雨が降ったり止んだり忙しい天気です。
本日は予告通りレスキューポリスをあっさり目に。
※本文はあくまで劇中設定の羅列ではなく個人の感想を書いてるものであり、ネタバレや不快感を覚える内容もあるかもしれませんので、事前にご了承ください。
メタルヒーロー勝手にまとめ
第10作目
レスキューポリスシリーズ第2作目
「特急指令ソルブレイン」(1991〜1992)
「犯罪が高度化した時代。人の命と心を救うために、自らの青春を懸けて立ち上がった若者たちがいた。それが、特捜救急警察である」
登場人物:
西尾大樹/ソルブレイバー
特急ソルブレインの隊長。
心優しく爽やかな好青年であり、任務においては冷静な立ち回りを見せる。
ソリッドスーツヘビータイプをプラスアップすることでソルブレイバーになり、困難な救助にも命懸けで挑む。
ヤ○ザみたいな格好をしている爆処理のプロ。
樋口玲子/ソルジャンヌ
行動部隊の女刑事。
優しい性格と根気強い捜査で大樹をサポートする。
ソリッドスーツライトタイプをプラスアップすることでソルジャンヌになり、主に怪我人の手当てなどを担当する。しかし出番が少なく若干不遇。
増田純
行動部隊の若き刑事。
無鉄砲で熱くなりやすい性格だが、刑事としての使命感は強い。
現場の刑事として一人だけ生身であり、犯人にもボコられることが多々あるため役に立たない印象が強い。
ソルドーザー
ブルドーザーに変形できるロボット刑事。
バイクルやウォルター以上にロボット要素が強いことと、生まれたばかりの人工知能を搭載しているため、人間の感情に対してより純粋な思考を持っている。
戸川亀吉
メカニック担当。通称亀さん。
ソルドーザーと行動を共にしていることが多い。
前作の野々山をより現場向きにしたようなキャラであるが、物語としてはあまり良い作用はなかった。
香川竜馬/ファイヤー/ナイトファイヤー
その捜査上で日本に帰国し、ソルブレインと合同捜査を行う。
その後は高岡の起こす事件を追うためにナイトファイヤーのソリッドスーツを纏い、ソルブレインと協力することになる。
正木俊介
前作最終回で犯人の心まで救えなかったことから、ソルブレインを結成した。
熱さと交渉術の下手さは前作同様。
高岡隆一
終盤ソルブレインの前に立ちはだかる悪の貴公子。
あらゆる犯罪に一枚噛んでおり、ソルブレインを追い詰めるため暗躍している。
彼の出現により、大樹は人を憎まず犯罪を憎むという考えに疑問を持つようになるが…。
ポイント:
前作「特警ウインスペクター」の好評を受け製作された直接の続編。
事件の捜査とレスキュー要素を引き継ぎつつ新たな試みとして、罪のない人たちの命だけでなく"犯罪者の心を救う"というアプローチも仕掛けられました。
それが「罪を憎んで人を憎まず」という教訓を基にしているのですが、どうも上手く噛み合いません。
序盤はこのやり方を貫くことで、いかにど外道な行いをしても改心の可能性を見せて終わり、というような見せ方が多くなってしまいスッキリしないことが多々ありました。
前作との差別化という面でも大した違いは感じられず、本作の個性が薄くなってしまいました。
また本作のもう一つの特徴として"若さ"が挙げられます。
OPナレーションに「青春を懸けて」という文言があり、EDには彼らの日常が描写されております。
しかし実際はどうかというと、実際若くて爽やかな面々だとは思うのですが"若さ"に伴う"迷い"といった部分にクローズアップ出来ていなかった印象。
若さ故の甘さという面ではスーツを着ない下っ端刑事の純がその役回りを請け負っていたのですが、回数はそんなに無いし、役に立たないしと散々。
そんな中、終盤に大樹が高岡の非道に"警察官としてではなく人間として"怒りを燃やすのですが、その要素も引っ張られることはなく霧の中に消えていきました…。
ちょうど同時期、戦隊シリーズでは「鳥人戦隊ジェットマン」が製作されており、等身大の人間がヒーローになる描写を盛り込んでおりましたが、本作では警察ヒーローという性質上それ以上は踏み込めなかったのかもしれません。
前作の特徴でもあったロボット刑事に関して本作のソルドーザーはより人間離れした体格になり、代わりに子どものような疑問から始まる思考回路を持つようになりました。
ソルドーザーは変形して強力なブルドーザーになることができるのですが、当初は自分が自分で無くなることに恐怖を感じるなど、今までのロボットキャラとは違うキャラクター像を見せております。
残念なのは相方となる亀吉の態度が悪く、面白くなりそうなやりとりが全く面白くならなかったことでしょうか。
全体的にキャラのIQというか、人間力が低い気がするのが本作の苦しいところです。
本作を語るうえで外せないのは、前作主人公である香川竜馬/ナイトファイヤーです。
中盤合同捜査という形でバイクルウォルターと再登場するのですが、やはり人気だったからかその後レギュラー入り。
主人公交代だと言われることも多いナイトファイヤーですが、実際はそんなに出てくる印象は無いです。
大樹が主人公なのは変わらないですし、どっちかというとスタッフ側の意識の問題だったのではと思います。
どんな形であれ人気だった前作の主人公がレギュラーとして途中参加することは気持ちいいものではないと思われます。
本作を製作するうえで、人気にあやかった前作の存在が大きくのしかかってきております。
筆者としては大樹はすごく好きです。
真面目で優しくてなおかつ気さくな好青年という、没個性なまでの主人公像はレスキューポリスの中でも一番スタンダードです。
レスキューポリスの隊長は超人であることが基本なので、前後作に比べたら地味に見えてしまうのは当然のことと思います(おい
おすすめエピソード:
第8話「消えた強化スーツ」
(監督:三ツ村鐵治 脚本:山田隆司)
前作では1.2回しか無かったレスキューヒーローのガチバトルが8話にしてもう展開されます。
また同じ力を手にした者がどうやって"正義"と"悪"に分かれるのかという点も色々な意味で見どころです。
第20話「涙の手錠を打て!」
(監督:石田秀範 脚本:山田隆司)
レスキューポリス3作においてゲスト皆勤賞の中田譲治氏大暴れ回。
それでいて感情を剥き出しにする大樹も見られるトンデモ回。
5段階評価:
☆☆★★★ 2/5
残念ながら前後作に比べておすすめはしにくい作品です。
筆者としてもあまり印象に残ったエピソードはありませんし、設定的にもビジュアル的にもどうも地味です。
ただOPとEDはレスキューポリス3作の中では一番カッコいいと思います!
ソルドーザーの変形もCGが使用されるなど革新的な要素もあるので、気になる方は見ていただきたいです。
以上、「ソルブレイン」感想でした。
「トルネードバースト!!」