番組を代表するセリフが「すり替えておいたのさ!」なんですね…。
付属品も多いです。
これでも真骨彫より1000円くらい安いんですよね。
可動範囲は広く、特有の腰を落としたポーズもしっかり決まりますね。
ちょうど整理をしていたのでビルドライダーたちと。
さて、本日は「ゴジラVSモスラ」を鑑賞。
以下、感想。
地球に突如落下した隕石の影響で、アンドロイドM11、じゃなかったメカキングギドラとともに海底に沈んだゴジラが活動再開。
またインドネシアのインファント島に謎の物体が出現します。
タイでインディジョーンズよろしく遺跡荒らしを行なっていた元考古学者のトレジャーハンター藤戸は泥棒の罪を免れるために、元妻で環境情報センターの雅子、丸友観光の安東とともにインファント島に物体の調査に向かいます。
ここでの道中はキャスティングもあってかコミカルに進み、少し低年齢層への配慮が見られるところです。
謎の物体を何かの卵だと考える藤戸たちの前、というか足下に2人の小人・コスモスが現れます。
コスモスたちによると卵は守護神モスラのものであり、人類が生息する前から地球において優れた文明を持っていた種族と主張。
しかし一部の悪い科学者によって作られたバトラによって種族はすっかり衰退したとのことです。
どっかのバイオ星みたいな末路を迎えていますが、自分たちで我々は優れた種族だ、とか言い出すのがすごく怖い。
若い女性2人組の姿で言い出すのが更に怖い。
ともあれ卵を野晒しにしておくわけにもいかないため、インファント島を地所に持つ丸友観光が船で日本に輸送することに。
コスモス2人はどうしてるのかと思いきや、雅子が抱えてる窓も付いてない箱にしまわれており、話をしない時は真っ暗に空間に閉じ込められていました。
開発による森林伐採などをいともたやすく行う丸友に引き取られるということで少しモヤモヤした気分になる藤戸と雅子、しかしその輸送中に海底から目覚めたゴジラが襲いかかります。
船から卵を切り離そうとする藤戸と社長命令で卵を失うわけにはいかない安東が甲板で殴り合いしてる間に、卵はひび割れモスラ(幼虫)が誕生。
そのままモスラとゴジラは海上で戦闘に発展し、さっきまで殴り合いしてた藤戸と安東は妙に近い距離感でそれを観戦。
どうでもいい話ですが、島でのサバイバルの際も何故か2人が近い時があり、スタッフにその筋の人がいたりしたのでしょうか(おい
モスラの気配を感じ取ったのか、こちらも隕石の影響で目覚めた怪獣バトラがそこに飛び入り参戦。
売られた喧嘩は三倍返しと向かったゴジラは海底にてバトラと激突。
怪獣映画で海底対決を見られると思わなかったので、意外な面もあり面白かったです。
しかし隕石落下と2大怪獣衝突の影響で活性化した海底火山にゴジラとバトラは飲まれ、モスラと藤戸たちはなんとか生き残ります。
翌朝、モスラを逃してしまった安東は代わりにコスモスを社長に献上し、丸友社長は彼女らをイメージキャラクターに使うことで更なるイメージアップを図ろうとします。
しかし、海外での活動資金を得るために藤戸はそのコスモスを誘拐し金に替えようとします。
どいつもこいつも…!
そのコスモスを助けるために、モスラ日本上陸。
自衛隊の攻撃をものともせず進撃するモスラですが、雅子と娘であるみどりの説得により藤戸がコスモスを解放したことで進行を止めます。
幼虫の時間が終わったことにより国会議事堂に繭を張るモスラ。
そこについに富士山の火山活動も活性化し、なんとそこからマントルを通ってゴジラが出現。
我々の予想を遥かに超えた存在と言っておりましたが、本当に何でもありです。
繭から出てきたモスラ(成虫)はゴジラ同様生き残っていたバトラと決着を付けに飛び立ちます。
モスラがしっかりと繭からの脱皮が描かれた中で、バトラがあっさり成虫にチェンジするのは少し物足りなく感じました。
空中で衝突するW虫怪獣。
互角の戦いを繰り広げるもモスラは横浜の街に叩き落とされてしまいます。
そこにやってきたのは三倍返しの怪獣ゴジラ。
バトラにまだ喧嘩は終わってないぞと戦いを挑みます。
ゴジラに追い詰められていくバトラですが、なんとそれを助けたのはモスラ。
熱線を撥ね返す鱗粉攻撃でゴジラを足止めします。
そこでモスラはバトラにテレパシーのような何かで交信。
どうやらあの面倒臭いブラック怪獣を先に倒しちゃいやしょうよ兄貴と呉越同舟を図ったモスラの策略により、バトラとの共同戦線が実現。
冒頭のコスモスの説明だったり、鱗粉攻撃を使っていたりなど色々と危ない雰囲気を感じるモスラの底知れなさを実感します。
モスラを観覧車の下敷きにしようとしたゴジラですがバトラによって逆にその餌食となり、最終的には傷つきながらもモスラとバトラによって海まで運ばれバトラとともに海底に沈みました(2作連続)。
モスラとバトラはゴジラ輸送の前に何か談合をしていたのですが、それは本来1999年の巨大隕石衝突に備えてそれを破壊するために復活する使命を帯びていたバトラがいなくなってしまったことにより、モスラはそれに代わって巨大隕石を何とかするという"約束"をしていたということでした。
その約束を守るためにコスモスと共に宇宙へと飛び立つモスラ、でエンドロール。
テーマとしては「環境汚染」「約束」といった部分でしょうか。
人類による環境汚染によりインファント島のモスラエッグは表面化し、ついには地球を守るためのバトラ復活のタイミングまで狂ってしまいました。
製作年が1992年であることも考えるとそういう思想が出始めたり時期でもあるのですが、やや安直に見えてしまいました。
もう一つのテーマとしては養育費も払わず海外で泥棒を行なっている藤戸、どんな手を使っても社長の命令を守ろうとする安東、コスモスの想いを叶えようとする雅子、バトラの使命を継承したモスラなどあらゆる面から「約束」を守ることを強調しておりました。
また、途中から藤戸と雅子の娘みどりがとてもクローズアップされており、子どもからの目線というものを重視していた節も見られます。
コミカルな描写や、モスラとバトラの共闘など分かりやすさを選んだ作品なのかとも思われます。
前作「ゴジラVSキングギドラ」は雰囲気を大きく変えたことにより、そのアクロバットっぷりがすごく楽しかったのですが、本作はファンタジー的でもなければリアル過ぎるわけでも無かったのでどうにも中途半端な印象。
少しハードルを上げ過ぎたかなと、反省。
次回作からついにスーパーXの後継とも言えるあいつが登場するので、ゴジラに対する人間の頑張りを見られることに期待したいです。
以上「ゴジラVSモスラ」感想でした。