うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

一周遅れで「VSキングギドラ」

最近色々忙しかったために先週見られなかったゴジラVSキングギドラをやっと視聴。

 

ややリアル路線で進められていた前2作と違い、タイムパラドックスを中心とした作劇でSF色の強い作品となっておりました。

背景にも「バックトゥザフューチャー」(タイムトラベル)「ターミネーター」(人型ロボットが敵になったり味方になったり)「エイリアン2」(最後の戦いで女性がロボットを操縦)などの海外映画の影響も強い模様。

 

逆に前2作と共通していた要素は、やはりゴジラが人類の脅威として存在する点です。

大まかなあらすじを交えて感想を。

 

23世紀からやってきた未来人は、将来日本がゴジラによって滅ぼされると内閣府とノンフィクションライターの寺沢に伝え、ゴジラの元となったラボス島の恐竜をテレポートすることでゴジラ誕生を防ごうとします。

タイムトラベルによって無事恐竜をテレポートさせゴジラ誕生は免れたものの、未来人が過去に放った未来生物ドラッドが代わりに放射能を浴びたことにより、キングギドラが誕生してしまいます。

全ては将来日本が世界最大の経済国になる未来を回避するために、未来の外国人が仕組んだ罠であり、飼い主と意思疎通を図れるドラッドが怪獣化したことにより、キングギドラは未来人の意のままに操られ現代の福岡、北海道を壊滅させます。

 

日本出身の未来人エミーはそのやり方に反発し、寺沢と協力してキングギドラを倒そうとします。

人類の脅威として君臨するキングギドラですが、そこになんとゴジラも復活。

恐竜をテレポートさせた先でも放射能は漏れており、更に原子力潜水艦を撃墜した新ゴジラは以前より大きく強く変われジャックとなりました。

激突する2大怪獣ですが、ここでは完全に未来人という悪の手先であるキングギドラに対してゴジラを応援したくなる流れになっていました。

寺沢とエミーが未来人のタイムマシン(マザーと呼称)を破壊したことでキングギドラはコントロールを失い、ゴジラに敗れます。

 

勝利したゴジラはビクトリー!とするわけもなく街を蹂躙しながら東京に進出。

前作で黒木特佐の「勝った方が我々の敵になるだけです」というセリフがありましたが、キングギドラに勝利したゴジラは正に人類の脅威となっており、心理的に応援したくなっていた怪獣が直後悪役に変わるというアクロバットっぷりがとても面白かったです。

 

東京を壊滅させん勢いのゴジラを止めるためにエリーは未来に帰還。

ゴジラに敗れ海に沈んだキングギドラをサイボーグ手術によって、メカキングギドラとして復活させゴジラにぶつけます。

予告編を見た感じ、諦めの悪い未来人が敗れたキングギドラ魔改造させゴジラ打倒を図るという構図だと思っていたのですが、現代人寺沢と未来人エミーの結束の象徴として登場するというまさかの展開で唸らされました。

 

メカキングギドラは苦戦しつつもゴジラを捕らえ、海底に封じ込めることに成功。

エミーは無事脱出し、寺沢への秘めた思いを胸に未来へ帰還します。

それで終了、かと思いきや海底ではゴジラが再び目を覚まし…でエンドクレジット。

 

本作の見どころはなんと言ってもアンドロイドM11の大暴れっぷり。

未来人のボディガードとして登場し、中盤までは寺沢とエミーを追い詰めるのですが、エミーにより強制改造を受け味方入り。

以降はコンピューター操作や戦闘においても2人の頼もしいターミネーターとなり、最終的にはメカキングギドラにAIとして搭載されエミーを献身的にサポートし、海底に沈むという最期を迎えました。

その頼もしさとヒロイン力に涙が止まらなかったことをここに報告します。

 

前2作から大きく雰囲気を変えたトンデモ展開が上手くハマっており、アクロバットな解決法がフィクションとしても面白く、大満足な作品でした。

次作はモスラ登場ということでファンタジー色が強くなりそうなので、このジェットコースターぶりに目眩がしないか心配ですが、楽しみにしたいと思います。

 

以上、「ゴジラVSキングギドラ」感想でした。