10にまつわる4つのお題
好きな◯◯10選
※注意
画像は本文の内容と一切関係ありません。
お世話様です。
日々利用させていただいているはてなブログさんが10周年を迎え、知人の紹介もあり色々な企画が動いていることに気付きました(今更)。
10周年に際して多くの方が記事を書かれていて、中には自分の"コアな「好き」"を語っているような方も見受けられます。
確かに、こういった機会じゃないとなかなかこういうことは語れないなぁ…と思った筆者。
動かないわけにはいかない。
ということで、自分も便乗して「好き」をばら撒いてしまおう!と思い、まずはテーマ決め。
最近はただでさえ更新が滞りがちな当ブログということもあり、テーマ決めは難航するかと思われたのですが…ふと、先日書いた記事でのワンフレーズをここで思い出す。
ーーー本作との出会いは冗談抜きで"運命"であり正に"青春"であったーーー
↓元記事
多くの人間は生きていく上で、あらゆる娯楽に触れ「好き」を増やしていくことが出来ると勝手に思っているのですが、タイミングによっては"その「好き」に触れた瞬間"というものは一生ものなのではないか、とも思うのです。
例えば生まれて初めて目にした作品だったり、その時々の自身にマッチングした(求めていた)作品だったり、誰かにオススメされて思ったよりハマってしまった作品等々…。
かつての自分に衝撃を与えた、現在の「好き」がもしかしたら誰かの心を動かす可能性を秘めているのかもしれないと考えると、自然とブログへと指が動いてしまうのです。
前置きが長くなりましたが、今回のテーマはこちら。
うらひろが勝手にセレクト!
心を動かした
"運命の作品"10選!!
今回は前編ということで、「特撮・アニメ作品」にテーマを絞って、10作品のうち5作品を紹介させていただきます。
それではいってみよう!
エントリーNo.1
『ウルトラマンガイア』
(1998年〜1999年放送)
トップバッターは平成ウルトラシリーズのいわゆる《平成3部作》の最終作に当たる『ガイア』を選出しました。
理由としましては、ごく単純です。
初めて触れたヒーロー作品です。
自分でもすごく不思議なんですが、当時『ティガ』『ダイナ』と連続して制作された本作、前2作は全く見ていた記憶は無いのにも関わらず『ガイア』だけは何故か放送前からすごくワクワクしていたことを覚えております。
「ガイアとアグルの人形(ソフビ)が早く欲しい!」
幼き日の筆者が『ガイア』の放送を待ちながらそんなことを思っていた折、当時よく通っていた駄菓子屋に行ったところ、なんと、そこにまだ発売されていないはずのガイアとアグルの人形があった!!!
自分にとって初の現役ヒーローとの出会いは、実に運命的。
もちろん放送が開始してからも『ガイア』にどハマりし、初めて映画館に行って『超時空の大決戦』を見たり、ウルフェスやライブステージに連れていってもらったりと、自身のヲタ活の原点がここにあると言っても過言ではありません。
極めつけは数年前、友人の誘いで高山我夢を演じた吉岡毅志さんとお会いする機会があり、なんとガイアのソフビ箱にサインをいただくという"運命"の極まりを体験することに。
家宝ですじゃ…。
そんな本作が20周年を迎えた2018年、Youtubeにて20年前と同じ日時で配信された際もやはりどハマりし、これまで何度も見ていたのにやはり「好き」は色褪せないなぁ…と感じた作品であり、トップバッターとさせていただきました。
また会おうね!
エントリーNo.2
『仮面ライダーZO』
(1993年劇場公開)
2作品目は単発映画でありながら公式仮面ライダーにしっかりカウントされ、《ネオライダー》の一角を担う『ZO』となりました。
『ガイア』と違い、劇場公開時筆者はまだ生まれてすらおらず、何故そのような作品に"運命"を感じているのか?
