うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

職場という明日へ

ウルトラマンZ

第22話「それぞれの明日」

(監督:坂本浩一 脚本:林壮太郎

 

坂本フィーバー!!!

としか言いようのないくらい、煩悩が炸裂しておりました。

「魔進戦隊キラメイジャー」「仮面ライダーセイバー」そして本作と、日本を代表する三大ヒーローの演出を短期間でこなした坂本監督が破竹の活躍を見せた今回。

前回登板ではやや抑え気味だったことから、再登板の際に一気に解放することが約束されていたのかもしれません。

 

そんな坂本監督、冒頭から早速ハルキを上半身裸にし、筋肉布教。

迷った時には筋トレだ、途方に暮れた時は稽古だと自分に言い聞かせるハルキに、ヨウコ先輩から電話がかかってきます。

次の辞令まで休職扱いになっているというヨウコ先輩(監督の趣向を反映してか、今回の私服はニーハイ)は、同じ状況のハルキを呼び出しタピ活に励んでおりました。

前回言い渡されたのは解雇通告ではなかったことに少しホッとしました。

とある世界線のウルトラ警備隊では、解体直後に職の斡旋も無く、大の男2人が公園に放置されたという前例があったので。

 

タピ活もといデートにおいても、腕相撲でハルキをねじ伏せることに余念の無いヨウコ先輩は、無料でゲットした映画のチケットを900円で売りつけるという、またも最低な行為に走っておりました。

「どうして先輩は腕相撲の勝負にこだわるんすか?」

自分に有利な条件で、確実に相手を倒せるからです。

冗談はともかく、終盤における要素の一つと思われる、"ヨウコの内面"が枯れ専設定と絡めて掘り下げられるのかどうか。

 

映画を見終わった筋肉姉弟は、街中で特空機のアピールキャンペーンを行なっているユカと、ピエロに扮装し風船を配るバコさんに遭遇。

こういった姿で相手を油断させて近付き、スキを見つけて始末するのが殺し屋の基本(違う

しかしピエロ(道化)の姿で近づいて、マスクを取ったら痩せこけたアラ還の男が出てくるとかリアルで怖い。

 

指令室とドック以外で出会ったストレイジの面々が談笑する中、空気を読まずにバロッサ星人3代目(2代目よりは上の兄というややこしさ)が登場したことで生身アクションシーンに移行し、ここでも炸裂する坂本煩悩タイム。

毎度のことながら苦戦するハルキとヨウコ先輩を救ったのは…バコさんのハイキック!

「昔、ちょっとな…」

いや、現役ですよね!?(違う

バコさんが殺し屋の片鱗を見せるのですが、どっちかというと最小限の動きで後ろに回り込み、頸動脈を掻っ切るみたいなイメージを持っていたので少し残念(何が)。

 

「50秒もいらない!ウルトラ即効、お前を倒す!!」

久々の等身大変身を披露したゼットは逃走しようとした3代目に対して有利に戦いを進め、制限時間の設定を活かしてゼットの成長を補強したのは良かった点。

しかしそこにトゲトゲジャグラーが出現し、3代目はタピオカのでんぷんで細胞を活性化させ巨大化。

「このまま倒してもらっちゃ、困るからな」

そのジャグラーはというと、ピザ屋に扮装しストレイジのドックに侵入(描写から見るに転職ではなさそう)、そこで新たに建造された"ウルトラマン型の特空機"を事前に目撃しておりました。

 

ものすごく雑な理由で巨大化した3代目に対し、ゼットはそのまま等身大からウルトラフュージョン建物を壊しながら巨大化。

人気は無さそうなビルでしたが廃墟という感じにも見えなかったので、坂本監督にしては久々に踏み外してしまって描写かなと思います。

師匠三倍盛りになり、スラッガーヌンチャクを駆使して戦うゼットに、宣伝キャンペーンで現地に置かれていたセブンガーが再起動!

バコさんが常に出せるよう整備していたということですが、独断でやっていたのかは少し気になることろ。

 

テンションの上がったゼットは筋肉三倍盛りにチェンジし、一体いつぶりなのかという先輩ンガーと新・残虐コンビを結成して3代目を蹂躙し始めます。

そこにキングジョーが現着し、そのパイロットはゼナ先輩!?(岩田栄慶氏)

「こっちは経験値が違うんだから!」

指示も無しに勝手にセブンガーを動かしたヨウコ先輩に釘を刺すゼナ先輩ジョーですが、負けん気の強さを見せるヨウコ先輩ンガー。

 

「使えねぇやつだな、仕上げは俺がやるか」

宇宙人といえばこれだと言わんばかりに、ゼナ先輩ジョーに騙し討ちを喰らわせる(戦いの経験値が不足しているという描写)も全く役に立たない3代目に痺れを切らしたジャグラー隊長は、トライキングに変身しゼットを攻撃。

反撃とばかりに筋肉ゼットが放ったゼスティウム光線を、ゼナ先輩ジョーでガードベントするトライキング。

しかしそれこそがジャグラーの狙いであり、防衛軍にとって"ウルトラマンの力"のデータを収集するチャンスでもありました。

「このデータがあれば、ウルトロイドゼロが完成する…!!」

 

ゼナ先輩ジョーはパーツごとに分かれ弾け飛び、ゼナ先輩は脱出。

お互いファイブキングと主役ゼットにチェンジして再び取っ組み合うジャグラーとゼット。

あらゆる技を駆使して戦うシーンを見せるのですが、どうも間延びしておりここら辺りは悪い坂本監督が出てしまいました。

その後、まさかの主役ゼットから平成ゼットにチェンジし、ガンマイリュージョンでティガパワータイプとダイナストロングタイプを呼び出し、ダブル筋肉バースト!!

は吸収されてしまい、今度はガイアV2のフォトンクラッシャー→フォトンエッジの連撃により、吸収器官となるガンQ部位を破壊。

この作品は、というか坂本監督のガイア愛が強すぎる。

 

一方、三代目に立ち向かう先輩ンガーは、ファイブキングをつまらない相手と断定し、地面に突き刺さったままのベリアロクさんを掴もうとしてました。

「俺様を手にして、お前は何をする?」

「何これ…剣が喋ってる?黙って力貸せっての!!」

「お前が俺様を使うなど、2万年早い」

「どうせ口だけで、あいつを斬ることなんかできないんでしょ?」

「ふん、話にならん」

「ほらそうやって逃げる」

「くだらん、見ていろ!!」

「そうこなくっちゃ!!」

煽り耐性の低い魔剣さん(この前生まれたばっか)をいいように言いくるめたヨウコ先輩の後輩可愛がりスキルが久々に発揮され、セブンガーの手にベリアロクが握られる!!

前回、ベリアロクからの問いかけに対して一つの基準を見たのですが、やはり"大義"よりその場の"人情"といった面が大事な模様。

それを考えると第17話で2代目にあっさり力を貸したのも、2代目の野望自体には強い興味があった(同時に、その野望が小さいものだとすぐ分かった)ことが大きかったと思われます。

 

魔剣というマジックアイテムを手にし、テンションの上がった勇者ヨウコは、ユカに操作させたレッグキャリアーの上にライドオン!!

隊員・魔剣・特空機、三位一体の大技・セブンガースペシャル波乗りクラッシュで一刀両断しました。

同じ頃、ファイブキングを追い詰めていた平成ゼットはリク君先輩から譲り受けたギンガ・X・オーブのメダルでギャラクシーバーストを発動し、そのまま爆砕。

吹っ飛ばされたジャグラー隊長はその拍子に怪獣メダルを全て落としてしまい、それを拾う謎の手。

 

休職中の戦いを終えたストレイジの面々にはそれぞれ辞令が言い渡されており、整備班の中でも今後の防衛軍に関わるかどうするかで揉めているシーンを入れたのは、本作のキャラ描写が活きて良かった点です。

ちょくちょく登場するストレイジ整備班でしたが、前回前々回で活躍を描いていたことにより、登場に唐突さが生まれない丁寧さは、本当に本作の長所。

 

新たな特空機のパイロットに選ばれたユカだけが指令室に残る形となり、本格的にストレイジがバラバラになることに迷いを見せるハルキ。

自分だけ警備に回されることが嫌だからとか、そういうことじゃないから、いや本当だって!

