うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

友よ君はなぜ

大激闘 マッドポリス'80

第2話「No.1抹殺計画」

(監督:関本郁夫 脚本:柏原寛司

 

冒頭からいきなりとあるビルの警備員と管理人に実力行使を働き、また鍵の掛かった社長室のドアノブを発砲!で破壊し、そのまま爆弾で金庫破りを行うマッドポリス

とあるビルの主・前島不動産の社長室の金庫から発見されたヘロインを、なんと屋上から捨てる行為に出ます。

「あ〜もったいねぇなぁ…6kgのヘロインっつったら末端価格で約…18億っすよ18億!」

※警察官のセリフです。

 

「氷室以下マッドポリスのターゲットは、ジャパンマフィアの間では"No.1"と呼ばれているヘロイン密輸部門の黒幕であった。No.1は配下の暴力団前島組を使い、大量のヘロインを密輸している。

 しかしNo.1に関し、氷室たちは何も掴んでいない。No.1を叩かない限り、ジャパンマフィアのヘロイン密輸ルートを壊滅したことにはならないのだ」

MPは自分たちがヘロインの入手ルートの元を潰したことにより、前島組の代表前島が新たなヘロインを得るためにNo.1に泣きつくことが予想され、密輸のためにNo.1が動いたところを押さえるという作戦に出ます。

「No.1燻り出し3段論法…ってとこか」

本部でブリーフィングしながら、悠子が注いだ酒を氷室と松村が酌み交わすのが面白い場面です。

 

前島がNo.1に会うタイミングを図るために、前島組の表の顔である前島不動産にアルバイトとして以前から潜入していた進司は、バレバレの盗聴器を社長室に設置し幹部の会話を盗み聞きしていました。

案の定、ヘロインを奪った相手がMPだと考えた幹部連中は盗聴器の存在に気付いたことで、潜入してる"犬"を炙り出すのと同時に、MPを袋のネズミにするために嘘の緊急会議の情報を流し誘き出そうと計画。

盗聴器があまりにも雑な置き方なのですが、潜入担当の進司は最若手であることを考えると、脇が甘いのも仕方ないかと思うところです。

 

まんまと釣られてホテルにやってきた仮装などもせず隠れる気ゼロなMPは、ロビーにて前島がホテルにやってきたことを確認し、エレベーターでその部屋へと向かいます。

「前島は殺して構わん、しかしNo.1は、生かして捕まえろ。いいな?」

※警察官のセリフです。

会議中(という設定)の部屋に突入したMPは、待ち伏せしていた前島の部下と銃撃戦に。

しかし、不利な状況にも冷静に対処した命知らずの警官たちは発砲!そしてしれっと手榴弾を投げ爆破!!

見事前島組を返り討ちにし、死亡確認を怠らない警察官の鑑っぷりを見せてMPは撤退することに。

 

自分たちが罠に嵌められたことで、潜入している進司の身を案じ、その救出を芹沢と新田に任せ、松村はプレイガイド、氷室は街をぶらつくといいとあるディスコに向かい、それぞれの別行動が開始。

ヤク中が跋扈するディスコにてヘロイン売人のフリをし、No.1の情報収集を行おうとする氷室の前に、

ヤク中とはいえ女性にもパンチ膝蹴りと容赦ない麻薬Gメンが参上!

そこには氷室の先輩刑事であり、敏腕捜査官である坂本主任も駆けつけていました。

「お前は優秀なデカだった。そのお前が今は、本庁勤務を外されてるそうだな……何を嗅ぎ回ってんだ?」

第1話終盤のシーンにおいても、普通の警察官はどうやらマッドポリスの存在を認知しておらず、彼らに恐れおののいているのは上層部だけの可能性が出てきました。

「人のショバ荒らすようなマネはよせ!」

ぶらぶらしないで働け!と氷室に暴力で語りかけ牽制する坂本。

血を拭うようハンカチを渡した後に蹴り落とす、というアメとムチの使い分けが素晴らしい(笑)

