うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

職場という明日へ

ウルトラマンZ

第22話「それぞれの明日」

(監督:坂本浩一 脚本:林壮太郎

 

坂本フィーバー!!!

としか言いようのないくらい、煩悩が炸裂しておりました。

「魔進戦隊キラメイジャー」「仮面ライダーセイバー」そして本作と、日本を代表する三大ヒーローの演出を短期間でこなした坂本監督が破竹の活躍を見せた今回。

前回登板ではやや抑え気味だったことから、再登板の際に一気に解放することが約束されていたのかもしれません。

 

そんな坂本監督、冒頭から早速ハルキを上半身裸にし、筋肉布教。

迷った時には筋トレだ、途方に暮れた時は稽古だと自分に言い聞かせるハルキに、ヨウコ先輩から電話がかかってきます。

次の辞令まで休職扱いになっているというヨウコ先輩(監督の趣向を反映してか、今回の私服はニーハイ)は、同じ状況のハルキを呼び出しタピ活に励んでおりました。

前回言い渡されたのは解雇通告ではなかったことに少しホッとしました。

とある世界線のウルトラ警備隊では、解体直後に職の斡旋も無く、大の男2人が公園に放置されたという前例があったので。

 

タピ活もといデートにおいても、腕相撲でハルキをねじ伏せることに余念の無いヨウコ先輩は、無料でゲットした映画のチケットを900円で売りつけるという、またも最低な行為に走っておりました。

「どうして先輩は腕相撲の勝負にこだわるんすか?」

自分に有利な条件で、確実に相手を倒せるからです。

冗談はともかく、終盤における要素の一つと思われる、"ヨウコの内面"が枯れ専設定と絡めて掘り下げられるのかどうか。

 

映画を見終わった筋肉姉弟は、街中で特空機のアピールキャンペーンを行なっているユカと、ピエロに扮装し風船を配るバコさんに遭遇。

こういった姿で相手を油断させて近付き、スキを見つけて始末するのが殺し屋の基本(違う

しかしピエロ(道化)の姿で近づいて、マスクを取ったら痩せこけたアラ還の男が出てくるとかリアルで怖い。

 

指令室とドック以外で出会ったストレイジの面々が談笑する中、空気を読まずにバロッサ星人3代目(2代目よりは上の兄というややこしさ)が登場したことで生身アクションシーンに移行し、ここでも炸裂する坂本煩悩タイム。

毎度のことながら苦戦するハルキとヨウコ先輩を救ったのは…バコさんのハイキック!

「昔、ちょっとな…」

いや、現役ですよね!?(違う

バコさんが殺し屋の片鱗を見せるのですが、どっちかというと最小限の動きで後ろに回り込み、頸動脈を掻っ切るみたいなイメージを持っていたので少し残念(何が)。

 

「50秒もいらない!ウルトラ即効、お前を倒す!!」

久々の等身大変身を披露したゼットは逃走しようとした3代目に対して有利に戦いを進め、制限時間の設定を活かしてゼットの成長を補強したのは良かった点。

しかしそこにトゲトゲジャグラーが出現し、3代目はタピオカのでんぷんで細胞を活性化させ巨大化。

「このまま倒してもらっちゃ、困るからな」

そのジャグラーはというと、ピザ屋に扮装しストレイジのドックに侵入(描写から見るに転職ではなさそう)、そこで新たに建造された"ウルトラマン型の特空機"を事前に目撃しておりました。

 

ものすごく雑な理由で巨大化した3代目に対し、ゼットはそのまま等身大からウルトラフュージョン建物を壊しながら巨大化。

人気は無さそうなビルでしたが廃墟という感じにも見えなかったので、坂本監督にしては久々に踏み外してしまって描写かなと思います。

師匠三倍盛りになり、スラッガーヌンチャクを駆使して戦うゼットに、宣伝キャンペーンで現地に置かれていたセブンガーが再起動!

バコさんが常に出せるよう整備していたということですが、独断でやっていたのかは少し気になることろ。

 

テンションの上がったゼットは筋肉三倍盛りにチェンジし、一体いつぶりなのかという先輩ンガーと新・残虐コンビを結成して3代目を蹂躙し始めます。

そこにキングジョーが現着し、そのパイロットはゼナ先輩!?(岩田栄慶氏)

「こっちは経験値が違うんだから!」

指示も無しに勝手にセブンガーを動かしたヨウコ先輩に釘を刺すゼナ先輩ジョーですが、負けん気の強さを見せるヨウコ先輩ンガー。

 

「使えねぇやつだな、仕上げは俺がやるか」

宇宙人といえばこれだと言わんばかりに、ゼナ先輩ジョーに騙し討ちを喰らわせる(戦いの経験値が不足しているという描写)も全く役に立たない3代目に痺れを切らしたジャグラー隊長は、トライキングに変身しゼットを攻撃。

反撃とばかりに筋肉ゼットが放ったゼスティウム光線を、ゼナ先輩ジョーでガードベントするトライキング。

しかしそれこそがジャグラーの狙いであり、防衛軍にとって"ウルトラマンの力"のデータを収集するチャンスでもありました。

「このデータがあれば、ウルトロイドゼロが完成する…!!」

 

ゼナ先輩ジョーはパーツごとに分かれ弾け飛び、ゼナ先輩は脱出。

お互いファイブキングと主役ゼットにチェンジして再び取っ組み合うジャグラーとゼット。

あらゆる技を駆使して戦うシーンを見せるのですが、どうも間延びしておりここら辺りは悪い坂本監督が出てしまいました。

その後、まさかの主役ゼットから平成ゼットにチェンジし、ガンマイリュージョンでティガパワータイプとダイナストロングタイプを呼び出し、ダブル筋肉バースト!!