「なら見返してやれよ。偉そうな能書きだけで、人の生き方否定してくるようなやつらをな。方法なんていくらでもあんだろ?俺もそうするつもりだ」

「……押忍!!」

隊長はそう言い残し、廃棄されそうだった盆栽を回収。

戦いに最も必要なのは立場なのか、自分と違う生き方を否定することで平和は保たれるのか。

それ以上の言葉は残さずに、ヘビクラはその場を去り、つづく。

 

 

前述の通り、坂本浩一監督演出ということで、最終回に向けた出血大サービスの繋ぎ回。

久々の等身大ゼット、意外とバリエーション豊富なガンマイリュージョン、ベリアロク片手にレッグャリアーに乗り込むセブンガー、リク君先輩から譲り受けたメダルで必殺技など、これまでの要素を上手く広げてくれて相変わらずの良い仕事っぷり。

休職中ということで、制服から解放された役者陣もいつもと違う面を見せており、キャラ描写の丁寧さに加えこういった広げ方を見せてくれるのも良い方向に作用したと思います。

勢いに任せた失策はちょくちょくあったものの、やはり良い監督です。

 

ベリアロクとの問答も若干魔剣さんの知能が下がった気がしないでも無いですが、使う目的が同じにも関わらずハルキとヨウコとで魔剣さんの動かし方が変わるという展開が分かりやすくて面白かったです。

同時に、ゼナ先輩に経験値が違うと言い張ったヨウコ先輩の柔軟性を見せつけ、口だけの女にさせず株を落とさせない丁寧さは、前述の等身大戦を優位に進めるゼットのセリフも合わせて、脚本の林氏の持ち味が発揮されて手堅い仕事でした。

 

あと細かい点で言うと、皮ジャンサングラスにニーハイソックスは、微妙にマッチしてないぞヨウコ先輩!!(※個人の見解です)

 

 

次回、それは新たな光?それとも影?

炎のような瞳のエナジー

明日から三連休。

映画でも観に行こうと思います。

 

さて、今回は先日発売されたお待ちかねの品でも。

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スーパーミニプラ

勇者指令ダグオン

ファイヤーダグオン‼️

 

いやぁ本当に、スーパーミニプラ化が発表された日から待ちわびていました。

当方「ダグオン」には強い思い入れがあり、DXも中古屋で買ったくらい好きなので本当に欲しかったんです。

 

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裏面もケース箱もカッコいい。

最近プラモ作る時は基本、すぐに作り終わらずゆっくり組み立てるのですが…

 

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さくっと組み立ててしまいました。

それほど早く遊びたかったんです待ってたんです…!!

ざっくり紹介していきます。

 

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ファイヤーストラトス

主人公・大堂寺炎が変身(トライ・ダグオン)した姿・ファイヤーエンが駆るパトカーを模したダグビークル

余談ですが、炎は高校一年生にも関わらずこのパトカーの姿をした車を普段から乗り回している模様。

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当時のDX玩具(左)と比較。

サイズ感が近くて、思わず嬉しくなってしまいます。

 

そしてこのファイヤーストラトスがファイヤーエンと……

「融合合体!!」

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ダグファイヤー

ファイヤーストラトスが変形したロボット形態。

ファイヤーダグオン及び2号ロボのパワーダグオンのコアメカとなる。

変形機構を搭載しつつ、ほぼ劇中通りのプロポーションを実現できる現代の技術に感謝せずにはいられません。

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変形後のサイズ比較。

可動を仕込むための設計の違いからか、パトカー形態の時とは若干サイズが異なります。

プロポーションの違いが歴然ですが、当時品はこれで味があって好きなのです。

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というわけでDXのジャンボと。

確か第38話辺りにこんなシーンがあった気がする…。

 

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ファイヤージャンボ

ジャンボジェット機を模したダグビークルであり、ファイヤーダグオンのボディの9割を占める巨大戦力。

後述のラダーとレスキューを収納できます。

 

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ファイヤーラダー

消防車型のダグビークル

ファイヤーダグオンの右腕担当。

ファイヤーレスキュー

救急車型のダグビークル

ファイヤーダグオンの左腕担当。

ファイヤーストラトス(小)

本商品オリジナルの合体用ストラトス

さっきの変形するストラトスは使わず、こちらを合体に使います。

 

それでは皆さんお待ちかね…

「火炎合体!!!」

※画像はイメージです。

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「ファイヤァァァ!ダグゥ!!オン!!!」

 

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ファイヤーダグオン

ファイヤーエンの駆る4つのビークルが「火炎合体」したロボット戦士。

炎の操縦というよりは精神の同化であり、精神世界では炎が裸になったりならなかったり。

火炎纏う勇者が本編のイメージそのままにキット化ということでこいつはすげぇ、こいつはすげぇや!!

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勇者ロボとしては異色の剣といえる、ファイヤーブレードももちろん付属。

特徴的な騎士のような決めポーズも、広い可動域でしっかりと再現できます。

「フィニッシュ!!」の直前のカット(写真2枚目)がすごく好きなんですけど分かる人いますかね。

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ダグファイヤーとサイズ比較。

合体はしませんが、プロポーションの方が重要という判断は良かったと思います。

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当時品と比較。

DXも大きくてカッコイイです。

 

「ファイヤーダグオン!俺を使えッ!!」

※CV:広瀬匠

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その昔発売された某フィギュアのライオソードがぴったり!!

持ち手は付属しないので開き手に引っ掛けてるだけなのですが、充分雰囲気は出てますね。

「ファイヤーライオソォォォドッ!!!」

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大満足です。

 

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最後に、初めて買ったスーパーミニプラ「ジェネシック・ガオガイガー」とツーショット。

ジェネシックも好きなんです。

 

以上、スーパーミニプラファイヤーダグオンの紹介でした。

難点を挙げると、変形に取り外し必須のパーツがあったり、外れやすいかと思えば妙に硬い部分もあったりと若干ストレスが溜まるところでしょうか。

まあそれでもお釣りが来るレベルの良キット。

どうやらパワーダグオンとファイヤーエンのキット化は決まってる(発売するとは言ってない)みたいなので、今後の展開も楽しみです。

あとライアンとガンキッドはもちろん、ダグオンチームはコンプしてほしいところですが、ライナーダグオンの設計が難航しそうですね…。

 

そもそも今回、人気投票において上位だった「ダグオン」からのキット化ということでしたが1位ではなく、逆に同じシリーズだと「マイトガイン」がダグオンより上位でした。

1位を抑えてのキット化ということで、可動とプロポーションの両立を図るのが割と容易だったことも選ばれた要因だと思われます。

現に当時品からグレート合体後のプロポーションは良い方であり、少し前にある会社が合体玩具を出そうとイベントで参考出品をしていたとか(その会社は倒産してるようです)。

「グレート合体を見越しての商品化」という面ではファイヤーダグオンが最適だったのでしょう。

 

 

まあ思い入れのせいで少し熱くなってしまいましたが、ここまでとしておきます。

これを機に少しでも「ダグオン」に興味を持っていただけたら嬉しいです。

このキットから溢れんばかりの勇気を手にしたいなら、傷つくことも恐れずお店へ急げ!

 

「これが青春だ!!」

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いとも容易く行われる数の暴力

ウルトラマンZ

第21話「D4」

(監督:武居正能 脚本:鈴木智

 

前々回ゼットが倒したバラバの角(剣)を防衛軍が回収し、そのデータで作り上げた異次元壊滅兵器D4。

防衛軍は中ノ鳥島においてその爆破実験を行い、島が壊滅するレベルの破壊力をモニター越しにストレイジに見せつけていました。

 

「この兵器を、防衛軍はどうしようと?」

「この技術を応用した兵器"D4レイ"を、キングジョーに搭載することが決定した」

島を壊滅させるような兵器の導入に反対するストレイジですが、現状の怪獣退治はウルトラマン頼りのものになっており、不確定要素であるウルトラマンがいなくなった際に抑止力となる力を防衛軍は求めているという正論をぶつけられることに。

超兵器の導入には真面目な顔して反対するユカにもすごい違和感ですが、久々登場のクリヤマ長官に「私も君たちと同じ気持ちだ」とか言わせても何ら感情移入できないのは本作では珍しく掘り下げが足りなかったところ。

ちょうど筆者は「仮面ライダーウィザード」も同時視聴しており、クリヤマ長官演じる小倉久寛氏のおやっさん演技を違和感なく見ることはできているのですが、逆に言えば役者の力に少し頼りすぎてしまったかなとも感じられます。