始まりは映画で見ていなかったことから、レンタルビデオでの視聴だったと思います。
その時はまだ『クウガ』が始まっていないタイミングでして、現役の仮面ライダーに触れていなかったことから『ウルトラマンVS仮面ライダー』といった総集編ビデオを中心に仮面ライダーを履修していた筆者。
そんな自分が見た『ZO』は自分の持っていた「仮面ライダー」のイメージそのものであり、とことん引き込まれたものだと記憶しています。
時代と世界観を越えたライダー同士の競演が普通ではなかった『ディケイド』以前の時代、TVシリーズでも無かった本作は公式からも特に冷遇気味で、商品化もあまり多くなかったことから小学生の時に食玩「仮面ライダーキッズ」で出た指人形を酷く愛でてたのも今や懐かしい思い出です。
そういった事情に加え、本作を語る上で決して外せない要素が監督:雨宮慶太。
本作をお気に入りとして見ていくうちに必然的に監督の名前は目に入るわけでして、「こんな面白くてカッコいい作品を作ったのは誰なんだろう?」と制作スタッフに興味を持ち始めたのは恐らくこの作品が初。
またこれも運命的と言えるのですが、そこから雨宮監督の演出する作品を見る機会はちょくちょく挟みこまれ、『ZO』と同じ枠で翌年公開された『仮面ライダーJ』を始め『人造人間ハカイダー』『鉄甲機ミカヅキ』『鳥人戦隊ジェットマン』そして『牙狼』。
『牙狼』も初視聴時と最近Youtubeで配信された再視聴時それぞれで衝撃を受けた印象に残る作品ではありますが、ではその衝撃の元となった作品といえば?となると、自分にとっては『仮面ライダーZO』以外ありえない。
こういった理由から本作は筆者にとっての"運命"の作品になるのです。
ガンバライドでこれ再現された時は泣きそうになりましたよ…!!
エントリーNo.3
(1996年〜1997年放送)
人類の科学に昆虫の精が宿った「インセクトアーマー」で戦う『重甲ビーファイター(1995年)』の続編にして《メタルヒーロー》シリーズ第15作目に当たる作品。
こちらもリアルタイム世代では無いのですが、当時の録画ビデオを見まくった(=兄が見ていた)影響で「好き」になった作品。
どういうところが良いか言うと《ビーファイター》2作品に共通して言えるのですが「昆虫戦士」という独自性。
昆虫といえばバッタの改造人間である仮面ライダー(初代)が真っ先に浮かぶと思いますが、『重甲』と本作は"集団ヒーローとしての昆虫モチーフ"ということで、《スーパー戦隊》と《仮面ライダー》の良いとこ取りとも言える個性を秘めた作品群になります。
《メタルヒーロー》の中ではこのような王道集団ヒーローというものは珍しく、まあそれは『重甲』の前作までの流れから来るものがあって…詳細は後編に紹介する"とある作品"にて。
ともかく、非常に力強いヒーローとして《ビーファイター》の存在感は大きかったのです。
それでは何故『重甲』ではなく『カブト』の方を推すのか。
先述の通り録画していたビデオの中身が『カブト』だったという影響はもちろんのこと、王道ヒーローでありながらビジュアル面においては異彩を放っているという点。
『重甲』では青・緑・赤という分かりやすく子ども人気の出そうなカラーリングを採用しており、もちろんこちらもヒロイックですごくカッコ良いと思います。
対して『カブト』の3人は金・黒・紫という他に類を見ない独特なカラーリングが目を引き、90年代後半に突入した東映特撮の先鋭的な部分が顔を出したとも感じ取れます。
他にも演出面、CGや合成のエフェクトなどにおいても前作までとは一線を画す描写が多く見られ、映像面における大きな変革が見られた作品になったことが特に印象に残った点かなと思います。
次点にOPのカッコ良さが挙げられます。
『カブト』が放送されていたこの時代はアバンというものが存在せず、放送スタートと同時に文字通りオープニング曲が流れるのが主流でした。
毎回流れるOP映像、それが何度見ても飽きない魅力に溢れておりまして…!!
スタート↓
フェードインする変身アイテム・コマンドボイサーに\フィシュッ/と装填されるインプットカード↓
\ピピポピ♪/と電子音が鳴ったと同時にデーン!と流れ出すOPイントロ!!↓
とどめに主人公の鳥羽甲平が力強く変身コール!
「超重甲!!」
変身バンクの映像が流れ、超重甲したカブトは輝きを放ち、直後3人並び立つビーファイター!↓
\デン!キュイーンッ!!!/
というSEで登場する『ビーファイターカブト』のタイトルロゴで曲スタート…
この流れ、大好きなんですよ〜!!!