は吸収されてしまい、今度はガイアV2のフォトンクラッシャー→フォトンエッジの連撃により、吸収器官となるガンQ部位を破壊。

この作品は、というか坂本監督のガイア愛が強すぎる。

 

一方、三代目に立ち向かう先輩ンガーは、ファイブキングをつまらない相手と断定し、地面に突き刺さったままのベリアロクさんを掴もうとしてました。

「俺様を手にして、お前は何をする?」

「何これ…剣が喋ってる?黙って力貸せっての!!」

「お前が俺様を使うなど、2万年早い」

「どうせ口だけで、あいつを斬ることなんかできないんでしょ?」

「ふん、話にならん」

「ほらそうやって逃げる」

「くだらん、見ていろ!!」

「そうこなくっちゃ!!」

煽り耐性の低い魔剣さん(この前生まれたばっか)をいいように言いくるめたヨウコ先輩の後輩可愛がりスキルが久々に発揮され、セブンガーの手にベリアロクが握られる!!

前回、ベリアロクからの問いかけに対して一つの基準を見たのですが、やはり"大義"よりその場の"人情"といった面が大事な模様。

それを考えると第17話で2代目にあっさり力を貸したのも、2代目の野望自体には強い興味があった(同時に、その野望が小さいものだとすぐ分かった)ことが大きかったと思われます。

 

魔剣というマジックアイテムを手にし、テンションの上がった勇者ヨウコは、ユカに操作させたレッグキャリアーの上にライドオン!!

隊員・魔剣・特空機、三位一体の大技・セブンガースペシャル波乗りクラッシュで一刀両断しました。

同じ頃、ファイブキングを追い詰めていた平成ゼットはリク君先輩から譲り受けたギンガ・X・オーブのメダルでギャラクシーバーストを発動し、そのまま爆砕。

吹っ飛ばされたジャグラー隊長はその拍子に怪獣メダルを全て落としてしまい、それを拾う謎の手。

 

休職中の戦いを終えたストレイジの面々にはそれぞれ辞令が言い渡されており、整備班の中でも今後の防衛軍に関わるかどうするかで揉めているシーンを入れたのは、本作のキャラ描写が活きて良かった点です。

ちょくちょく登場するストレイジ整備班でしたが、前回前々回で活躍を描いていたことにより、登場に唐突さが生まれない丁寧さは、本当に本作の長所。

 

新たな特空機のパイロットに選ばれたユカだけが指令室に残る形となり、本格的にストレイジがバラバラになることに迷いを見せるハルキ。

自分だけ警備に回されることが嫌だからとか、そういうことじゃないから、いや本当だって!

「なら見返してやれよ。偉そうな能書きだけで、人の生き方否定してくるようなやつらをな。方法なんていくらでもあんだろ?俺もそうするつもりだ」

「……押忍!!」

隊長はそう言い残し、廃棄されそうだった盆栽を回収。

戦いに最も必要なのは立場なのか、自分と違う生き方を否定することで平和は保たれるのか。

それ以上の言葉は残さずに、ヘビクラはその場を去り、つづく。

 

 

前述の通り、坂本浩一監督演出ということで、最終回に向けた出血大サービスの繋ぎ回。

久々の等身大ゼット、意外とバリエーション豊富なガンマイリュージョン、ベリアロク片手にレッグャリアーに乗り込むセブンガー、リク君先輩から譲り受けたメダルで必殺技など、これまでの要素を上手く広げてくれて相変わらずの良い仕事っぷり。

休職中ということで、制服から解放された役者陣もいつもと違う面を見せており、キャラ描写の丁寧さに加えこういった広げ方を見せてくれるのも良い方向に作用したと思います。

勢いに任せた失策はちょくちょくあったものの、やはり良い監督です。

 

ベリアロクとの問答も若干魔剣さんの知能が下がった気がしないでも無いですが、使う目的が同じにも関わらずハルキとヨウコとで魔剣さんの動かし方が変わるという展開が分かりやすくて面白かったです。

同時に、ゼナ先輩に経験値が違うと言い張ったヨウコ先輩の柔軟性を見せつけ、口だけの女にさせず株を落とさせない丁寧さは、前述の等身大戦を優位に進めるゼットのセリフも合わせて、脚本の林氏の持ち味が発揮されて手堅い仕事でした。

 

あと細かい点で言うと、皮ジャンサングラスにニーハイソックスは、微妙にマッチしてないぞヨウコ先輩!!(※個人の見解です)

 

 

次回、それは新たな光?それとも影?