「この兵器の破壊力は、アンダーコントロールだというのが防衛軍の見解だ」

 

「地球人が自力で怪獣を倒せるのは、いいと思うぜ」

「え、でもゼットさん…あんな恐ろしい力を、持つべきなのか…」

「それはこの星の人類が決めることだ。ハルキ、お前はどうしたいんだ?」

答えの出ないハルキは恐らく初めて自分からゼットさんにアクセス。

意外にもD4レイ導入には冷淡な反応を示し、これまでギリギリにならないとハルキに介入しようとしなかったのはこの一歩退いたスタンスが基にあったからだと思われます。

同時に地球人類が自ら立ち上がろうとする考え自体は認めており、力をただ単に否定するのではなく、そこに宿る魂が重要であるという本作のテーゼが語られたように感じます。

今回を見てやっと気づいたのですが、ベリアロクが持ち手に対して行う面倒くさい問いかけは、何をもって力は力となり得るかを問いかけていたのだと。

 

地球人が次元を破壊しかねない兵器を作り出したことを察知してか、実験に引き寄せられるように宇宙凶剣怪獣ケルビムが地球に降り立ちます。

テスト射撃をする間もなく、D4レイを搭載したキングジョーをいきなり実戦に向かわせるよう命令するクリヤマ長官の様子は、さっきとは違いかなり好戦的。

「ハルキ、私に任せて!」

地球に落下してきた多数の隕石がケルビムとなり基地を狙う中、1人立ち向かう先輩ジョーは案の定劣勢になってしまいます。

 

「本作戦の指揮官は私です。D4レイの使用は私が判断します」

キングジョーのみの出撃命令に対し、現場指揮の権限は私にあると見かねた隊長はウインダムも出撃させ、長官を牽制します。

明らかに様子のおかしい長官に対しての隊長の行動はヘビクラとしてのものか、それともジャグラーとしてのものか。

 

主役登場したハルンダムと先輩ジョーはケルビムファミリーに立ち向かうも多勢に無勢。

キリがないとハルキは、ライザーを起動し師匠三倍盛りに変身。

ユカの分析で大気圏外から誘導電波が発生させられていることを突き止め、それを聞いたゼットは主役三倍盛りにチェンジし宇宙に向かいます。

そこにいたのは、ゼットの何倍も大きいマザーケルビム!

この場面では、またも拾われた血走りゼットとまさかの巨大ケルビムという画がとても面白かったです。

またここにきてもベリアロクにちゃんとセリフがあるのも嬉しかった点です(先程気付いたことも含めて、目配りがしっかりしてます)。

 

ウルトラマンは戻ってこない…

 撃つんだぁ……

 D4レイで殲滅しろ…!!!」

デスシウムスラッシュでマザーを切り刻んだゼットですが、大気圏外に出てしまったことにより再び1人になってしまった先輩ジョーが絶体絶命の危機に陥ってしまいます。

大勢のケルビムに追い詰められたヨウコ先輩は、ついにD4レイの引き鉄を引いてしまい、強力な光線に包まれ消滅するケルビム。

更にD4の威力は異次元崩壊まで引き起こし、なんだかよく分からないのですがウルトラやばみを感じます!

 

「崩壊を、食い止めるぜ!!」

何とか地球に戻ってきた主役ゼットが、ゼスティウム光線をぶつけ異次元崩壊を相殺しようとするも、崩壊の中心にいた先輩ジョーに迫る爆散の危機!!

しかしそこはさすがのヒロイン力、ギリギリ駆けつけたゼットにお姫様だっこされることで無事で済みました!!

 

「確かに、D4レイはアンダーコントロールだ」

皮肉をたっぷり込めて言い放つ隊長ですが、防衛軍は自分たちの作り出した兵器が次元すら破壊しようとしてたことに悪びれもせず、その場を立ち去ってしまいます。

ウルトラマンのあの力があれば…」

制御できない力に対し、また新たな力を求める人間たちはどこに向かい誰と戦うのか…。

 

後日、特空機ドックに集められるストレイジ

「本日現時刻をもって、ストレイジは解散とする!!」

命令に刃向かい、結果として街に甚大な被害を及ぼしたストレイジに対して長官から言い渡される衝撃の事実!

全員、無職!!!

でつづく笑

 

更にED終了後のウルトラナビが、よりによってこのタイミングでゼロ師匠の紹介であり、ハルキゼット共に何だか妙にテンションが高かったのがすごくおかしく、最後のこの流れだけですごく面白かったです(おい

 

 

さて、話を戻すと前々から顔を見せていた防衛軍が本格的に動き出す回。

密かにウルトラメダルを回収・研究し、グルジオライデンを捕らえ特空機のシステムに利用するなど色々ときな臭い行動を見せていた防衛軍でしたが、今回はついに次元すら破壊する兵器を作成。

中盤の描写を見るにセレブロが大きく噛んでいそうですが、クリヤマ長官に何があったかは明確にされず次回以降の引きの要素となりました。

 

超兵器を制御下にあると言いながら、結局はゼットが止めなければ次元崩壊を起こしていた防衛軍。

逆に言うと、"ウルトラマンの力さえあれば、どんな危機も超えられる"という結論に結びついてしまい、たびたび布石のあった「ウルトラマンを手に入れること」に導かれてしまったと見ることもできます。

果たしてそれも全てセレブロの企みなのか、そしてそれを見越した上でヘビクラ隊長は何を思い命令違反を犯したのか。

終盤に向けて多くの謎が提示され、ここにきても手を緩めない作劇はお見事。

 

前回キレキレだった武居監督の最終登板となりましたが、話の縦軸が大きく動いたエピソードとなったため、前回のような映像で見せる部分においてはあまり面白くならず、淡々と進めていた印象。

脚本の方もクセは少なかったものの、D4レイに対してのヘビクラ隊長の皮肉が大変良い味を出しており、好きな場面でした。

 

 

次回、いきなり無職。

バコさんは殺し屋に専念だ!!(違う

殺し屋、再び

ウルトラマンZ

第20話「想い、その先に」

(監督:武居正能 脚本:小林雄次

「え、バコさん?」

セミカジュアル風味なスーツを纏ったバコさんは、カナダにいる娘・ルリが3年ぶりに帰国するということで一段と気合を入れておりました。

 

生物科学研究所の研究員を務めるルリはその業界においては有名人であり、ユカの憧れの人物でもあります。

そんなルリは人工生命体M1号を生み出しており、「あ、バコさんの娘だな」という妙な納得感を漂わせております(筆者の中でバコさんは、影で宇宙人を狩る殺し屋という認識です)。

ところで研究室でM1号を愛でてるルリの図はまあまあ凄まじく、何か見てはいけないものを見てしまった気分です。

 

街中で3年ぶりの再会となるイナバ親娘ですが、そこに母親(バコさんの妻)は来ておらず、「2人で楽しんできたら」とのことでした。

まあバコさんに娘がいたこと自体意外ではあったのですが(ハルキやヨウコ先輩も知らなかったことですし)、どうやら妻とは距離がある模様(別居してる?)。

裏で行われている殺し屋稼業において、色々と無理が生じていた可能性が考えられます(おい

 

ただ単に会うことしか考えてなかったバコさんは、ルリが一番行きたいところとして、父の職場であるストレイジ基地を案内することに。

「バコさん、今日は一段と素敵!」

実の娘の前で、枯れ専アピールを平然とやってのけるヨウコ先輩は本当に筋金入りです

憧れの人を前にキモヲタと化したユカなど、ルリの登場によりストレイジ整備班はお祭り状態。

手を止めて集合写真を撮ろうとする整備班にキレるバコさんですが、何故か自分が写真に写ることを拒んでいます。

殺し屋たるもの、写真に写り姿を晒すなど愚の骨頂といったところでしょうか(おい

 

「私たちはこれに乗って、怪獣と戦ってるんですよ」

血の気が多い職場を垣間見たルリは、今度はバコさんをM1号に会わせるために研究所に向かうも、そこで謎の組織がM1号を誘拐しようとする現場に遭遇。

その手引きをしていたのは、ルリと同じ研究室で働くクラタ君でした。

「Bad timingでしたね、博士」

今回(色々な意味で)一番面白かったセリフ笑

冒頭、ルリが早くバコさんに会えるよう声を掛けるなど優しい素振りを見せていた時からそうだったのですが、演技プランがすごく胡散臭くて何だか笑ってしまいました。

 

謎の組織に捕まりながらも抵抗を見せたM1号、分電盤に衝突したことによりエネルギーを吸って巨大化。

先輩ジョーとハルンダムが迎撃に向かうものの、近くにルリがいたことで攻撃は出来ず、ひとまず麻酔弾でM1号を眠らせます。

 

「長官からの命令だ、M1号を駆除する」

防衛軍の決定により、順当に排除されることが決まるM1号。

「あの子だって大切な生命なの!だからお願い」

実験動物だからではなく、あくまで一つの生命として守るべきだと詰め寄るルリですが、さすがに掘り下げがほとんど無い1ゲストの発言に過ぎないのでどうも共感は難しい。

ルリのこの発言から、ここから先はあまり面白くない展開になるかな…と思っていたところですが、そう、この作品には主人公がいました!!

