絶賛公開中、
映画『シン・ウルトラマン』
来る6月10日、現在の好評を後押しするかのように4DXとMX 4Dでの追加上映が開始されました。
筆者も早速4DXにて、本作2回目を見に行った所存です。
今回の記事は作品の内容に少し触れつつ、4DXでのウルトラ映画はいかなるものかをつらつらと記していこうと思います。
特典に釣られたわけじゃないんだからね!ほんとだからね!!
ちなみに内容としては本編に触れつつ、それに沿ってどのようなことがあったのかを記していくため未だ本編を見てない方はネタバレ注意!です。
はじめに"4DX"という映画の鑑賞形式について説明していきます。
4DX®とは、現在、映画業界で最も注目を集める、最新の<体感型(4D)>映画上映システムです。
モーションシートが、映画のシーンに完全にマッチした形で、前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。
さらに、嵐等のシーンでは<水>が降り、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>や、臨場感を演出する<煙り>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、≪目で観るだけの映画≫から≪体全体で感じる映画≫の鑑賞へと魅力的に転換致します。
通常のシアターでは得ることができない特殊効果によって、映画の持つ臨場感=魅力を最大限開放することができる、アトラクション・スタイルの映画上映システムです。(ユナイテッドシネマ公式HPより引用)
早い話がシーンに応じて席が揺れたり、風が出たり水滴が飛んだり、映画というより遊園地のアトラクションのような体感式の劇場鑑賞スタイルになります。
主にアクション映画などで、まるでその場にいるかのような臨場感を味わうことができます。
そんなこと言っても所詮ら鑑賞重視の映画館、揺れるとか言われてもどうせ気持ち程度なんでしょ?とお思いの方、そんなことありません。
今回の映画、座席から転げ落ちそうになるくらい揺れます。
実は筆者、以前にも『劇場版仮面ライダーアマゾンズ』の4DX上映で同じ劇場を訪れており、ある程度4DXを分かった気になってその日は鑑賞しに行っておりました。
「大きく揺れた記憶は無いし、ある程度対策すれば大丈夫だろ!」
開始3分、先程までの余裕はどこへやら、真顔で席にしがみつく筆者。
「思ったより揺れる…何だこれ…映画館だろ…!?」
何とかウルトラマンが降臨してスペシウム光線を照射する場面をやり過ごしホッとしたのも束の間、第二の衝撃・地底怪獣ガボラ戦に突入。
大地を潜行することで地鳴りを発生させ、地上に出現しウルトラマンと対峙してからも頭部のヒレドリルで敵を攻撃するシーン…
揺れる、マジで揺れる。
更に首元に風が吹く。
そしてウルトラマンが打撃を受けるたび、
背中に何かぶつかる。
まさか映画館にて座席にしがみつくようなことがあるとは思いもせず、4DX上映に関してはシートベルトかストッパーの設置を検討願えないものかと考えずにはいられませんでした。
1回目の鑑賞であまり感じなかったのですが、こういった衝撃を受けることで改めて自分は「アクション」映画を見ているんだなと実感させられます。
迫力のあるシーンばかり触れましたが、それ以外の例えば動きの少ない会話のシーンなどでも、人物のちょっとした挙動に合わせて緩やかに座席が動いたり、フラッシュなどがあれば劇場上部にあるライトが明滅するなど、劇場全体で映画の雰囲気を作り出してます。
他にも場面によっては座席から水飛沫が飛ぶこともあるのですが、それは手元のスイッチによってオンオフを設定できるようになっていたりと、配慮もバッチリ行き届いております。
さて、ここで一つ気になる点として上述の4DX説明文にあった一文。
映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>
『シン・ウルトラマン』における香りというと、真っ先に浮かぶのが例の匂いを嗅ぐシーン。
色々と物議を醸している神永と浅見のあのシーンでありますが、4DXではいかようになっているのかという好奇心と、もし再現していたら劇場の雰囲気はどうなってしまうのかという恐怖心を同時に秘めながら映画を見進め、2回目に見ると非常に味わい深いメフィラスの動向をやり過ごし、ついにやってきた例のシーン……
もちろん、
再現されなかった。
当然だよなぁ…。
無かったことでホッとしてるのと、ちょっぴり残念な気持ち(え)を抱いたうえで訪れたウルトラマンVSメフィラスの戦闘は地上を転がる八つ裂き光輪の演出が大迫力であり、これこれ! これを待っていたんだよ!! とこの時点になるともはや座席にしがみつくのが楽しくなってきてしまうのは4DXの魔力に取り憑かれていると言っても過言では無いでしょう。
最後の最後、ゼットンを殴り飛ばしたウルトラマンがブラックホールから逃げようとするシーンでも座席が大きく揺れ、振り落とされまいと座席にしがみつく観客が必死に生き残ろうとするウルトラマンに強く共感できる演出となっており、鑑賞1回目ではやや唐突に感じた最終決戦でしたが、この演出は4DXのために考えられたのではと思うくらい、登場人物との心情のマッチングを感じられました。
その後のゾーフィとの会話でも適度に揺れる座席が心地良く、そこからスッとエンドロールに入るためいい余韻を残して劇場を後にすることが出来たのです。
結論:
物語を楽しみたいなら普通上映。
迫力のアクションやウェットなシーンを楽しみたいなら4DXまたはMX4Dでの鑑賞をお勧めします。
今回の4DX上映で思ったこととして、アクションシーンで大きく揺れる座席等はアトラクションとしては面白いと思ったものの、座席にしがみつくことが必須だったり、そもそも心臓が弱い方や背の低い子どもなどでは鑑賞できないなど諸々厳しい条件があり、ストーリーに集中できない可能性が高いです。
そのため普通の上映なら[1回目、じっくり見たい、気が散らないようにしたい]といった条件に合う方が良いと思います。
逆に[2回目、刺激が欲しい、物語よりも迫力重視]という条件に合うなら4DXまたはMX 4Dを見に行った方が良いかと。
まあもっと言えば、両方見てほしいなのですが、4DXは通常鑑賞料金に+1000円かかる上映形式なので、予算とも相談して自分に合う鑑賞スタイルを選んでいただければと思います。
だいぶザックリとしていますが「『シン・ウルトラマン』2回目は4DXでの体験だったレポート(長い)」を締めにしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
※ちなみに入場特典は割り勘バージョンでした。