episode.3「東京」
前回、五代の肩で眠ってしまった一条さんは病室で目覚め、五代の残した書き置きに気づきます。
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一条さんへ
大事な約束があるので
一度東京へ帰ります
でも!また夜には戻ります
俺、『中途半端』はしません!
きちんと関わりますから!!
五代雄介
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前回自分に向けられた発言に、しっかりと意思を表明する五代の書き置きですが、一条さんはそれを握りしめます。
新幹線で東京に戻った五代と桜子さん。
五代はまた文字の解析を頼むのですが、さすがに疲れたから家に帰りたいという桜子さん。
パイロット2話では寝る間も無く解析に努めていたのが若干便利キャラ過ぎると感じたのですが、「疲れた」という感情を見せることで桜子さんに人間味をもたらす作用も働き、本作は徹底して人物描写が丁寧。
五代は豊島区のわかば幼稚園に向かい、そこで働く保育士の妹・五代みのりと子どもたちに再会します。
その頃、パンクな服装でそれぞれ渋谷、新宿を歩く不審者たちの影があり、それらは一つの場所に集おうとしていました。
「これは…人間の血です」
長野県警鑑識課の調査により、未確認生命体は人間に近い存在だと断定。
県警の視聴覚室にて、これまでに出現した個体と岐阜県、愛知県にそれぞれ出現した個体の確認作業を行なわれておりました。
遺跡調査隊を全滅させた天パーを"0号"とし、未確認生命体を発見次第、射殺すると決定。
その決定に一条さんはもちろん反発。
「第2号と第4号は、対象から除外すべきです!」
しかし、根拠のない一条の発言が認められるワケが無く、2号と4号=五代も警察の射殺対象になってしまいます。
その場で白い目で見られなかっただけ、長野県警の方々は優しい部類だと思います。
長野県警の決定を聞いたことで、前回逃した3号の発見に逸る一条さんを足止めし、亀山は一緒に新型白バイTRCS2000の説明ビデオを見ようとします。
男2人で何をしているのか亀山…。
しかし一条さんはそれを怒ることもせず、そそくさとその場を退席。
「とにかく、第3号を潰したいんだ」
街に出た一条さんは、そこで不可解な言語を発した女性に遭遇。
路上での取り調べを敢行しようとしたところ、その女は徒歩で逃走笑
逃げる途中でバラを振りまいておりましたが、しっかりと後ろ姿を見られておりました。
追いかけた一条さんは、廃工場でその女とニセ神父こと前回取り逃した3号の密会風景。
どうやらお叱りを受けている様子の3号に対して、陰から拳銃を構える一条さんですが、そこで携帯電話が鳴り、コッソリ聞いていたことがバレてしまう笑笑
開始から3話連続で殉職の危機を迎えた一条さん…しかし女の制止で生命までは奪われず。
さっきからしつこく掛かってくる携帯電話は、亀山からでした。
「またお前か!!」
お前のせいで死にかけたぞ!!!
さすがにキレた一条さんに、亀山からもたらされた情報は…!
その頃、文京区に集った不審者カルテットは、その手に握られたバラの花びらをお互いに示します。
それは何かの開始の合図なのか。
そこに現れる一般チンピライダーは、不審者たちを邪魔だと煽り、そこにいたカルテットの1人である女性に痴漢を働きます。
しかし、超人的な力を発揮した女性=豹の怪人・メビオに1人があっさり蹴り殺されてしまい、もう1人はバイクで逃走。
茗荷谷付近まで逃げた(30分くらい逃げてて、結構頑張った)チンピライダーは遂にメビオに追いつかれるのですが、悲鳴を聞いた五代が駆けつけ変身。
しかし、未確認生命体の活動が発見されたことにより、射殺に動いた警察は戦闘しているクウガ(4号)とメビオ(5号)をパトカー7台で囲い込む!!
「逸るなよぉ……五代!!」
果たして、一条さんのヒロイン力はクウガ=五代を救い出せるのか!?
ライダーの変身がBパートの終盤でおり、まともな戦闘すらほとんど無いというのは、今考えても驚きの構成。
前後編前提の、平成ライダーのフォーマットの萌芽を感じる反面、確かにこれは上から注意が行くワケです。
より細かい話は次回に回したいと思います。
ヒーローが射殺の危機を迎えたところで、つづく。
そして次回、バイク登場。