 

「隊長!俺たちは怪獣を倒すために戦ってるんじゃない。生命を!守るために戦ってるんですよね?」

「時間は、俺たちが稼ぎます!」

ルリの想いを、そして生命を守るためにストレイジがあることを叫ぶハルキ。

そこにユカ、ヨウコ先輩も賛同し、立場を無くしたヘビクラ隊長かと思いきや

「面白ぇじゃねぇか、じゃあやってみろ」

とむしろその反応を待っていたと言わんばかりに、ギリギリまで防衛軍の足止めを行うことを約束。

人間が生み出し、人間の所業によって理不尽に始末される生命というプロットにすごく不安を覚えていた身としては、この一連のシーンで大きく流れが変わって本当に良かったです。

ストレイジなら、こうするな」というツボをしっかりと押さえていて、小林脚本がかなりの切れ味です。

 

翌朝8時まで目が覚めないというM1号に、細胞分裂逆進剤を投与することで小さくしよう作戦を展開することになったストレイジは、目覚める前に徹夜で逆進剤作成を行うも、案の定8時になる前にM1号が起きてしまいます。

先輩ジョーとハルンダムの特空機2体がM1号を物理的に足止めし、隊長が電話で防衛軍進攻の時間を稼ぎ、その間にルリとユカが逆進剤作成に当たるという分割展開によって、それぞれの立ち位置とキャラクターが明確になっており、またそのキャラ分けにも違和感が生まれず、スムーズに進んでる姿に本作の丁寧なシリーズ構成の安定感を感じます。

 

しかし整備班決死のドラム缶太鼓芸も通用せず、徐々に市街地に迫るM1号。

逆進剤が完成したものの、防衛軍の最終防衛ラインにM1号が到達してしまい手遅れになるのですが、まだ終わってないとバコさんが声を上げます。

「ヘビちゃん、最後のチャンスを俺にくれないか?」

殺し屋、参戦。

 

「俺は諦めないっす、絶対諦めない!!」

今日も叫ばずにはいられない主人公はライザーを起動し、不意打ちアッパーからのスコーピオンデスロックを食らわす筋肉ゼット。

先輩ジョーから、何とかM1号の動きを止めるよう言われたゼットは主役三倍盛りにチェンジ。

「うお!やめろ、斬るな!」

「何だと?」

敵を斬れるとウッキウキで出てきたのにも関わらず、いきなりストップかけられる魔剣さん少し可哀想。

面倒くさいなんて言いながらも、しっかりと言うこと聞いてくれる優しい魔剣さんはデスシウムクローでM1号を拘束。

「今です!バコさん!!」

そして先輩ジョーのコクピットから現れたのは、バズーカを構えたバコさん!!!

「これ以上、娘を悲しませるんじゃねぇ!!」

 

「薬は注射より飲むのに限るぜ、

ゴ○ラさん」

峰○徹似の親友を持つ柄○明似の上司に世話になったであろうバコさんバズーカにより、直接口に逆進剤を投与されたM1号はそのまま中毒死…なんてことはなく無事に元の大きさに戻ります。スペ○ジめ!!

 

元の大きさに戻ったM1号を囲み、まるで恋人のように紹介するルリなどだいぶ久しぶりな気がする和やかな雰囲気でつづく。

「ハルキ、怪獣を倒すために戦ってるんじゃない、生命を守るために戦ってるんだって、そう言ったよな?…俺もな、生命を守るためにあいつら作ったんだ」

「やっぱり、お父さんは昔から変わらない…私の、憧れの人」

 

 

5年前の「ウルトラマンX」で衝撃の再登場を果たしたM1号が、設定を大きく変えての本作参戦。

中盤までの展開から色々と不安を覚えたところですが、ストレイジが流れを大きく変えてからは割と淡白なストーリーに。

前回登板においても、中身が薄いながらストーリーの組み立て自体はしっかりしていた小林雄次氏らしい脚本となりましたが、その中でハルキを始めとするストレイジの宣言を取り入れてくれたことは、本作の強みを活かしてくれてとても良かった点。

憧れの人物を悲しませたくないという面で、ユカがそれにすぐさま賛同するのもキャラに芯が通った形となって良い目配りでした。

 

また整備班渾身のドラム缶太鼓は若干悪ノリのような空気はあったものの、事前にルリと集合写真を撮ろうとしてる姿を映していたことにより違和感は感じられず。

更に本作元より整備班の大勢も一つのキャラクターとして丁寧に扱っているため、活躍することになんら不自然さは無いというシリーズ構成の長所が出て、個人的にはとても好きなシーンとなりました。

人物描写に定評のある武居監督の光る部分を再確認できて良かったです。

 

前回、特空機の扱いが悪くなってきたと感想で申し上げましたが、今回はギリギリまで頑張って活躍しているところを描写しており、生まれかけた不安を潰しに行く相変わらずの丁寧さ。

「この作品なら大丈夫だろう」という独特の安心感が損なわれることがありません。

 

難を言えばバコさんの親娘関係の掘り下げがM1号を絡めても思ったより進まなかったことと、ゼットさんの活躍が薄かったことになるのでしょうが、前回を考えるとストレイジの活躍が目立つことはバランス取りという面で妥当な選択だと思います。

個人的にはバコさんバズーカが面白かったので、まだもう一つサプライズがあると信じたい(セブンガーが空いてますよね…)。

それと謎の組織に関してあまり触れられませんでしたが、今後も登場する見込みはあるのでしょうか。

 

レジェンド客演回の次というやや期待値低めの回でしたが、終わって見ればこれまでの中でもパイロット3話に並ぶ傑作回でした。

ハルキを口火にストレイジの面々が声を上げるシーンは、何度見返しても熱いシーン。

今後も楽しみです。

 

あと今更ですが、後期EDがすごくお気に入りで、今回みたいな爽やかな終わり方の後だと尚良いなぁなんて思ったり。

 

 

次回、大地裂く牙。

シーズン終了

昨日、プロ野球パリーグ公式戦の全日程が終了しました。

筆者の応援する埼玉西武ライオンズは勝率5割ピッタリの3位でフィニッシュ。

2年連続優勝からの3位となりましたが、スランプ続きの野手が多く中盤までの絶不調があったことを考慮すれば、ものすごく頑張ったと思います。

 

今年のタイトルは守護神・増田達至投手が初の最多セーブを挙げたのみ。

チームが苦しい中でバシッと抑えてくれる増田選手の安定感は、正に投手の柱といった趣がありました。

今年で国内FA権を獲得したとのことですが、是非とも西武に残ってこれからも活躍してほしい選手です。

※増田投手・平良投手のWヒロインというなかなかレアな光景でした。

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せっかくなので、今年のメットライフドーム(旧西武ドーム)での観戦の思い出でも。

 

今シーズン初の現地観戦。

コロナの影響もあって無観客試合がしばらく続いていましたが、多くの方々の努力で観戦することができました。

いつの間に増えたオブジェや、キレイになったドームに驚かされた記憶です。

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今シーズンは何と言っても、ベテラン・栗山巧の勝負強さが光った一年。

350本目の二塁打を放ったり、守備でも良いところを見せたりと、今年最もヒーローインタビューを受けた選手なのではと思います。

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もちろん他にも活躍した選手も大勢おり、その中には節目の記録に到達した選手も数名。

※筆者が観戦した際の記録限定での紹介。

 

おかわり君こと中村剛也選手の1500本安打。

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ライオンズのスピードスター・金子侑司選手の200盗塁。
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積み重ねてきたものが節目を迎える瞬間、選手にとってはたまらないでしょうね…。

