うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

この星の価値

ウルトラマンZ

第10話「宇宙海賊登場!」

(監督:中川和博 特技監督:尾上克郎 脚本:中野貴雄

 

今回は珍しくあらすじスタートからのOP。

 

「防衛軍のお偉方が、目の色を変えるわけですよ!」

前回、キングジョーを回収したストレイジは、分解して格納庫に収納。

これだけの合金を使用していながら、高い機動力を持つキングジョーを解析することで、更なる特空機開発にウキウキするメカニック隊員たちですが、バコさんだけは難色を示します。

そしてキングジョーが回収された場所では、某研究員が前回出現した謎の手に操られ、ストレイジ基地に連れていってしまいます。

 

「修行が足りんよ、君ぃ」

一方その頃、指令室ではハルキとヨウコ先輩の筋肉師弟が腕相撲を行い、無事ハルキは連敗記録を伸ばしておりました。

そこに、研究員と隊員が倒れていたところを発見し出撃する筋肉師弟ですが、前回から暗躍していた海賊宇宙人バロッサ星人によって、今度はヨウコ先輩が操られてしまいます。

 

「下等生物と話す声帯は持ち合わせていない」

凶悪な宇宙海賊であるバロッサ星人の出現により、3話ぶり2回目のゼットさんの身体ジャック発動。

しかし、50秒しか戦えないその身体ではまともに戦えず、バロッサ星人はヨウコ先輩を人質に逃走。

せっかくの等身大戦闘でしたが、見せ場が少なく残念な印象でした。

 

指令室に侵入したバロッサ星人は、ヨウコ先輩を盾にキングジョーを動かすようユカを脅迫。

さすがにシリアスな顔になって拒否するユカですが、簡単に頭を捻り潰せるという脅しに、重ねられるヨウコ先輩の命乞い(恐らくバロッサ星人の演技)に屈してキングジョーを起動。

ここで、タブレット一つであっさりユカがキングジョーを動かすのですが(後の描写を見るに、手動の主電源に直結)全体的にユカに権限が集中し過ぎてて、誰かお偉方の令嬢だったりするのでしょうか。

今回はユカのボタン操作で基地壊滅の危機に追い込まれていたので、冗談になっておらず、やはりユカ関連は本作の大きな穴に見えます。

タブレットを真っ二つにするヨウコ先輩の筋肉は面白かったんですけどね!!

 

タブレットも壊され、ユカはバロッサ星人にずんばらりんされそうになりますが、それを救ったのは隊長…もといジャグラー

「人の縄張りを荒らすんじゃねぇよ」

ここでのジャグラー隊長は本当に、本当にカッコ良かったです。

 

「あれ…トゲトゲ星人?」

遅れながらも指令室に駆けつけたハルキも加わり、バロッサ星人を退け、ヨウコ先輩も取り戻したストレイジは電源室に向かい手動で電源を切ろうとするも、妨害を受け電源スイッチを破壊されてしまいます。

キングジョーを奪おうと格納庫に向かうバロッサ星人を筋肉師弟が追うのですが、途中でヨウコ先輩が被弾しハルキのみ向かいます。

ここでのジャグラーは協力しつつも、バロッサ星人の妨害を止めることはしていなかったので、先程のヒーロームーブだけに留まらず、自分のアイデンティティを見せつけてきます。

「敵か味方かは、時と場合による」

 

キングジョーが動いたことで対応に追われる整備班は、愚痴を言いつつも手を動かし、なんとかキングジョーを止めようとします。

ここでの場面は、整備班たちの必死さこそ伝わるのですが、未知の力を簡単に利用した因果応報とも言える展開なので、素直にカッコ良いとは思えず。

 

バロッサ星人の襲来により次々傷付き、整備どころではなくなってしまう整備班ですが、ここでバコさんが今回冒頭から見せていた謎の銀箱を持ってバロッサ星人の前に立ちはだかります。

「おーい星人、これなんだか分かるかぁ?」

キングジョーの最終ロックはここにある、とバコさんは銀箱を投げつけ、それを取るバロッサ星人。

しかしその中身は、日の丸弁当

更にお茶をぶっかけたバコさんは昼飯を犠牲にバロッサ星人の注意を引きつけ、駆けつけたハルキがキングジョーの電源コードを引き抜き、それをお茶が伝う水に当て、バロッサ星人に電気ショックを与えます笑

