うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

ウルトラマントリガー「未来への飛翔」

ウルトラマントリガー』

第2話「未来への飛翔」

(監督:坂本浩一 脚本:ハヤシナオキ)

「君の正体は秘密だ。どんな危険があるか分からないからな」

シズマと共に地球にやってきたケンゴには自らの正体を隠すよう箝口令が敷かれ、2人はGUTS-SELECTの基地である対怪獣用戦闘艇ナースデッセイ号に挨拶回りに行くことに。

筋トレおじさん、メガネ女子、口の悪い異星人、女子高生となかなかに変わった趣味のGUTS-SELECTは、対怪獣用のエキスパートチームでありながら怪獣とほとんど接点の無かった火星育ちの若僧を割と歓迎ムードで受け入れるもただ一人、技術開発担当のヒジリアキトだけは仏頂面で腕を組んでいた。

「何でアイツなんだ…」

早速制服に着替え、アキトだけが笑顔にならないことを気にするケンゴに

「いいか?世の中の全ての悩みはな…筋トレすれば全て解決するんだよ!ハハハハハ!!」

と語るテッシン隊員。

その一方、宇宙のとある星でカルミラが犬神家状態で封印されていた石像を雑にはたき、そこから明らかに筋肉タイプの闇の巨人・剛力闘士ダーゴンを解き放つ。

 

そんなことを知るよしもない地球ではナースデッセイが物資の搬入を終え、浮上の目処が立ったのと同じタイミングで、街に外来種の吸血怪獣ギマイラが出現。

「6年前から、怪獣の出現頻度が上がっている。やはり、超古代の遺跡と関係が…」

また何か言ってるな…みたいな表情でタツミ隊長は隊員たちに指示を出し、リモート操縦の戦闘機ガッツファルコン担当のメガネ女子ことヒマリ隊員は操縦時にヒャッハー系に変わる姿を描写されるのですが、今回新たに加わったケンゴがその姿を目撃するでもなく、色々と頭に?マーク

普段クールな性格でありながらハンドル(今回の場合は操縦桿ですが)を握れば一気にホットに変わるというキャラ付けはありがちで、何らおかしいところは無いのですが、今回が初陣でありこの性格に関してケンゴ意外のメンバーからどういう目で見られているのか、視聴者と目線を共有しているはずのケンゴに何故それを目撃させリアクションをさせないのか、対怪獣チームの先陣を切る役割にそんな性格の人物を配置していいのか、といった疑問点が邪魔して全くノれず。


迫力の特撮映像でギマイラに破壊される街にてアキトと女子高生隊員シズマユナ(女子高生でありシズマの娘という超盛り盛り設定)と共にケンゴは避難誘導に当たり、地上からファルコンを援護するためにアキトがブートアップ!してエレキング電撃砲を放つ姿は地上部隊の戦う描写と玩具販促を両立できていて良かった点。

「よし…みんなを笑顔にするんだ…!」

街の人々を守るためにケンゴは逃げ出すように持ち場を離れ、物陰に隠れてマルチトリガーにブートアップ!

その後、ユナにどういう言い訳をしたのか非常にに気になります。

そして巨人の出現に驚きを見せるナースデッセイの中で、一人無言で微笑むシズマ会長がなかなかに邪悪(笑)


未だ戦闘に不慣れなトリガーはギマイラに苦戦し、何とかゼロ距離ゼペリオン光線を浴びせて自ら吹っ飛びながらもギマイラを撃破し、一連の流れはケンゴの経験不足が上手く描写されて良かったです。

「久しぶりだな。我が好敵手…トリガー!」

しかし、休む間もなくカルミラによって復活したダーゴンがライバルムーヴで地球に上陸し、そのままトリガーに襲いかかる!