「やられてみて初めて分かったけど…警察ってのは暴力的だな」

※警察官のセリフです。

 

先輩たちが思い思いの行動をしているその一方、潜入していた進司は、案の定前島組にフルボッコにされていました。

「柄悪い連中いっぱいおるぞぉ」

「あー先輩より柄の悪いのいましたか」

救出担当の芹沢と新田は前島組事務所に向かい、芹沢は何の違和感もなく前島組のボディガードに加わる(笑)

ついで新田も加わろうとするも流石に止められたので、不意打ちでボディガードをフルボッコにし、更に拳銃まで入手。

ここの場面、芹沢と新田のセリフはほぼアドリブっぽく、任侠ものに多く出演してる2人の掛け合いが味わい深いところ(笑)

 

そのまま進司が捕まってる部屋に向かうも、カチコミに勘付いた組幹部は進司を人質に。

仕方なく銃を捨てる芹沢だが、幹部の目線が拳銃に向かった隙を見逃さず、新田が物陰から芹沢の股下に飛び込み発砲!

組幹部を仕留め、進司救出に成功します。

「おう兄ちゃん、お前なかなか男前になったな」

「先輩と…同じような顔になっちゃったっすよ…」

潜入にバレながらも、MPに関する情報は一切漏らさなかった進司への芹沢らしい労いとも取れる良いシーンでした。

 

同じ頃、松村が調べ上げた前島不動産が協賛してるコンサートを行う予定の海外ミュージシャンが来日

し、氷室、松村、悠子はその荷物と同時にヘロインが密輸されると睨み空港の駐車場で張ることに。

その場での確保は分が悪いとタイミングを図るMPですが、そこに坂本率いる麻薬Gメンが駆けつけ、荷物と共に密輸されたヘロインを確保。

麻薬Gメンに先を越されたことで、せっかく見えかけていたNo.1の行動を追うことが出来なくなってしまい、氷室は嫌がらせに坂本に挨拶。

「あ、ハンカチ洗って返します」

しつこい去り際を見せる氷室を見つめる坂本の横には、「No.2」と書かれたアンプが置かれてありました。

 

度重なる失敗をNo.1に報告する前島ですが、いい加減にしろとついに始末されてしまいます。

そしてそれを指揮したNo.1は、部下にタバコの火を付けさせた際にその顔を明かす。

その正体はは麻薬Gメンであり氷室の先輩刑事・坂本主任であった。

No.1の手がかりを失ったように見えたMPでしたが、進司が盗聴していたNo.1への連絡先、局番「393」から氷室は電話を掛けられていた先が、麻薬捜査本部にあることを突き止めます。

 

とあるバーで鉢合わせ語り合う氷室と坂本(氷室が呼び寄せた?)。

「何故俺の周りをうろついてる?」

「麻薬捜査のコツ、教えてもらおうと思ってさ。行く先々であんたに先を越される…何か特別なルートでも?」

ほぼ直接疑いをぶつける氷室(笑)

「…麻薬捜査は俺の仕事だ。これ以上深入りするとこの前みたいな傷じゃ済まなくなるんじゃないか?」

「退散しましょ……ごちそうさま」

先輩からの優しい圧力に耐えかねた氷室は、確信したように嫌がらせの一言を残してその場を去る。

「こないだのハンカチまだ返してないね、返しますよ…明日」

 

うーんこの一連の流れはやりとり自体は面白いのですが、初めに坂本=No.1であることを(視聴者に)バラしてしまっているので、氷室が推理し直接確認して、真相にたどり着く描写が無駄に長すぎてしまったような印象です。

これなら前島が始末される段階で坂本の顔は見せずに、氷室が局番に気付く→バーで坂本に直接疑念をぶつける→No.1坂本顔見せという流れにしといた方が良かった気がします。

第1話でも潜入捜査の件で色々順番違いが発生していましたが、演出側で少し解釈違いがあったりしたのでしょうか(前島始末というイベントが発生する以上、仕方ない判断だったのかもしれませんが)。

 