 

ライオンズも素晴らしかったのですが、やはり野球とは相手チームがいてこそ成立するもの。

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メットライフドームにおける福岡ソフトバンクホークスとの最終戦にて、試合後双方のファンに深々と頭を下げ感謝を告げるホークスの選手たちがとても輝いて見えました。

そしてそれを温かい拍手で迎える双方のファンの姿に、プロ野球の真髄を見る思いです。

ホークスも含め、来年の試合もどうぞよろしくお願いします。

 

最後に、試合も良いのですが野球観戦といったらグルメも付き物…。

森選手プロデュース

友哉の牛めし❗️

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山川選手プロデュース

山川のちゅんじゅくステーキ弁当❗️

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中村選手プロデュース

剛也の串カツ弁当❗️
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平井投手プロデュース

平井の鉄腕味噌カツ弁当❗️
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メヒア選手プロデュース

メヒアのパワープレート❗️
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そして〆はもちろんこの人

栗山選手プロデュース

巧御膳❗️❗️❗️
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御馳走さまでした(ニッコリ)

 

とまあ最後は脱線しましたが、今シーズンは悔しいながらも熱い試合をいっぱい見ることができました。

来シーズンこそパリーグ王者奪還と、2008年以来の日本一を達成してほしいと思います。

 

 

選手・コーチ・監督を始めとする球団スタッフの皆様、大変お疲れ様でした。

来シーズンもよろしくお願いします。

翻るマント、響くサイレン

とても、とっても久しぶりのまとめシリーズ。

思い入れのある作品を紹介することで、これからのブーストに繋げようと思ったのですが、逆に入れ込み過ぎてなかなか完成せず…。

 

やっと出来た本文、長いですがお付き合いいただけたらと思います。

 

 

※本文はあくまで劇中設定の羅列ではなく個人の感想を書いてるものであり、ネタバレや不快感を覚える内容もあるかもしれませんので、事前にご了承ください。

 

 

スーパー戦隊勝手にまとめ

第42作目

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(2018〜2019)

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「大怪盗アルセーヌ・ルパンが遺した不思議な宝物"ルパンコレクション"が"ギャングラー"に奪われた。

 失ったものを取り戻すために戦う"快盗"

 世界の平和を守るために戦う"警察"

 君はどっちを応援する?

 

あらすじ:

ドグラニオ・ヤーブンが仕切る異世界犯罪者集団ギャングラーの後継者争いが始まった。

大怪盗アルセーヌ・ルパンから盗み出したルパンコレクションを悪用し犯罪を働くギャングラーに対し、快盗と警察、それぞれの願いを秘めた2つの戦隊が激突しながら立ち向かっていく。

 

登場人物:

ルパンレンジャー(ビストロ・ジュレ

夜野魁利/ルパンレッド

氷漬けにされ目の前から失われた兄・勝利を取り戻すために快盗になった快盗戦隊のリーダー格。

器用かつ飄々としており、ジュレにおいてもほとんど仕事をしないマイペースな性格であるが、損得関係無しに誰かを助ける優しさも持っている。

しかしその内面は完璧人間だった兄へのコンプレックスに満ちており、兄に似た言動を見せる圭一郎に対して愛憎入り混じった複雑な感情を持つようになる。

「遊びじゃねぇ…命がけで快盗やってんだ!!」

 

宵町透真/ルパンブルー

婚約者・大平彩を取り戻すために快盗になった最年長。

彩から教えられた料理スキルを活かし、ジュレではシェフとして腕を振るう。

クールな性格であり、邪魔者である警察に対しては特に警戒心が強く、表向きでも馴れ合う態度は見せない。

当初は目的を果たすまでの関係とドライに構えていたが、魁利と初美花に対して保護者のような意識を持つようになり、彩を取り戻すことと天秤にかけ葛藤することになる。

「絶対に…取り戻す!!」

 

早見初美花/ルパンイエロー

親友・一ノ瀬詩穂を取り戻すために快盗になった紅一点。

ジュレではウェイトレスとして、サボる魁利に悩まされながら働いている。

3人の中では最年少であり、困っている人を放っておけない優しさを持つ反面、警察に対しても譲る姿勢を見せる甘さも2人に指摘されることがある。

咲也から猛烈なアプローチを掛けられており、当初はそれを鬱陶しがっていたものの、彼の優しさと強さに触れ、徐々に心を動かされていく。

「あんたなんか、クシャクシャのポイだよ!!」

 

パトレンジャー

朝加圭一郎/パトレン1号

国際警察日本支部の警察官であり、警察戦隊のリーダー。

世界の平和を願う心が人一倍強い熱血漢であり、そのためには自身の危険も省みない。

暑苦しくオッサン臭いところがある反面、冷静かつ的確な判断力を持ち合わせている優秀な人物でもある。

魁利に対して世話焼きな面を見せるが、煙たがられることが多い。

「俺がすべきことは、己のプライドを守ることではない…人々の安全と平和を守ることだ!!」

 

陽川咲也/パトレン2号

射撃が得意な警察官。

明るく素直で人懐っこい性格であり、先輩である圭一郎とつかさに強い尊敬の念を見せる。

また子ども好きでもあり、幼稚園児たちのクリスマスパーティーに誘われたりもする。

初美花に一目惚れし何度もアプローチをかけ、その都度断られているが、自身のひたむきな行動が初美花の心を動かすことになる。

「もっと褒めてください!褒められると、伸びるタイプです!!」

 

明神つかさ/パトレン3号

警察戦隊の紅一点。

圭一郎とは訓練生時代からの腐れ縁であり、お互いのことはよく知っている。

男口調で気が強いクールビューティーであるが、仕事のストレスを可愛いぬいぐるみに顔スリスリすることで発散するなど、女性らしい面も持ち合わせている。

快盗やノエルの動きに敏感であり、その裏側に迫るべく考えを巡らせている。

「必ず生きて帰ると約束した。だから私は、強くいられる」

 

ルパン家関係

高尾ノエル/ルパンエックス/パトレンエックス

国際警察パリ本部から派遣されてきた潜入捜査官。

フランス語混じりの胡散臭い口調と、快盗と警察双方を行き来する行動の不透明さが不信感に繋がっていたが、各々との交流を経て信頼を掴むのと同時に、快盗と警察の融和を図ろうとする。

その正体は、アルセーヌに育てられた別世界の住人であり、ルパンコレクションを集めてアルセーヌを蘇らそうとしている。

「お楽しみは最後に残しておく方がいいだろう?ガトーに乗った、苺のようにね」

 

コグレ

ルパン家に代々仕える執事であり、魁利たちをルパンレンジャーに選んだ人物。

ルパンレンジャーの普段の活動を裏から支えており、また得意の変装で警察からの疑いを掻い潜ることに役立つこともしばしば。

魁利たちやノエルにドライな対応を見せるも、心の底では彼らを心配しており、サポートと助言を欠かさない。

「ダメですね…なるべく見ないようにしてきたのに…」

 

グッドストライカ

アルセーヌが所有していたなかで最初に意思を持ったコレクションであり、コレクションの力を高めることができる。

快盗からの愛称・グッティ。

その場で「グッときた」方に味方する気ままな性格で、快盗警察双方を困惑させる。

ノエルと仲が良い。

「グッドストライカー、ぶらっと参上〜〜!!」

 

国際警察

ヒルトップ

国際警察日本支部の管理官であり、圭一郎たちの直属の上司。

怒るよりも優しく諭してくれる性格であり、部下の失敗も受け入れやり直しのチャンスを与えるなど、圭一郎たちからの信頼も篤い。

披露はしてないが変装が得意らしい。

「仕事のミスは、仕事で取り返せばイイ。今度コソ、君の本気を見せてクレ」

 

ジム・カーター

国際警察の事務作業担当ロボット。

やや乱暴で余裕の無い性格ではあるが、仕事はきっちりとこなす。

ギャングラー出現の通報と連動しており、圭一郎たちに知らせる役割も担当している。

エナジーオイルを飲んできますね」

 

東雲悟

圭一郎、つかさと同期生であり、咲也が配属される前にパトレン2号になるハズだった男。

ギャングラーとの戦いで重傷を負い戦列を離れていたが、終盤に再び圭一郎たちの前に姿を現す。

「相手の言い分に耳を傾ければ、本当の声が聴こえてくるさ。…音楽と一緒だ」

 

