タイトルの通り「ゴジラ(1984年版)」(以下1984)をAmazonビデオで見ました。
何故この時期にこのゴジラなのかというと先日、平成ガメラ三部作をDVDで見返したので怪獣映画成分を摂りたかったのと、平成VSシリーズを通しで見たいのでその基盤となる1984を見ようと思ったためです。
ゴジラシリーズに関してはどうしても初代の存在が大きいというイメージが付き纏っており、なかなか手が出せないままでいたのですが、この機会に。
1984は7.8年前に一度見た作品なので「あーこんなシーンあったなぁ」と少々懐かしさを感じました。
と同時に前述のような初代を下敷きにしたような展開が少々苦手だという感想を抱きました…。
本作序盤で船舶が遭難した理由がゴジラ出現によるものだと早めに判明するのですが、続編として何十年も前に登場した怪獣の存在を、当然として受け入れている世界観はすごく不思議に思いました。
また、突如出現した怪獣に対して世界がどう動くかという面を強調していたのも印象深かったです。
ゴジラに潜水艦を破壊されたソ連が、アメリカがやったと決めつけ戦闘態勢にいつでも入れる状態になったとか、なかなか際どいかと…。
しかしそれも事前に平成ガメラを見てしまった影響なのですが、出現した怪獣に対して暗中模索するのではなく「あれはゴジラだ」とすぐ判明してしまうのは少し拍子抜けだと思ってしまいました。
初代が伝説級の作品であり、それを設定に組み込むことは必然といえるのですが、本作だけを見たい場合でも、結局初代を見なくてはいけないのかと余計なことを考えてしまいそれが最後まで抜けませんでした。
「シン・ゴジラ」が一般層にもヒットした理由は、過去作を見なくても突如出現した"怪獣"という存在が如何にして"ゴジラ"になり、それに人類がどう対応するかという物語が単純に分かりやすかったこともあるのかなと。
ゴジラシリーズの難しいところは、作品が多すぎることによって追いかけづらいことも原因なのかと思います。
しかし本作も人物描写や物語の進行は実に分かりやすく、見やすい部類には入ると思います。
また特撮パートはこだわりのミニチュアワークと爆発による映像的な押し出しも強く、大変ワクワクします。
引き続きVSシリーズも見て、感想を書いていこうと考えてます。
なんだか最近ネガティブな感想が多い気がするのですが、楽しんで見ていけるよう良い部分を見つめていきたいです。