お世話様です。
さて、突然ですが皆さん『仮面ライダーW』はお好きでしょうか?
9月スタートが基本となったいわゆる《平成2期》と言われる仮面ライダーシリーズの第1作目で、2人で1人の仮面ライダーに変身するという斬新な設定や、架空の街"風都"を舞台に謎に挑む探偵の姿を徹頭徹尾描き出した高いストーリー性を持ち、更にミュージシャンとしても活躍する人気俳優・菅田将暉さんのデビュー作品としても話題性を持っている作品です。
2022年現在、漫画『風都探偵』として続編が制作されアニメ化も決まっているなど、高い人気を誇る作品でして放送当時中学生だった筆者は大いに楽しんで本作を視聴しておりました。
特に玩具面では『ディケイド』からの流れもありどハマりしてしまいまして、『W』の玩具といえば無視できないものがあるのです。
そう、ガイアメモリです。
作中で仮面ライダーと怪人ドーパントが変身に使用するキーアイテムで、現在の仮面ライダー玩具の基本であるコレクションアイテム路線の黎明期を司るアイテムでもあります。
USBメモリーがモチーフであり、ベルトからではなく小さいガジェットから音声が出るというキャッチーさが人気を博し、現在でもものによっては高騰していて入手困難だったりします…。
そして当時は画像のようなガシャポン版のガイアメモリも多く発売されました。
ベンダー商品ということでDX玩具に比べて発光や一部音声がオミットされている廉価版という商品ですが、レジェンドライダーの新規音声が収録されているなど独自のラインナップが強みであり、更に画像の時期まで来ると音質も仕様も最大限研ぎ澄まされていったのでとても良い商品でした。
しかしガシャポンで本編登場のコレクションアイテムを展開することに関しては試行錯誤が見られ、特に最序盤に発売されたガシャポンガイアメモリは色々と問題のある商品でした。
ということで、今回はこの「DXサウンドカプセルガイアメモリ」の電池交換について触れていこうと思います。
こちらが当方所有の初期サウンドガイアメモリになります(ファングのみ食玩版)。
恐竜メカが付いてないファングを除けばDXと遜色ない見た目で、これが300円程度で手に入れられるというプレイバリューも良かったですね。
初期メモリは若干音質が低いのですが、価格帯を考えれば充分なのと、弾数を重ねるごとに段々と改善されていくことになるのでそこまで悪い印象は無いです。
それでは何が問題点なのかというと、音質の悪さに次いで電池交換の困難さが挙げられます。
シリーズ途中から電池交換が可能となったサウンドメモリですが、初期メモリはご覧の通りひっくり返しても見えないところに電池が配置されており、電池交換をするには分解の必要があります。
ということで、分解しつつ電池交換のポイントに触れていこうと思います。
事前に断っておくと、これから見せるものは10年以上前の商品とはいえメーカーの推奨する作業では無い(分解した時点でメーカーの保証は受けられない)ので、分解によって破損された場合も当方では責任を負いかねるため、参考にされる方は自己責任でお願いします。
まずは背面4箇所のネジを外します。
カプセルメモリは半分に分けてカプセルに入っているので、電池交換に際して下半分はノータッチで大丈夫です。
ネジ4点を外すとフタが取れるので、スピーカーと導線で繋がっている基盤を取り外します。
基盤に打ち込まれているネジを外して電池ケースを基盤から離すのですが、基盤はデリケートなのでネジを外す際は注意して作業しましょう。
ケースにうっすら書いてある通りに電池は画像の向きでセットします。
使用する電池はLR44のボタン電池で平たい側がプラス極、段がある側がマイナス極になります。
電池をセットして基盤のネジを止めた状態です。
赤丸を付けた部分ですが、接着等がされていない都合でものによっては外れやすくなってます。
パーツが外れてしまっても焦らずに、画像のように組み直せばモーマンタイです。
むしろ最大に注意すべきは基盤に繋がってる赤と黒の導線なのですが…後述。
基盤を戻す前に動作確認したい場合は、この部分が外れないようにしながら緑のスイッチを押せば音声を聞けます。
基盤をメモリに収まるように入れ直したらフタをします。
フタが導線を挟まないように注意しましょう。
先程の緑パーツは(分かりづらいですが)このようにセットします。
フタをすれば交換完了です。
さて、早速音声を鳴らしていきましょう!
「と、思っていたのか?」
やっちまいました。
導線切れです。
作業してる段階で際どいな…と思っていましたが、古い商品なこともあってこのようにちょっとした弾みでもうダメになってしまいます。
こうなってしまうと線の交換などではんだごてが必要になったりすると思われるので、これ以上は手が出せません、お手上げです。
導線の扱いをミスるとこのようになるので、作業の際は注意してください(説得力ゼロ)。
画像のサイクロンメモリはお亡くなりになってしまいましたが、元々電池交換のできない消耗品として流通していたので致し方ないことなのです…。
今までありがとう、カプセルサイクロンメモリ。
あ、ちなみに…
食玩版のメモリも同じような作業での電池交換になります。
ただカプセル版と違い上下でパーツが分割されてないので、こちらの方が作業はしやすいです。
ちなみにこちらも導線切れで動作不可です。
カプセル版では導線で繋がってたラバーの部分が基盤に直接取り付けられていて、変なパーツポロリが無いので圧倒的に作業しやすいです。
ただこのファングメモリは分解以前から動作不可になっていたので、導線の切れやすさがカプセル版以上の可能性がある点を考慮する必要があります。
あとはカプセル版と同様に基盤を戻してフタをすれば交換完了です。
以上、ガイアメモリの電池交換でした。
今回の分解でお亡くなりになったメモリがあることからも、やはり分解は素人がやるべきでないなぁ…(笑)
今回の作業はあくまで素人の手が届く範囲で行ったものなので、元々故障は承知の上で行っております。
電池交換不可と言われる物の修理方法としての情報を提供しておりますが、先述の通り自己責任での作業ということはお忘れなく。
本日はここまでです。
それでは。