ギャングラー

ドグラニオ・ヤーブン

あらゆる世界において、略奪と暴力の数々を働いてきたギャングラーのボス。

長年座ってきたボスの座を賭けて、部下たちに後継者争いという名の残虐な犯罪を促す。

器は大きく、破天荒な部下たちの行動を基本は受け入れているが、逆鱗に触れると容赦ない仕打ちを与える。

「この俺をわざわざ呼び出したんだ、ぬるいもん見せんなよ」

 

デストラ・マッジョ

全身が爆弾でできたドグラニオの右腕であり、ギャングラーの参謀格。

冷静かつ豪胆な性格であり、割と部下の面倒見も良い兄貴分。

ドグラニオに対して強い忠誠心を見せるが、ゴーシュとは気が合わず会うたび嫌味を言い合っている。

コレクションに頼らずとも生半可な攻撃を受け付けない強靭な肉体を持っており、ドグラニオの後継者として最も有力だと考えられていた。

「ドグラニオ様の期待に応えるために、私は倒れるワケにはいかないのだ!!」

 

ゴーシュ・ル・メドゥ

ギャングラーの医者であり、改造や実験を喜んで行うマッドサイエンティスト

ドグラニオからは気に入られており、自由奔放な行いを見せる。

人体を覗けるコレクションと、ギャングラーを巨大化させるコレクションなどのいくつかのコレクションを使いこなし、快盗と警察を翻弄する。

「私の可愛いお宝さん、……を元気にしてあげて」

 

ザミーゴ・デルマ

ドグラニオさえ一目置くギャングラーの一匹狼。

非道かつ好戦的な性格で、相手を一撃で氷漬けにしてしまう銃を使い戦う。

人間を氷漬けにして捕らえ加工し、ギャングラー構成員たちに"化けの皮"として売りつけている。

魁利たちの大切や人たちを奪った張本人であり、ルパンレンジャーの宿敵。

また国際警察のスパイとも繋がっており、情報屋としても暗躍している。

「人を消すなんて、簡単なもんさ」

 

ポイント:

前作「宇宙戦隊キュウレンジャー」が、40作品を超えたその先として"多人数戦隊"という大きな挑戦を試みたことが転機となり、本作も"戦隊同士のVS構造"という極めて異例な挑戦に走りました。

若干ヒーローのモチーフにはしづらい"快盗"と、前例もあり鉄板モチーフとも言える"警察"がぶつかり合いながら、時に協力するという展開が主流の本作は、シリーズ史に残る程の斬新さを持ち合わせている一方で、極めて普遍的なテーマを内包した作品でもありました。

 

"VS"や"対立"といったフィクションテーマが推し進められる中で、"向き合い"や"相互理解"という現実においても大切だと思われるテーマも盛り込んでいるのが本作の特色です。

自分たちの大切な人たちを取り戻すという「私」のために戦う快盗、平和を守る使命を胸に「公」のために戦う警察の対立が根本に存在し、それは終盤まで覆されることはありませんでした。

しかし、物語が進む中で登場人物のちょっとした気付きや歩み寄りが丁寧に描かれ、根本は変わらないものの、少しずつ何かが変わっていく様子が映し出されておりました。

 

例を挙げると、第5話「狙われた国際警察」におけるルパンレッドとパトレン1号の直接対決。

「どんな言い訳をしようとも、快盗という手段を選んだ時点で貴様達は間違っている!!」

「そうかもね、けど……俺たちはこれしかないから快盗やってんだ!正論なんか、どうでもいいね!!」

魁利たちが快盗になった経緯を視聴者は知ってるものの、警察はもちろん知る由も無く、むしろギャングラー同様平和を脅かす存在だと認識してます。

序盤にして、ヒーローがヒーローに「NO」を叩きつけるという刺激的な展開が繰り広げられます。

立場の違う"快盗"と"警察"が同時に存在していることで出来る展開でもあり、また信念の違いにより、本気の衝突をすることも考えられるなど様々な要素を詰め込んでおります。

 

しかし本作の特徴は、そういった衝突がその場のイベントだけで終わらず、後の展開に綿密に絡んでくる点です。

激昂したルパンレッドにただならぬ執着を感じ、快盗たちが仮面の下に秘めた想いを疑問に思う圭一郎、自身との勝負を捨て、ギャングラーの攻撃から一般人を身を挺して庇ったパトレン1号に心の中で負けを認める魁利、VSとは「対立」でありながら、本気の「向き合い」でもあることが本作において重要になってくるのです。

 

そしてそれは、立場の違う戦隊同士だけのものではなく、チーム内においても必要不可欠であるとし、非常に目配りの効いた展開を見せてきます。

当初は同じ目的で集まり、誰かが倒れても残ったやつが願いを叶えればいいというドライなスタンスを取っていた快盗の3人ですが、願いを叶えるために繋いできたものが、彼らのチーム力を徐々に高めていくことになります。

 

しかし、快盗たちは普段ビストロ・ジュレのスタッフという「仮初の姿」を取っており、その姿で警察との関係性を構築していってしまいます。

情報を聞き出すために、そして鬱陶しいやつらを窯に巻くために「仮初の姿」として"向き合ってしまった"彼らは、警察たちとの関係性すら心地良いものに変わってきてしまいます。

それは大事な人たち=取り戻したい人間関係が、警察との関係=現在の人間関係に上書きされてしまう危険があり、偽りの関係を作ってしまったことにより快盗たちに苦悩が生まれることになりました。

 

そしてその地雷を思いっきり踏んでしまったのが、快盗であり警察でもある・高尾ノエル。

初登場から胡散臭い言動と、双方を行き来する立場の不透明さが目立ち、どちらからも信頼と信用が低いノエルでしたが、彼は特に、本作において大事なことである"向き合い"を拒んでおりました。

 

どういうことかというと、一般的に考えれば、公的組織の後ろ盾が無く色々不利な快盗側には、自身の境遇が近いこともあり、情熱的に接することで魁利たちにもある程度の信頼関係は築けておりました。

しかし警察に対しては快盗側の事情を知っているが故に、情報を堰き止める要因になってしまい、最後まで自身の意見を曲げることはありませんでした。

 

彼の考えとしては、前述の快盗と警察の"現在の関係"が保たれたまま、快盗たちの願いが叶えられることが(不可能に近いと分かっていながらも)理想だったということもあり、それが彼を暴走させてしまったのです。

最終的に、その理想は虚しく砕け散ることになるのですが、結果はどうあれ彼の行いは正当化され、ノエル自身に"向き合い"による"気付き"を与えることができませんでした。

最終回においても、警察たちとは信頼関係を築けているようには見えず(圭一郎たちは基本、仕事仲間としか思ってない)、シリーズ構成の粗なのか意図的なのかは不明ですが、テーマを守らなかったキャラクターの典型例といえる存在になったのが、高尾ノエル。

 

"VS"という特殊な構造にこだわった本作ですが、その道のりは非常に険しいものでした。

まず、ある意味で最も重要である玩具販促に関して、快盗と警察「どちらを選ぶか」という形を取ったために、売上が分散。

最終的には比較的売上の良かった快盗側にアイテムが集約されることになり、ストーリーの進行においても細かい変更を強いられたように見えました。

 

他には設定の粗が厳しいものだった、という点です。

具体的に言うと、快盗側は願いを叶えるためにルパンコレクションを全て欠けることなく集めなくてはいけません。

しかし警察側はそんな事情は知る由も無く、犯罪行為に及ぶギャングラーに実力を行使し、金庫の中のコレクションもろとも倒してしまう可能性がありました。

第9話においてそれが描かれ、快盗たちのギリギリの戦いという面は補強されたのですが、快盗はコレクションを獲るために警察と対峙、そして警察は(視聴者から見たら)快盗の邪魔者でしかないという、ストーリー進行が一辺倒になってしまう設定になっておりました。

もちろん脚本家とプロデューサーでそういう部分に気を利かせ、ストーリーが弛むことは無かったのですが、自分たちでかなり製作ハードルを上げてたことが分かります。

 

その反面、製作スタッフの熱量はシリーズでも段違いの様相を呈しており、特に演出陣の仕事は目を見張るものがありました。

演出ローテーションは

①初メイン監督の杉原輝昭

東映特撮引っ張りだこの中澤祥次郎

③戦隊職人と呼べる加藤弘之

④帰ってきたベテラン渡辺勝也

の4人体制であり、

⑤総集編と配信作品担当の葉山康一郎

がスポット参加といった具合(敬称略)。

 