ただでさえ消耗しきっているトリガーは闇の巨人の筋肉にもちろん敵うはずも無くあっさり敗退し、地上をよろよろ歩くケンゴ。


「変形するのはお前のガッツスパークレンスだけだ」

「どうしてそれを…」

「…俺が作ったからだよ!!」

「えぇ〜!?」

ダーゴンになす術もなく敗れたケンゴとアキトの緊迫したやりとりのはずなのですが、何だか妙な可笑しさが出てきて少し、恥ずかしい。

「これは俺がユナを守るために作ったんだ!俺がこの手で、光の巨人に……お前じゃない!!」

アキトはシズマ会長によって超古代から発見された神器の解析を進めており、自分が光となってユナを守るためにガッツスパークレンスの開発を進めていたが、結局光を手にしたのはどこの馬の骨とも知らないスマイル野郎であることに納得出来ず。

「ごめん…でも僕は世界中の皆を笑顔にしたい!ユナも…アキトも…!」

「ウザい!!」

「それが、僕の夢見る未来なんだ!!」

それでしか押し切れたい主人公のキャラ強度の弱さは早く修正が入ってほしいところ。


その後、研究室で何のきっかけもなく作成された赤いハイパーキーを手に取り、自分が光になれなかったことを嘆くアキトの前にシズマが現れ優しく声を掛ける。

「ケンゴ君を、サポートしてあげてくれないか?」

「彼が、ケンゴ君が夢見た未来を、アキト…お前も見たくないか?」

……多分会長はアキトが光になれないことを分かりながらも、ユナを引き合いに出し言葉巧みに彼を誘導して技術面だけを利用し、光を受け継ぐ者の出現を待っていたようで、下手したら闇の巨人よりも邪悪なのでは会長。


「全てを破壊し尽くしてでも、我が好敵手を引きずり出す!!」

ご都合主義丸出しで再登場したダーゴンは、トリガーを引っ張り出すために街を蹂躙。

ファルコンがエネルギー切れで出動できない(早くもポンコツ疑惑)ため、傷の残る身体を押して出撃しようとするケンゴを引き止め、先程作成された赤ハイパーキーを投げ渡すアキト。

「パワーにはパワーで対抗しろ」

「ありがとう…!」

「…ウザい」

同じ言葉でも意味合いが大きく違うように見せたのは良かったのですが、ケンゴとアキトの歩み寄りすらも会長に仕組まれていたのでは?という考えが過ってどうにもなりません。

アキトの心変わりもあまりにもあっさりなので、劇的さの不足が深刻です。


「ここからは、第2ラウンドだ!

 勝利を掴む、剛力の光!!」

ダーゴンの前に現れたトリガーはアキトから託された剛リキーを使い、赤い体色のパワータイプにブートアップ!

シズマ会長がGUTS-SELECTの面々にトリガーの説明を進める中、筋肉モリモリのパワートリガーはダーゴンを筋肉で圧倒し、闇の筋肉より強いのは光の筋肉だ!!

デラシウム光流でダーゴンをやたら深い海中に吹っ飛ばし、ここからは第3ラウンドだ!と凶器パワークローを引っ張り出したトリガーは海中でもダーゴンを圧倒し、トドメのクローインパクトマキシマムブートアップ!!かますも負け惜しみをほざいてダーゴンは撤退。

パワートリガーはここに完全勝利を収め、翌日の出、エネルギーを蓄え準備の整ったナースデッセイ号は大空へと飛び立ち、それを見つめる怪しい男がいた…で次回へつづく。

 

 

例年なら第3話に登場する2タイプ目に相当するパワータイプの登場回として、特撮は前回同様気合が入っているのは販促としては良かったと思うのですが、アキトの苦悩に対してケンゴの宣言はどうにも薄っぺらく、その後の心変わりにも全く説得力が無くなってしまったのは残念ポイント。

ウルトラマンの活躍が印象的な一方他の販促要素はどうにも中途半端で、ガッツファルコンに関してもパイロットのヒマリ隊員からまず引っかかりを感じるうえ、これといった見せ場もなく肝心な時にエネルギー充填中という扱いはさすがに酷いなと思いました。

怪獣も同様で、今回登場したギマイラもこれといった出番も無くトリガーに爆散させられ、言ってしまえばダーゴン登場の踏み台にしかされてなかったのは、前作『Z』で怪獣をメインに据えていたエピソードが多かったことからも完成度が低く感じてしまう点です。

1.2話を見た段階ではハヤシ氏のセリフ回しは個人的に結構好みなようなので、もう少し物語が落ち着いてくれることを期待したいところです。

 

 

次回、海賊?いやトレジャーハンター

 

 

p.s.

先程、円谷プロダクションから

ウルトラマンティガ

のツブラヤイマジネーションでの独占配信

の情報がもたらされました。

ついにこの時が…!

これからの動向も楽しみです。