バーから戻った氷室は、夜中の麻薬捜査本部に進司を連れて侵入。

いつの間に盗んでいた鍵を使い、押収した麻薬保管庫に忍びこみ、麻薬の袋を開けた氷室はペロッ…うどん粉!」と断定し、麻薬Gメンの誰かがヘロインとうどん粉をすり替えて市場に流通させていたことを見抜き、坂本がNo.1だと確信を持ったことであえてハンカチを置いていき、No.1に挑戦状を叩きつけます。

 

氷室の潜入を受け、JM両輪の三田村富樫と接見するNo.1坂本。

MPが自身の正体に気付いたことで、マークされてることを逆手に取り全組織で返り討ちにする戦法を思いつき実行に移すことに。

つい最近も、似たような作戦で失敗していたような…。

「頼んだぞ、No.1」

 

MPにマークされてることに気付いていながら、行動を起こすNo.1坂本に罠の可能性を見るMP。

しかし、氷室の決意は揺らぐことは無い。

「罠ならハマってやろうじゃねぇか、どうせ一度はケリつけなきゃいけねぇんだ」

※警察官のセリフです。

冗談はさておき、八代キャップのセリフと似てきており、前回引き継いだ"キャップとしてのバトン"を、こういった形で見せてくるのが渋くてカッコいいところ。

今回も机の下のボタンを発動し、おびただしい量の銃火器を持ち出し出動したMPは、No.1坂本が向かった市民会館に駆けつけることに。

ジャケットを脱ぎ、OPでのランボーモードを発動した新田が本気だ!

 

明らかに静かすぎる会館内を探るMPは見晴らしの良い会館ホールに誘い出されてしまい、No.1構成員たちに四方八方から銃撃されることに!

しかし罠に嵌められた(今回2回目)ことに焦らずに、すぐさま自分たちを照らす照明器具を発砲!で破壊し、全くピンチに陥らず次々と構成員を射殺していく(笑)

 

「坂本!いい加減に諦めろ!!」

No.1坂本を追いボイラー室にやってきた氷室は、刑事であり射撃の腕が立つ坂本の銃弾を右腕に受け、両手持ちのライフル銃を使用不能に。

しかし機転を利かせた氷室は、坂本の反応速度の高さを懐中電灯を用いて逆に利用し誘き出し、その隙を逃さず発砲!

氷室の弾丸を受け、立ち上がることもままならない坂本はそれでもまだ拳銃を取ろうとする。

氷室はそんな哀れなNo.1の姿に、最後の一言と共に冷徹な弾丸を見舞う。

「お休み…No.1」

 

「ジャパンマフィア最大の資金源となっていたヘロイン密輸の黒幕・No.1を氷室たちは倒した。しかし、ジャパンマフィアの氷山の一角を崩したに過ぎない。

 ジャパンマフィアの巨大な組織は、依然として、氷室以下マッドポリスたちの前に立ちはだかっている」

着実にJMの要人を潰していくMP。

しかし今回のように、何度も罠に嵌められていてはそう命も保たないと思われるので、油断は禁物だ!

「戦いは、これからなのだ」

 

 

氷室をキャップに据えた新生マッドポリスの活躍が描かれた第2話。

氷室の刑事時代の先輩が登場し、更にその先輩がJMの要人でありそれを乗り越えるという展開により、氷室の決意と、JMには容赦ないマッドポリスのスタンスが更に強調されたエピソードとなりました。

また、前回ではやや割りを食っていた芹沢と新田に活躍のシーンが用意され、松村・悠子のムーディー組との良い差別化が図られたのも良かった点。

坂本の正体バレの順番違いこそ気になりましたが、初回同様発砲!爆破!!が自重されてなくて楽しい話でした。

今後も楽しみに見ていきたいと思います。

 


次回

「ジャパンマフィアと政界との黒い癒着。その鍵を握る幹部が、マッドポリスの罠に落ちた

 

!?

 

 

↓動画リンク貼っておきます(2/24まで)

https://youtu.be/Zz7r0yD3GHs