ここの場面は、テンポの良いはちゃめちゃぶりが面白かったです。

そしてバロッサ星人は、前回奪ったと思われるメダルを落とし逃走します。

 

しかし、日の丸弁当を昼飯と言い張るバコさんは、本当にそれが昼飯だったとしたら何だか色々察せますし、もしかしたらこういう時のために常に用意してたものだったのか、とかすごく気になります。

(筆者の中でバコさんは、影の殺し屋という解釈で話を進めてます)

 

無事、基地壊滅を免れたストレイジですが、コミカルに逃げ出したバロッサ星人は巨大銃で自らを撃って巨大化。

今まで集めてきた武器を地面に突き刺し、何かをアピール。

ストーリー的な視点で見れば意味不明なシーンですが「武器を集め、自分のものにする」という点では、回収したキングジョーで戦おうとするストレイジとバロッサ星人は同じなのでは?というメッセージかもしれません。

行為自体は同じかもしれませんが、そこに宿る"心"の違いが今回のテーマかと思われます。

 

バロッサ星人巨大化を前に、ハルキはライザーを起動し平成三倍盛りに変身。

ゼットとしては初めてライザーを武器として使い、バロッサ星人と切り結びます。

巨大化して以降なぜかコミカルキャラと化したバロッサ星人は、武器を取っ替え引っ替えし、サーベルを建物に突き刺して身動きが取れなくなるなど極端に知能が劣化します。

 

催眠術に翻弄され意外と苦戦する平成ゼットですが、ヨウコ先輩が拾った3枚のメダル(ジャック、ゾフィーウルトラの父)を受け取り、M78流・竜巻閃光斬でバロッサ星人を八つ裂き花火に変えます。

「うわぁ、キレイ…」

星人が塵と化した姿を、恐ろしい感想で見つめるヨウコ先輩でありました。

ところでさっき目の前に落としていた(ように見えた)メダルを、ハルキはなんでスルーしたのでしょうか。

 

最後バロッサ星人が上げた断末魔は、弟たちが必ず復讐に現れるというものであり、ハルキはいつでも来いと強気で返します。

しかし、バロッサ星人は一度に1万個の卵を生む種族であるため、弟は残り9999人はいるということでした。

これは今後の展開というよりは、本編終了後や外伝的な作品で取り上げられる要素かもしれません。

 

「防衛ロボットを活かすも殺すも、パイロットの腕次第だからな」

戦い終わり、格納庫で談笑するストレイジの面々。

ユカは自分の前に現れた、仮面の宇宙人(トゲトゲ星人)に思いを馳せていました。

「はぁ…解剖したい」

後ろではヘビクラ隊長がコーヒーを吹き出していた、でチャンチャン。

 

前回、キングジョーを使いメダルを奪った宇宙人が自ら出陣。

人間を操る能力でストレイジ基地を壊滅寸前まで追い込むという、最終回のような展開が見られたのですが、後半は謎のコミカル要素が打ち出され、どうにも腰が据わらなかった印象。

前回と今回の途中までは、宇宙人の不気味さを見せていく方向性だったのですが、目的を阻止されてからは「実は大したやつではないのでは?」という疑問から生じる間抜けなコントのようになっており、一気に台無し感。

本作自体は陽性の雰囲気を持っているように感じるので、そういった判断になることは間違いではないと思いますが、ウルトラシリーズのオムニバス性をもし意識しているとしたら、その回ごとの雰囲気作りは守ってもらいたいところです。

 

第5話では謎のテーマ闇鍋を作り出した中野貴雄氏ですが、今回はキャラを満遍なく動かし、それでいてハルキとゼットの情報共有をスムーズにこなしていた辺りはいい仕事でした。

"武器を集める"に関しては脚本家一人で持ち出した程度のテーマでは無さそうですし、少なくとも今回はあまり引っ張らなかったことから中野氏が関係したかは判断しづらいですね。

 

また、今回はついにジャグラーストレイジの面々の前に登場し、その存在を認知されます。

ユカにロックオンされた彼の命運は如何に。

 

大きな抜けは無かったものの、定まりきらない宇宙人描写に少し疑問が出たといった回でした。

 

 

次回、少しお休みみたいですね。