ローテ監督は4人いたものの

1クール目は合流が遅れた渡辺監督

2クール目は夏映画担当で杉原監督

3クール目は「ジオウ」にスポット参加で中澤監督

4クール目は「ルパパトキュウ」担当の加藤監督

がそれぞれ抜けており、実質3人ローテ体制となっておりました。

逆に言えば近年の東映特撮において監督の出入りが非常に少なく、挑戦的な作品でありながら、安定した演出を見ることができたとも考えられます。

 

一人ひとり分析していきたいと思います。

杉原輝昭

「烈車戦隊トッキュウジャー」から戦隊シリーズに助監督として参加し、「動物戦隊ジュウオウジャー」にて本編初監督。次作「宇宙戦隊キュウレンジャー」のサブパイロットを任され翌年に、本作パイロットを担当することになった東映特撮の俊英。

前作前々作においてはやや振り幅の大きい演出が、パイロット監督になってどう転ぶかが楽しみ半分不安半分といった開始前でしたが、アニメ作品をオマージュしたような特徴的な画作り、スピーディかつダイナミックなアクションの切り取り方(アクション監督の領分もあるでしょうが)が秀逸でした。

また夏映画担当で2クール目は抜けていたのにも関わらず1クール目で3度登板、戻って速攻3本撮りを決行するなど怒涛のスケジュールをこなし、本編最多演出の16本を担当。

本作が挑戦的でありながら、熱量もしっかりキープできた作品となれたのはこの人の影響が最も強いと考えます。

 

中澤祥次郎

戦隊シリーズ仮面ライダーと各所から引っ張りだこで、オールマイティな演出を見せる東映特撮の中堅エース。

本作は「仮面ライダービルド」を年明けで離脱してから参加し、サブパイロットを演出。

遠近を活かした独特なカメラワーク、引き出しをもっと増やしてやろうという役者への信頼感は相変わらずで、振り幅の大きい杉原監督のフォロー役として非常に大きな役割を果たしました。

3クール目に一時離脱となりましたが、戻ってからも安定の演出は健在であり、演出本数14本と杉原監督に次いで2番目の演出数となりました。

 

加藤弘之

侍戦隊シンケンジャー」中盤から抜けることなく戦隊シリーズを監督する"戦隊職人"

参加は3人目となったものの、序盤の山であるルパンレッドVSパトレン1号を演出し、その後もノエル初登場回など大事な局面を任されることが多かったです。

その中でも振り切れたギャグ描写(言わずと知れたエアロビ回)や、マニアックな小ネタを仕込むことが多かったのも特徴です。

小ネタの例:

・第5話「ウルトラマンジード」に出演してた役者のあるセリフ

・第20話、千葉一伸ボイスのギャングラーの解錠ナンバー「7・2・1」

Vシネクスト「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」担当のため第34話を最後に離脱し、演出本数10本で本作を終えました。

名曲「ルパンレンジャー Here we go!」を劇中でよく使ってたのも個人的にポイント高し。

 

渡辺勝也

90年代から東映特撮を支える大ベテラン。

戦隊シリーズは「手裏剣戦隊ニンニンジャー」終了後2年間不在にしてたものの本作第14話から復帰し、ベテランでありながら参加以降抜けることなくローテに加わり、本作にふさわしい斬新な演出を見せることとなりました。

特に第31話の巨大戦を映していたところから、それを見上げるルパンレンジャーにシームレスに繋げる演出は驚きました。

師匠筋である長石多可男監督を彷彿とさせる心理描写が上手く、役者のあらゆる表情を引き出せていたことも印象的でした。

演出本数は加藤監督と並んで10本ですげ、2クール目から離脱無しの参加であり、演出が安定しない序盤を免れたという点では最も安定してローテを回した監督と言えるかもしれません。

 

葉山康一郎

チーフ助監督として近年の戦隊シリーズに参加しており、第46話においてついに本編監督デビュー。

若干過剰なギャグ描写が目立ち不安な面はありますが、今後の活躍が期待できる1人となっております。

 

 

おすすめエピソード:

本当だったら全話見てほしいところですが、せっかくなので監督ごとのおすすめをご紹介したいと思います。

杉原監督:

第30話「ふたりは旅行中」(脚本:香村純子)

毒を食らっても入院しない警察官・圭一郎が休暇を申請して温泉旅行…?

何か裏があると踏んだノエルは、魁利を差し向け圭一郎の見張りをさせます。

そこで出会った一人の少女への対応を巡って、魁利は圭一郎に兄の姿を重ねてしまい…。

夏映画から戻ってきた杉原監督3本撮りの最後。

たびたび圭一郎に刺激されてきた魁利のコンプレックスが、ここにきて大きく揺さぶられ、作品の今後の方向性を決めたと言っていいエピソードです。

ルパンレッドVSパトレン1号の再戦が見られるのもポイント高し。

「似てんじゃねぇよ…めんどくせぇ」

 

第42話「決戦の時」(脚本:香村純子)

ギャングラー後継者争いに、ドグラニオの右腕デストラがついに参戦!

最強最悪の敵に対し快盗と警察、それぞれの想いを秘めた戦士たちが立ち向かう。

強大な敵に対する呉越同舟、組織内でのいざこざ、Wレッド同士の妙な信頼などの要素が爆発し、最高の盛り上がりを見せるロボ販促回。

スタッフインタビューによると、第42話終了の際に最終回の方向性を決めたということであり、終盤戦に入る前の大きな山場となった回とも言えます。

「……ズルい男だ」

「それが俺の売りなんで」

 

最終話「きっと、また逢える」(脚本:香村純子)

ドグラニオから世界を守るため、国際警察が実力を行使する!!

しかしそのドグラニオの中には、魁利たち3人の快盗が残されており…。

やっと登場するスーパーパトレン1号!!!

その超火力を持ってしても倒しきれないドグラニオに対し警察戦隊が取った手段は。

そしてその先に待っていた驚きのフィナーレとは…!

「おのれ快盗……!!」

「予告する、あんたのお宝…いただくぜ!!」

 

中澤監督:

第9話「もう一度会うために」

第10話「まだ終わってない」

(脚本:香村純子)

一般人が持つコレクションを狙う快盗、しかし同時に登場したギャングラー・ブレッツは警察によってコレクションごと爆破されてしまう。

「まだ終わってない」鍵を握る氷男・ザミーゴを巡って、魁利たち快盗の"繋がり"が試される。

窓ガラスを割って逃亡する快盗の犯罪者感をプッシュしてる場面や、エレベーター内での迫真の戦闘シーンなど面白い演出が多数の前後編です。

「魁利も私たちも、諦めずに希望を繋いだんだよ。だから…私たちの願いは一つ」

 

第25話「最高に強くしてやる」(脚本:香村純子)

金色金庫のライモン・ガオルファングの猛攻に苦戦する快盗と警察。

未だ快盗からの信頼を得られないノエルは、捨て身の作戦でライモンに挑む。

そしてルパンレッドの行動に、危ういながらも何か信念を感じたつかさは彼の手助けを決める。

本編において快盗と警察がついに共闘。

更にノリで生まれてしまうシリーズ屈指の下手物合体・グットクルカイザーVSX

作品の折り返し地点となった重要エピソードです。

「助かった、ありがチュー」

「こちらこそ、メルシー」

 

加藤監督:

第5話「狙われた国際警察」

第6話「守るべきものは」

(脚本:香村純子)

国際警察が秘密裏に輸送していたVSビークルを巡り、ルパンレッドとパトレン1号が激突。

勝負にこだわる圭一郎に、つかさはかつて自分にかけた言葉を思い出すよう忠告する。

快盗、警察、ギャングラーが入り乱れてのコレクション奪い合い。

更にWレッドの(メンタル面も含めての)激突がついに始まり、改めて"VS"というテーマが動き出した前後編です。

「バイカー撃退砲!!」

 

第34話「伝説の銃」(脚本:香村純子)

アルセーヌ・ルパン秘蔵のコレクション・ルパンマグナム。

それを手にしようとする魁利たちの前に立ちはだかったのは、取り戻したい大事な人たちの幻であった。

快盗たちの間にも生じ始めた温度差。

それらを振り切った魁利が向かう先は光か、それとも闇か。

「俺そういう眩しいの向いてない。気づいちゃった、今まで兄貴の真似してやってきたどんなことより…俺、めちゃくちゃ快盗向いてるわ」

 