……すいません、取り乱しました。
ここまでテンションが上がってしまうくらい、本作のOPは魅力的なのであります。
しかしそんな本作、当時からして行き詰まり感のあった《メタルヒーロー》において"終わりを司った作品"でもあります。
『ジェットマン』を筆頭に、90年代東映特撮にて見られた「ヒーローを描くに際して発生する試行錯誤」が本作で極まってしまったように見られ、次回作は着ぐるみキャラクターの活躍がメインになる『ビーロボカブタック』となり、その後『ロボタック』『ロボコン』と着ぐるみのロボットが主人公の作品が続き、ついにはその枠を『仮面ライダークウガ』に明け渡すことに。
ストーリー面でも、敵組織であるメルザードを倒したビーファイターたちの手からコマンドボイサーは消失し、高校生だった甲平の高校卒業と渡米によってチームは解散。
"ヒーローの永遠性"を謳った傑作最終回を生み出した前作と違い、『カブト』では"人間として"の別れと旅立ちが克明に表現され、ヒーローとの訣別が印象的に描かれることになりました。
最終回のそういった雰囲気というか、ノスタルジーを感じることができるのも本作を気に入っているところなのかなぁと。
図らずもシリーズの終わりを迎えることになった『ビーファイターカブト』。
本作の持つ"独自性"は自分にとって特別な思い出なのです。
エントリーNo.4
《デジモン》シリーズ
やっとアニメの話になり《デジモン》のシリーズが入りました。
というのも《デジモン》のアニメにはそれぞれ思い入れがあって、どれが特に影響を及ぼしたかというのはどうにも決め難く、シリーズ全体とさせていただきました。
《デジモン》はこれまでに多くのアニメ作品が作られているので、今回対象としたのは『デジモンアドベンチャー(初代)』〜『デジモンクロスウォーズ-時を駆ける少年ハンターたち-』の範囲と設定しました。
全作において思い入れと思い出がありますが、特に気に入ってるのは以下の3作。
①『デジモンフロンティア』
主人公たちが自らデジモンに進化(変身)し、OPなどを見てもヒーロー作品へのオマージュが見られる初期アニメシリーズの最終作。
戦隊シリーズを意識したような5人組体制、何かしら闇を抱えている主人公たちが変身していく姿、グダグダなロイヤルナイツ戦など個人的に突き刺さる部分が多く、研ぎ澄まされていった進化バンクやノスタルジーを強く刺激されるEDテーマ「an endless tale」など、こちらも"終わり"の作品として非常に思い入れがあります。
②『デジモンセイバーズ』
『フロンティア』から4年ぶりの新作として制作され、前シリーズまでは恒例だった「主人公はゴーグル装備」を撤廃するなど新世代に対し新たなアプローチを仕掛けた意欲作。
正直に言うと、リアタイ当時とある事情で娯楽を封じていたことから全話視聴しておらず、主に後半から見始めた『セイバーズ』はひたすらシャイングレイモンのカッコ良さに痺れていまして…。
バーストモードになったエピソードの演出は今でも覚えている程の衝撃でした。
更に後半からはOP曲が和田光司さんの「ヒラリ」に変わり、曲も映像もカッコ良くて引き込まれた記憶があります。
いつか腰を据えて全話見たいなぁ…。
③『デジモンクロスウォーズ
-時を駆ける少年ハンターたち-』
『セイバーズ』からまた時間を置き、TV局も放送時間も変更して制作された『クロスウォーズ』の第3期という大変珍しい作品。
平日のゴールデンタイムに放送されていた1期がやや肩透かしというか、悪く言うと期待外れな作品になったことが残念だったのですが、ニチアサに時間移動した2期からはデスジェネラルというその時々の明確なボスを設定したことで話も理解しやすく、強敵に対しタイキたちジェネラルが手を取り合っていく流れが見ていて心地良くなってきた頃に、『アドベンチャー』→『02』を彷彿とさせる続編設定として3期の本作がスタート。
各話ごとのバラエティ色が強い作品は見ていて楽しくそれだけでも充分魅力的だったんですが、本作最大の衝撃は最終4話に、歴代主人公が全員本人ボイスで登場。TV局違うのに!!
更に演出においても当時の再現度が非常に高く(例:ブラフ・マストラを敵に当てても全然ダメージを与えられないアルダモン)奇跡を目撃してるなと本気で思いました。
『クロスウォーズ』最終回でありながら、《デジモン》アニメシリーズのとりあえず一旦の終幕といった趣きもあり、本作は未だに記憶に残っている作品なのです。
終了と復活を繰り返す《デジモン》シリーズですが、現在も最新作『デジモンゴーストゲーム』が放送中であり、こちらも楽しく視聴しています。
今後も楽しみですね!
エントリーNo.5
『天装戦隊ゴセイジャー』
(2010年〜2011年放送)
5作品にしてやっと《スーパー戦隊》からの選出になりました!
