛込草太郎/ガオブラック
ガオバイソンに選ばれた元力士。
身体は大きい怪力戦士だが、花を愛し人を愛する優しい心の持ち主。
ブルーとネバギバコンビを組んでおり、よく一緒にいる。
大河冴/ガオホワイト
ガオタイガーに選ばれた紅一点。
熊本から上京してきた女学生であり、父親から空手を習っていた。
真面目なしっかりもので、遅れて加入したレッドにも優しく接するなど面倒見も良い。
大神月麿/ガオシルバー/狼鬼
1000年前にガオの戦士として戦っていた男。
オルグを封印するために狼鬼の力を解放してしまい、当時の仲間たちによって封印されていた。
自分の中の狼鬼に苦しみながらも、現代のガオの戦士と共に戦うことを選ぶ。
テトム
ガオズロックに身を置くパワーアニマルの巫女。
まだ目覚めていないパワーアニマルを探しているほか、戦士たちの休息の場を与えている。
やや天然が入っており、歌と料理が得意。
風太郎
パワーアニマルに声を届けることができるなど、常人とは思えない能力を持っていたが、その正体は記憶を失くしたガオゴッドの化身であった。
ガオゴッド
全てのパワーアニマルの始祖的存在。
大獣神よりもタチの悪い神様であり、出てきては視聴者のヘイトを集めるという恐ろしい存在。
ヤバイバ
普通のオルグより格式の高い一本角。
ハイネスデュークに仕え命令を遂行する。
卑劣かつ残忍な性格だが、ツエツエとは漫才コンビのような掛け合いを見せる。
ツエツエ
ヤバイバと同じ一本角。
趣味はコスプレ。
ポイント:
21世紀戦隊第1作目の本作は「スーパー戦隊シリーズ25作品記念作」と大々的に打ち出され、多くの試みが見られました。
最も大きかったのは、腕や足の換装をメインとした玩具展開だと思います。
モチーフに動物を使用しており、メンバーの相棒以外にも多くの種類の動物がメカとして登場。
当時は物語の途中で出現する新メカは単品のロボになることが多く、そこから1号ロボとスーパー合体するという形式がメインでした。
そのため複数のロボを揃えることが難しい場合に、玩具の購入を躊躇うケースもありました。
そこで「パワーアニマルシリーズ」として発売された本作の玩具は腕や足に変形するパワーアニマルの玩具を小出しすることでロボの腕のみ換装して別形態にするという新機軸を生み出し、少ない出費でプレイバリューを高める努力を行いました。
この方向性がヒットし、2000年代における換装パーツをメインとした商品展開に繋がっていき、2008年の「炎神戦隊ゴーオンジャー」で一つの完成形を見ることになります。
本作を語る上で重要なのは、当時演じる役者が注目され始め「イケメンヒーローブーム」が巻き起こったという点です。
特にレッドを演じた金子昇氏とシルバーを演じた玉山鉄二氏は大人気でした。
それ以降はヒーロー出身のイケメン俳優という肩書きでブレイクする役者がより多くなった印象です(昔もいなかったわけではないですが)。
またメンバーが着ていた制服のようなジャケットも人気を博したようで、始まりは2年前の作品ではありますがこれも2000年代の主流となっていきました。
本作の展開は「奇跡が起きる」ことが多く、時にガオレンジャーのヒーロー性を削いでしまうこともあります。
例を挙げると、死亡したメンバーが黄泉の世界で少し作業をしたら、新しいパワーアニマルが出現したうえそのメンバーたちもついで復活するなど。
百歩譲ってパワーアニマルが出現することに目を瞑ったとしても、メンバー復活にはほんと何の脈絡も無いため、死生観がぶっ飛び過ぎててある意味必見です笑
ビジュアル面においては美男美女揃いで、ヒーロー、敵キャラ、ロボ全てのデザインも洗練されておりレベルが高いです。
制服のおかげで誰が何色に変身するか分かりやすいのもポイントだと思います。
某電撃戦隊のリーダーは赤い服を着るのに13話くらいかかっていたので。
おすすめエピソード:
Quest:21「狼鬼、惑う」
(監督:諸田敏 脚本:酒井直行)
Quest:31「百獣戦隊、全滅!!」
(監督:竹本昇 脚本:酒井直行)
Quest:38「精霊王頂上決戦」
(監督:竹本昇 脚本:武上純希)
完全に趣味のラインナップです笑
21話は水浴びが見られます。誰とは言いません。
31話は前述のトンデモ回です。
本作の"らしさ"が詰まった回だと思います。
38話はロボ販促回なのですが、本作ならではのアプローチであり、パワーアニマルへの評価が如何ともし難いことになる回です。
5段階評価:
☆☆★★★ 2/5
少し辛口評価になりましたが、見る人を選ぶ作品になるかなと思います。
とはいえ動物モチーフ、革新的なロボ、分かりやすく子どものヒーローしているなどヒットする要素が詰まっており、2000年代第1弾としてこの上ないスタートを切った作品であることは確かです。
新時代のスタンダードをこの目で確かめたい、という方にはとてもおすすめです。
是非ともご覧ください。
以上「ガオレンジャー」感想でした。
「やる気満々だぜぇぇぇ!!!」