渡辺監督:

第32話「決闘を申し込む」(脚本:大和屋暁

ゴーシュの作り出したステータス・クインティプルに対抗するには快盗との協力が不可欠。

しかしそれを認めない圭一郎にノエルは決闘を申し込み、1号とXはお互いの信念をぶつけ合う。

ノエルがついに本心で圭一郎にぶつかり、それを汲み取った圭一郎は快盗への考えを更に深めることになるエピソード。

香村さん以外の脚本家が初めて重要回を任されたという点でも、必見のエピソードです。

「できるできないじゃない!やらなければいけないんだ!!それが君ともレッド君とも違う、僕の選んだ道だ!!!」

 

第39話「こいつに賭ける」(脚本:香村純子)

ザミーゴの存在を知ったノエルに、自分たちの知ってる情報を話すべきか…。

快盗内でも意見が割れる問題に苦悩する初美花に、意外な人物の助言が陽の光をもたらす。

そしてザミーゴに対抗するために、ルパンレッドが勝利の鎧を纏う。

スーパールパンレッド登場。

快盗と警察内でも少しずつ動きがあり、終盤に向けて物語が大きく動き出します。

「人間界ではこういうらしいぜ……エビで鯛を釣る」

「俺も会いたかったぜ…死ぬ程な」

 

 

5段階評価:

☆☆☆☆☆ 5/5

是非、全話見てください!!!

"VS"という作品コンセプト、キャラの機微が描かれた繊細なシナリオ、スピーディかつダイナミックなアクションなど他にはない見どころが詰まったシリーズ屈指の異色作。

その中にも強いメッセージ性や、王道とも呼べる燃え展開が内包されており、非常に贅沢な玉手箱のような作品です。

 

一話一話に詰まった細かい要素を拾う作業も楽しいかもしれません。

先程おすすめエピソードのところでいくつか取り上げたのですが、本作はメインライター香村純子氏を始めとする脚本家陣のワードセンスのキレが非常に良く、ちょっとした会話でも大変見応えのあるセリフ回しを見ることもできます。

 

多くの内容が詰まった本作、是非とも手に取ってお楽しみいただけたらと思います。

 

 

以上、とても長くなりましたが「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」感想でした。

 

 

 

「国際警察の権限において、実力を行使するッ!!!」

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オールマイティなアニメ映画

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」

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普段漫画もアニメもあまり摘まない筆者でありますが、段違いに話題になっていることや、原作知らない人でも楽しく見ることができるのかという謎の好奇心が湧いてきたことにより、知人の誘いもあってついに鑑賞。

 

原作に関しては一切読んでおらず、アニメ第1話だけを見てキャラの名前くらいしか知らない身ということで、劇場で買ったパンフレットから基本設定や背景などを補強してから見ることになったのですが………

 

 

 

めちゃくちゃ面白かった!!!

 

 

 

…先に思ったことを吐露してしまいましたが、以下、ややネタバレを交えての感想となるのでご注意を。

 

大まかなストーリーとしては、列車で人が消えてる事件が発生しており多分鬼が絡んでるから調べてこいやという依頼のもと、鬼殺隊若手衆の炭治郎、善逸、伊之助の3人が既に現地入りしていた"柱"(すごい強い鬼狩り)の煉獄さんと合流。

夢の世界に相手を閉じ込める鬼に苦しめられながらも、強い精神力と呼吸法で立ち向かうというもの。

 

キャラの名前くらいしか知らない筆者でしたが、序盤のやりとりや夢の世界での描写により、ある程度キャラの性格と関係性が掴めるようになっていたのは好印象でした。

こういった配慮の有無により、ストーリーに入り込めるか否かがハッキリと分かれます。

ただ炭治郎の家族に関しては、さすがに知ってないと辛いと思うので、原作やアニメを見てない方でもアニメ第1話は必修かと思われます。

 

宣伝ポスターなどからも伝わるように、本作最も輝いているのは煉獄さん。

中盤まではあっさり眠ってしまい(精神の核が壊されそうになった時に抵抗はしておりましたが)、もしや義勇に並ぶ無能なのでは…?(※アニメ第1話しか見てない筆者の中では、冨岡義勇は腕っぷしの強い無能という認識になっております)といらぬ心配までよぎりましたが、後半怒涛の煉獄ラッシュで大挽回!

炭治郎たちにとっては手本となる"柱"としての姿を存分に見せており、また終盤に急襲してくるアカザ(カタカナで許してください)に対してもキッパリと誘いを断る姿は文句無しにカッコ良く、お付きのカラスですら強い信頼感を寄せていたことも描写されております。

後輩たちに正義のために戦う姿を見せることは一貫しており、またその背景も劇中において丁寧に描写されていたことから、最期のシーンは涙無しには見られません。

 

そんな状況になり主役交代の危機…!なんてことは一切無く、主人公の炭治郎もフル回転の大活躍を見せます。

メンバーの中で一番に目を覚まし、また眠らされそうになっても夢の中で自決を繰り返し目覚めるという胆力を見せ、欲望に負け自分を襲ってきた人間に対しても優しさすら見せた彼を差し置いて誰を主人公と呼べますか。

もちろんその活躍には禰豆子や伊之助、善逸といった仲間たちの協力もあり、炭治郎を中心として物語が展開していることを、実感できるのが気持ち良かったです。

難を挙げると若干善逸が活躍の割を食らった気はしますが、まあ仕方ない部分でしょうか。

 

特に破壊力の高かったシーンは以下。

終盤での煉獄VSアカザにおいて、レベルの違いから全く加勢できない炭治郎と伊之助。

「人間は鬼と違って傷を治すのに時間もかかるし、老いにより腕前がどんどん落ちていく。鬼はいいぞ!!」という理屈のもと、徐々に煉獄を消耗させ倒したアカザが割とギリギリの時間を攻めた都合で陽の光から逃げようとしたところに

「卑怯者ォォォ!!!」

と叫ぶ炭治郎。

 

確かに人間の身体は鬼より弱いかもしれない、しかしそんな状況でも力に溺れることなく鍛錬を重ね、更に鬼にとって有利な時間である夜に鬼狩りをしているという事実からも、根本的な部分で人間は強いと宣言して見せます。

レベルの違う戦いを見てることしかできなかった炭治郎でしたが、逃げ帰るアカザに対し自分と煉獄の想いを叫ぶことでしっかりと主人公していて、大満足のシーンでした。

 

話は逸れますが、主人公がいかにして主人公になるかという点は、筆者の好きな作品である「動物戦隊ジュウオウジャー」「ウルトラマンZ」などでもよく見られる、悪や理不尽に対して啖呵を切るシーンにあると思うのです。

どんな逆境に立たされても、立ち止まることがあっても、最後には自身の足で立ち、自分と自分に影響を与えた者の想いをハッキリと口に出し、叫ぶことができる(また、そのために物語の積み重ねが重要になってくる)。

そういった部分でも本作の炭治郎は、これから成長できるという要素も含めて理想的な主人公と言えるのかもしれません。

 

他のお気に入りのシーンとしては、炭治郎に首を切られたエンム(本作の中ボス)が1人反省会を始めたところ。

その場面において、割と活躍した伊之助がそこまで評価高くなかったのも面白かったです。

 

とどめに、本編終了後に流れるエンドクレジット。

アニメ主題歌を歌っているLISAさんによる映画主題歌「炎」はバラードということもあり、ここも泣かずにはいられない…!

サビに入るタイミングで、煉獄さんの姿が黒バックに浮かび上がるという演出もニクい。

そこですっぱりと終了することでいい感じの余韻を残したままになり、エンディングまで好みの要素が多くすごく嬉しかったです。

 

煉獄さんの背景こそしっかり描かれたものの、煉獄父が腑抜けになった理由が本作だけでは不明でしたが、知人によるとそれは今後の展開に繋がる部分だということなので(言及はありましたし)、その後とその前を見つめるかは現在検討中。

 

突然決めた映画鑑賞となりましたが、非常に満足度の高い作品でした。

できればアニメを全部見てから再度鑑賞したいところですが、余裕ができるかが問題だ…!

 

それではここまで。

劇場版鬼滅の刃感想でした。