『ウルトラマントリガー』
第13話「狙われた隊長〜マルゥル探偵の事件簿〜」
（監督:内田直之 脚本:足木淳一郎）
ナースデッセイ号にて消えたタツミ隊長、現場に残された血痕と思しきもの…背後に事件性を感じたマルゥルは探偵となり、犯人を探すべく船内の調査と隊員への事情聴取を敢行する！…という形でこれまでの振り返りと説明を兼ねた総集編。
過去で分身した（というより元々別物だったと考えるべきか）パワーとスカイが遺跡と同化していたことから石版を解析してハイパーキーを取り出すことができたと説明があった他、今日もあっさり侵入したイグニスが試作品のスパークレンスと怪獣キーをくすねる等今後の展開に繋がるシーンがいくつか挟まれ、作り自体は非常に無難な振り返り回となりました。
マルゥル入隊の経緯に触れつつ、GUTS-SELECTの面々の個性を紹介しながらトリガーの特性に繋げる話運びは秀逸でしたが、撮影の都合か今回も場面を分けてキャラクター同士の会話が描かれるので、せっかくのマルゥル回（主要キャラ以外の主役回）であるにも関わらず相変わらず全体的な横の繋がりが薄くなってしまったのは惜しい点。
とどめに、何事もなく指令室に姿を現した隊長は参謀会議に出席していただけで、報告を受けていながら忘れていたマルゥルの一人相撲だったというオチが色々と自虐的で、ギャグとしてもあまり面白くならずのままでした。
昨年と同じく内田監督の総集編回でしたが、作品の出来が如実に出る結果になってしまったなぁという印象です。
あ、でも今回で最後となる前期EDの映像編集は、昨年同様センスを感じて良かったです（監督が全部考えてるかは不明ですが）。
「僕はまだ、グリッターの力を使いこなせてない…もっと頑張らないと」
エタニティコアの力を手にしたケンゴだが、強大な力をコントロールできない自身に焦りを感じていた…。
そこで次回、ついに『ウルトラギャラクシーファイト』から黄金の戦士がやって来る！
