うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

ウルトラマンZ「神秘の力」

本日はもう一本。若干あっさり目。

 

ウルトラマンZ』

第8話「神秘の力」

(監督:坂本浩一 脚本:小林雄次

「お前最近おかしいぞ!」

今日も出動する怪獣の細胞回収部隊。

そこの研究員の一人がカブラギに対して注意するのですが、当の本人は無言で見つめ返すのみ…。

カブラギに対する職場の反応がやっと描かれました。

そのカブラギは怪しげな女性2人組と接触し、怪獣の細胞を手に入れます。

更に報酬を求めてきた2人を操り、残りの細胞も集めろと指示。

 

ところ変わって、ストレイジ道場でスパーリングを行うハルキとヨウコ先輩。

ヨウコ先輩に歯が立たないハルキは、バコさんに言われ自分が掛けられた技を再現するのですが、バコさんには通じず逆に倒されてしまいます。

昔何かをやってたというバコさん……影でエイリアンを葬っていたとかそんな感じでしょうか(違う

ハルキのついで、ユカもスパーリングで叩きのめそうとするヨウコ先輩。

負けた方が買い出しね、とか言い出し最低だな!!

明らかにユカの方が不利なのに、負けたらパシリに行かせるとか体育会系が過ぎます。

その頃、一人指令室にいたヘビクラ隊長は前回取り逃した相手を"セレブロ"と断定。

独自に調査を始めようとしたところ、カブラギが合体獣トライキングとなって街に出現。

ハルンガーと先輩ンダムをW出撃させます。

前回活躍を見られなかった2大特空機が揃って出撃したのは本分を忘れていないようで、一安心。

 

登場したトライキングを見た買い出し中のユカは、合体怪獣の存在にテンションアップ。

対怪獣部隊の隊員が買い出しに駆り出され、怪獣が出現しても連絡すらもらえない(または連絡できる非常用ツールを持ってない)というプロフェッショナルもへったくれも無い展開。何故誰も疑問を抱かなかったのか。

同じ、ヘビクラは恐らく1話で拾ったであろう平成3部作メダルを見つめ考えごとをしていました。

かつて特に強い面識があったダイナメダルを見つめ

「こんな時、戦士ならどう戦うんだ?」

と呟くのは良かったです。

 

今日も怪獣に敗れたハルンガーから離脱したハルキはゼットに変身しようとするも、なんとゼットライザーを落としてしまった模様。

それをガレキの中からユカが拾い上げるのですが、物語のご都合感が激しすぎて何ともノレません。

トライキングが帰宅し、ウインダムから下りたヨウコ先輩はユカと合流。

そこにゼットライザーを持ってたことでユカをゼットだと勘違いした怪しい2人組の1人が、ヨウコ先輩とユカを急襲。

浩一名物・謎足技で2人は気絶させられ連れ去られてしまいます。

 

女子ーズと連絡が取れなくなったことによりハルキは2人の捜索に向かい、隊長はカブラギの所員証を返すという名目で怪獣研究センターに来ていました。

最近カブラギの様子がおかしいという研究員の話を聞き、更に彼のデスクから怪獣メダル生成の秘密も知ります。

 

その頃女子ーズは何故か上着を脱がされ、女2人組に捕まっていました。

そこにはカブラギの姿もあったのですが、特に言及も無かったので今後何か動きはあるのか。

2人の居場所を突き止めたハルキが

「チェストー!!」

と不法侵入し、2人を救出。

ここからしばらく、2話分溜め込んだ坂本監督の煩悩が流れるタイムです。

どうでもいい話ですが、今回のハルキはやたらチェストチェスト言ってて、初脚本の小林雄次氏が「とりあえず言わせておけばいいや」と思って書いたのではと勘繰ってしまい、あまり好ましくない使い方。

 

割とあっさり煩悩タイムは終了し、カブラギは案の定ピット星人だった2人組に揃えさせたガンQとレイキュバスの細胞からメダルを生成。

トライキングにさらなる力を加え、超合体獣ファイブキングに進化させます。

ピット星人のアジトからライザーを見つけ出したハルキは師匠三倍盛りに変身。

ランスアローを駆使したスピーディな戦法を見せます。

 

さらに筋肉三倍盛りにチェンジしたゼットですが、強力なファイブキングの猛攻に今日もピンチを背負います。

「まあ、こんなとこでやられても困るからな…戦士の戦い方ってやつを見せてくれよな」

ヘビクラ隊長は持っていた平成メダルをゼットに託し、平成三倍盛りにチェンジ!

「変幻自在、神秘の光」

打って変わってクールな声に変わったハルキが何だか胡散臭いのですが、体色に紫が追加されたゼットは超能力攻撃でなんとティガ、ダイナ、ガイアの幻影を呼び出します。

ガイアに至ってはスプリーム・ヴァージョンにまでチェンジ(エフェクトは映画版っぽくてニヤリ)し、幻影ウルトラマンは揃って必殺光線を照射し、ファイブキングの部位破壊に成功。

最後は身体を縮めガンマスルーで体内に侵入し、中からゼスティウム光線で爆殺。

この作品は「ガイア」愛が強すぎる。

最後の猫の手、みたいなポーズは一体誰の趣味だったのでしょうか。

ゼットの勇姿を、ピット星人を抑えながら見つめていたヨウコ先輩は

「新しいゼット様は、超能力戦士…」

とどこかの女性隊員がかつて言ってたようなことを呟いていました。

 

爆散させられ今日もよろよろ帰宅したカブラギ研究員は、待ち伏せしていたジャグラーに襲われ怪獣メダルを落としながらも逃げ延びます。

ヘビクラ隊長の前に落ちる怪獣メダル…。

指令室でハルキは自身にメダルを託した存在について訝しむのですが、細かいことは考えず最後はやっぱり筋肉が一番、とユカを鍛えようとするハルキとヨウコ先輩で締め。

 

坂本監督3本撮りの最後ということで、前回前々回で抑え気味だった煩悩が爆発するかと思いきや、そこまででも無かったという印象。

むしろゼット新形態参戦、ジャグラーとカブラギの接触、怪獣メダル生成への言及、影の殺し屋疑惑の浮上したバコさんなど今後への布石を散りばめてなんとか料理したといったエピソード。

昨年「騎士竜戦隊リュウソウジャー」でメイン監督では無いものの、最多演出を務め作品の雰囲気作りに多大な貢献をした坂本監督がこちらでも"繋ぐ"意識を発揮したと感じられ、やはりこの人の腕前は素晴らしいです。

情報によると今度また『魔進戦隊キラメイジャー』に戻るみたいなので、そちらの演出もとても楽しみです。

 

反面、脚本面ではユカの色々と踏み外し過ぎな言動と行動、チェストを連呼するハルキ、戦士の戦い方に関する嫌味を二度も言う隊長など、くどさが目立った印象でした。

キャラクターは決まったセリフをただ叫ぶ機械ではなく、そこに息づく人物であることを念頭においておきたいところです。

 

 

次回、また輸送作戦。