うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

全力のスタート

お世話様です。

 

今日は4月並の気温となって、過ごしやすくなってきました。

来週はまた気温が下がるらしいので、体調管理しっかりしていきましょう。

そんな今日はお待ちかねのこちらを。

 

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スーパー戦隊 MOVIEレンジャー 2021

本日公開、早速見て参りました。

以下、ネタバレを含めて感想を。

 

 

「魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビーバップ・ドリーム」

(監督:山口恭平 脚本:荒川稔久

 

あらすじ:

充瑠、為朝、宝路を含む多くの人間が悪夢に閉じ込められる事件が発生。

それはかつてオラディン王に倒されたヨドンヘイムの魔女ヌマージョの妹・ミンジョが、クリスタリアが崩壊した際に盗み出したドリームストーンを悪用し起こしていたものだった。

キラメイジャーはミンジョが支配する世界の"夢の主"を探すために、夢の中に飛び込む。

 

ポイント:

中盤のアレだけで-1000点

 

いや、ほんと、何故このタイミングであのネタを突っ込まなければいけなかったのか…。

確かに本編でも少し取り入れていたものではありますが、ある程度緊迫していた場面でガッツリやられると全く笑えなかったです。

 

気を取り直して、これまでのいわゆる"夏映画"に当たる作品がまさかの本編終了直前の時期に公開となり、あまり本編とのリンクは考えられてない(インタビューでも監督がそう言及)内容となりました。

いつもだったらVSシリーズに相当するタイミングなのですが、本作を含め個別の物語を展開することに徹底しており、尽く異例。

 

見どころは、ドリームストーンに貼られた呪いの札を雑に引っ剥がす瀬奈。

そしてそのドリームストーンですが、声優の緒方恵美さんが宝塚の男役をイメージして演じているらしく(パンフレットより)、低音で攻めてくる感じが個人的には東映版「遊☆戯☆王」を彷彿とさせ、闇の扉が開かれそうでドキドキが止まらなかったです。

それとアクションはもれなくキレが良く、スピーディかつダイナミックでこれぞ劇場版!という完成度で、非常に見応えがありました。

 

ストーリーとしては「キラメイジャー」らしくロジカルで真面目な展開でしたが、映像面でやや分かりにくい表現だったことと全体的に画面が暗かったのがどうにも取っ付きづらく、プラスポイントがほとんど無かった残念な作品といった印象。

予定通り公開された場合に

「ゼロワンREAL×TIME」と同時上映だったら、一体どうなっていたんだろう…といういらぬ心配まで出てしまう作品でした。

 

 

「騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ」

(監督:坂本浩一 脚本:丸山真哉)

 

あらすじ:

リュウソウレッド・コウの兄弟子であるナダ。

ガイソーグの鎧の呪縛を振り切ったと思ったのも束の間、リュウソウジャーを守るために散っていった彼の知られざる物語を、コウは知ることになる。

 

ポイント:

例年通りいけば恐らくキラメイジャーとのVSシリーズが予定されていたと思われ、そのスケジュールの穴埋めのように製作されたと思われる本作(推測ばっかですいません)は、およそ15分程度の短編となりました。

まあ企画自体がおまけ程度のものであり、続編ではなくエピソードの間にあった出来事という形の作品なのであまりツッコむところではないのですが、15分でここまで脚本のクオリティを下げられるのかと、ある意味感心。

 

物語のテイとしては「コウがバンバに後から聞いた知られざる物語」という形になっているのですが、今回のストーリーでは概ねコウはナダ、バンバと行動を共にしており、「どこまで」がコウの知ってる話で、「どこから」が知らない話なのかあまりにも不明瞭。

まあ今回の描写を見るに、ガイソーグの力が失われていること(だから本編でもウデンに敗北してしまう)だと思われますが、情報共有がちゃんとしてないにも関わらず、他者の解釈を受け付けるような姿勢でない丸山P(今回は脚本も務めている)の悪い癖が出てしまったような気がします。

 

同じような場面で、本編でも設定が色々曖昧だってマイナソーの存在について今回もだいぶ特殊な個体が出現するのですが、コウたちがあまりにも超速理解でその個体の特徴を見極めるので、もはやミスリードなのでは?という疑問が生じ、どうしても本編に集中できず。

キャラの動向や逡巡に、視聴側がついていけないという「リュウソウジャー」クオリティは短編の劇場版でも相変わらずで鳥肌が立ちました。

 

尺とスケジュールの都合もありますが、新規着ぐるみ無しで変身もレッドのみ、本編最多演出を務めた坂本監督でありながら特にこれといった面白みも無く、期待はしていなかったのである意味予想通りではあったのですが、それでも少し物足りないレベル。