シリーズ第34作目、当時大流行していた『ドラゴンクエストⅨ』の設定をオマージュし「天使」そして「カード」「ヘッダー」といった独特なモチーフが詰められていながら、80〜90年代のようなどこか懐かしいデザインや方向性を感じることのできる作品です。
リアタイ当時高校生だった筆者は、前作『侍戦隊シンケンジャー』にて《戦隊》シリーズに対する興味をより深めていたのですが、その頃は「凝ったミニチュア特撮が見たいなぁ…」と考える頭の硬い高校生だったのです。
『シンケンジャー』では期待してた合体シーンが半分くらいCGだったことにまあまあショックを受け、楽しんで見てた反面ガッカリもそれなりに感じていました…。
その翌年、「何だか懐かしい感じの戦隊が来たぞ…!」とワクワクしながら『ゴセイジャー』の初回を見始め、いきなり敵幹部と戦うゴセイレッド、差し込まれる護星天使の説明ナレーション、爆発を切り抜け飛びかかるゴセイレッド、から始まるオープニング、そしてサビの頃に流れるゴセイドラゴンこだわりの操演……
一目惚れ確定でした。
ゴセイグレートへの合体はフルミニチュアとはなりませんでしたが、それでもミニチュアの割合は前作より明らかに増え、ゴセイグランド・ゴセイアルティメット、そして次作『ゴーカイジャー』のゴーカイオー・豪獣神と進むにつれ、2010年代でありながらより進化したミニチュア特撮を見ることが本当に嬉しかったのです。
↓先日購入したDXゴセイワンダー、これで『ゴセイジャー』ロボは完品フルコンプです。
実はもう一つ、『ゴセイジャー』に対して強い思い入れを持っている理由があって、
それはゴセイレッド・アラタというキャラクターになります。
見た目は中性的で能天気な優男でありながら、常に周りを見渡し状況を見極め、いざと言う時には熱い言葉でゴセイジャーをまとめるというギャップが印象的な主人公。
演じたのは現在ドラマや映画でもよくお見かけする千葉雄大さん。
身長170cmと歴代レッドの中では小柄な部類なのですが、普段の優しい笑顔と悪に対しては強い口調で天使の使命を叫ぶ姿のギャップを見事に演じていて、レッドの中でも極めて独特。
更にそのアラタの魅力を引き上げている要素として、変身後・ゴセイレッドを演じた
スーツアクター竹内康博さんの存在。
竹内さんは《戦隊》シリーズに『オーレンジャー』からレギュラーとして参加し、多くの作品でヒーローを演じていながら一度もレッドを演じていなかったという経歴の持ち主(脇の方がやりやすみたいな話を聞いた覚え)。
身長が千葉さんと同じであったことからの抜擢と言われていますが、恐らくアラタのキャラクター的にこれまでレッドを演じていた人をあえて避けた、という意図は少しありそうです。
竹内さんは福沢博文AC監督によると「止めても止まる人じゃない」と言われる程のフリーダムっぷりであり、番組の顔として色々と制約がありそうなレッドを演じるのは負担になってしまうのでは……そんなものは杞憂でした。
いざセンターに立ってみれば身長の高いブルーとブラック(福沢さんと押川さん)に挟まれてても決して損なわれないラスボス感、そして専用武器でやや扱い辛そうな長剣・スカイックソードを軽々と使いこなし、迫力の殺陣を披露(第6話と第16話のデレプタ戦は演出の効果もあって、歴代レッドの中でも屈指のカッコ良さ)
更にゴセイレッドを竹内さんが演じたことで生じた奇跡として、シンケンジャー、ゴーカイジャーとの競演時に本人同士での並び立ちが見られたことが挙げられます。
シンケンレッド、ゴーカイレッドはこれまでレッドを多く演じてきた晩年の福沢さんが担当しており、『ゴセイVSシンケン』の時は竹内ゴセイレッドと福沢シンケンレッド、『199ヒーロー』の際は福沢ゴーカイレッドと竹内ゴセイレッドと、TVシリーズでレッドをレギュラーで演じた2人が並んで、華麗にアクションを見せてくれたのです!
《戦隊》シリーズではレッドを演じる方は大体何年か連続で担当することが多いので、VSシリーズでの競演の際は前作レッドが代役になることがほとんどなのですが、ゴセイレッド・竹内康博が間に入ることでこの3作の間では本人がそれぞれレッドを演じることが出来、アクション面でも満足度の高いものを見ることができたのです。
近年だと『スーパーヒーロー戦記』にて仮面ライダーセイバー・浅井宏輔さん、仮面ライダーゼロワン・縄田雄哉さんの並びが見られたのと同じ感じですね。
そんな竹内さん、50歳を超えながらも現在『ゼンカイジャー』にてゼンカイジュランを演じる大車輪っぷりを見せており、これからも応援していく所存であります。
人気の高い作品に挟まれやや不遇な本作ですが、自分にとって"ナンバーワンの《戦隊》"であることは揺るぎないのです。
以上、ここまでで半分の5作品をセレクトしましたが、思った以上の文量になってしまいました…。
後半は最近見た作品がメインになるので、より熱の強い記事になるかなあと自分でハードルを上げつつ、見ている方に愛想尽かされないように頑張りたいと思います。
それでは、後編につづく。