というものの、一年前の役者が当時のイメージそのままで再び集い、キャラクターの掛け合いには安定感があると思ったので、リュウソウジャー」の魅力はこういうところにあるのだなと改めて感じることができたのは良かった点。

できれば坂本監督演出のもとキラメイジャーとのVSが見たかったところですが、まあ仕方ない。

 

 

「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」

(監督:中澤祥次郎 脚本:香村純子)

 

あらすじ:

悪の王朝トジテンドに立ち向かうゼンカイジャー。

今日も戦いで勝利を収め、日常に戻った彼らの前に現れたのは、かつて違う世界の戦隊たちが倒したはずの悪の戦士たちであった。

 

ポイント:

昨年の「キラメイジャー episode ZERO」に続き、本編放送前の顔見せ映画である本作ですが、ゼンカイジャーのメンバー全員が揃い、変身シーンまで披露するなど去年と大きく変わり、一つの映画として成立している大変気合の入った作品。

待ちに待ったメインが中澤監督×香村脚本の戦隊ということで、細かい描写にも色々と見所が詰まっており、すごく楽しめました。

"ゼンカイジャーが一般市民から見たらどういうヒーローなのか"という点を見せてきたのは意図的な気もしますが果たして。

 

ストーリーとしては、ゼンカイジャーの前に歴代悪役を操るスーパー悪役ワルドが出現し一悶着といった内容。

歴代キャストとして「ゴーカイジャー」からバスコとサリー、「ルパパト」からザミーゴ、声の出演で「ニンニンジャー」の九右衛門、「ジュウオウジャー」のバングレイ。

余談ですが、バスコとザミーゴは中澤監督×香村脚本が初登場のキャラクターであり、バスコ演じる細貝さんも今回のことは喜んでいたそうです。

 

5人は捕まり、まとめて鉄鎖で縛り付けられながらも、悪を許さない介人の特攻で変身アイテム・ギアトリンガーを取り戻し、更に過去両親から授かり財布に保管していたレッドギアを起動し、オールレッド召喚!

10年前のレジェンド大戦レベルではないものの(演出した中澤監督本人も、あれは正気の沙汰ではないと振り返っている)「ゴーカイジャー」以降のレッドが増えてることもあり迫力は十分。

残念ながらその後レッドたちの活躍はほとんど見られませんでしたが、ゼンカイジャーの活躍を存分に見ることができ、取捨選択としては妥当だったかなと思います。

 

最後、アカレンジャー・海城剛のみ変身解除してゼンカイジャーにエール。

映画のタイトルといい「ゴレンジャー」回はここで消化といったところでしょうか(必ずしも「ゴーカイジャー」や「ジオウ」と同じような客演ペースというワケではありませんが)。

基本的にゼンカイジャーが悪の集団に絡まれて、全レッド召喚してドンパチを見せるという流れですが、その中でも正義・悪双方のキャラの掘り下げを進めており、ただの設定の垂れ流しにならなかったのは見事でした。

 

それと個人的に面白かったのは、主人公・五色田介人(白)とキカイノイドのリーダー・ジュラン(赤)がコンビみたいに描かれていたこと。

今回の映画が「赤い戦い」ですし、赤であるジュランが主人公と絡めて出番が多かっただけかもしれませんが、レッドが重要視されるスーパー戦隊シリーズにおいてレッド枠のジュランの扱いが他のメンバーと一緒になるとは思えないので、本編の縦軸においても重要になってくるかもしれません。

 

他に細かい点を挙げると

・連射スピードが早く、殺意高めのギアトリンガー

・自らダイナマイトボールになり、仲間にトスさせ敵にぶつかるゼンカイザー

・原作通りに性格の悪いバスコとザミーゴ

・闇のヤイバ、ビッグフットの筋グゴン、未だに現役…

・胸から火炎放射するゼンカイジュラン

・悪の親玉の塊であるワルドに、物怖じせず立ち向かうゼンカイジャー

などなど面白いシーンが多く、今回の映画3本の中で一番面白かったです。

 

最後、主題歌が流れるのも嬉しく(去年はインストのみでした)、来月からの放送がとても楽しみです。

しかしこれで映画が終わってしまうため、「MOVIEレンジャー」としては少々寂しかったのはここだけの話。

 

 

以上、「スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021」の感想でした。

 

ちなみにキラメイジャーの劇場限定アクリルキーホルダーを3つ買ったのですが、内訳はシルバー、時雨、ピンクでした。

本当にありがとうございます。