SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT]
特急合体マイトガイン
お世話様です。
前回更新から随分間が空いてしまいましたが、元気にやってる筆者であります。
記事を書いてないながらプラモデル自体は色々組んではいたのですが、今回は久々のプラモレポートということで、待ちかねたSMPマイトガインを紹介したいと思います。
せっかくなので『マイトガイン』の作品概要から説明していきましょう。
『勇者特急マイトガイン』とは…
昭和125年、突然の石油枯渇から50年、化石燃料で動く自動車や飛行機は全て使い物にならなくなり、世界は電気で走る鉄道社会となっていた。
鉄道王として世界の経済の中心を担う「旋風寺コンツェルン」の若き総帥「旋風寺舞人」は、父「旭」の遺志を継ぎ、超AIを搭載したロボットたちによる無国籍救助隊「勇者特急隊」を結成。かつて東京湾と呼ばれた場所に築かれたヌーベルトキオシティにうごめく悪に対し、颯爽と戦いを挑んで行く。
(Wikipedia参照)
《勇者シリーズ》第4弾として製作され、15歳にして超巨大企業の総帥である主人公・旋風寺舞人、後のシリーズにも受け継がれる"超AI"を搭載したロボットたち、ローテーション制のバラエティ豊かなヴィラン等々……特徴的な要素を多く採用した風雲児といった作品。
「人格を持ったロボとは別に、主人公がパイロットとしてロボに乗り込む」のもシリーズとしては非常に珍しく、本作の破天荒さと独自性を象徴してはいるのですが、その代償として相棒であるガインを始めとした超AIロボットの印象が弱まってしまっているのが残念、というのが個人的な意見。
そのためか直後の『勇者警察ジェイデッカー』ではロボット刑事一人ひとりの掘り下げが序盤から濃く描かれており、そういった点でも後続に大きな影響を残した作品とも言えるでしょう。
ちなみに筆者はサンライズの公式Youtubeで第18話まで視聴しており、続きの配信を待っている段階であります。
さて、作品の概要はそこそこにプラモの紹介に戻っていきます。
外箱は毎度お馴染みの黒BOX。
今回もクールなデザインで作られてます。
外箱から取り出すと3箱入っていました。
ラインナップは
①ガイン&マイトウイング
②③ロコモライザーA・B
の全3種といつも通りです。
背面には各メカとマイトガインのイメージ写真です。
一袋ずつ開封、まずは①。
シールは多く見えますが、実際は半分くらい選択式なのでさほど負担はありませんでした。
今回は黒窓のシールに統一して貼ってます。
②と③ロコモライザー。
ランナー数はそこそこありますが、これまでと比べて箱にギュウギュウじゃなかった印象があります。
それでは①から順に紹介していきましょう!
舞人「ガイン、出動だ!!」
ガイン「了解!!」
ガイン・トレインモード
小さい……(笑)消しゴムと見間違うサイズです。
この状態ではほとんどギミックは無いので変形させていきます。
「チェェェンジッ!!」
ガイン
300系新幹線のぞみから変形。超AIシステム「Gシステム」を搭載し、人語を理解し、人格を有している。マイトガインのメイン人格を構成しており、合体後は舞人のサポートにあたる。舞人とは親友のような間柄で、性格は真面目で実直。一般人を「庶民」と呼ぶことから、ハイソな一面もある様子。
(Wikipediaより抜粋)
合体ロボのメイン人格を担当しながら、いわゆるコアロボではなく左腕に合体するという珍しい運用方法が際立つ主役ロボ。
今回のSMP化において課題の一つだったと思われるガインのアレンジですが、当時のDX玩具に寄せたかなり割り切った作りで、これはこれで好感度が高いです(笑)
↓(参考に原作)
正面から。
細かい色分けはシールで再現されていますが、さすがに顔の塗り分けまでは難しかった模様。
シールも小さく細かいのでピンセット必須です。
可動は変形の都合で頭、胸、腕が少し動く程度でほぼ無いと考えた方がいいです。
単体のギミックとしては右手首と一体成型のガインショットを装備することができます。
右手用のみなので左手に持たせられないうえに、めちゃくちゃ小さいので紛失に注意です。
手首パーツは両手共に予備パーツが付いてるくらい小さいです(ありんこくらいの大きさ)。
恒例のサイズ比較。
スーパーミニプラのダグファイヤーと並べると、その小ささは一目瞭然。
分かりづらいという方向けに、ウルトラヒーローシリーズとも比較。
見事に大中小と分かれています。
ビークル形態でも比較。
新幹線よりパトカーの方が大きいなんてサイズ感バグるでほんま……
まあこのダグファイヤーは合体機構に含まれないモデルなので一概に比較はできないのですが。
↓(ファイヤーダグオンの過去記事)
マイトウイング
400系新幹線「つばさ」から変形する戦闘機。舞人が搭乗。完成当初は世界唯一の空を飛ぶ超電導ジェット機だった。マイトカイザー完成後は自動操縦できるように改造されたが、以前のように舞人自身が操縦することもある。
マイトガインの右腕を担当するメカで、こちらもガイン同様消しゴムサイズです。
変形してジェット機モードになります。
先端の赤いウイングは爪で引っ張り出す方式なのですが、収納時奥に入れすぎると取り出せなくなるので注意です。
台座が見つからなかったので食玩の箱で勘弁。
一緒に並べて並走みたいな感じにできます。
線路が無いと少し味気ない。
それでは、合体時にボディを担当する巨大メカの方を見ていきましょう。
「ロコモライザー!!」
ロコモライザー
巨大蒸気機関車型サポートメカ。後部に列車形態のガイン、マイトウイングを搭載可能。様々な場所でも走行可能であり、地球上のどこへでも3分以内に駆けつける。その巨体故、移動には線路2路線分を必要とする。ウォルフガングからは「SLの化け物」と称された。
(Wikipedia参照)
筆者は電車関係はあまり詳しくないのですが、巨大なSLは何だかロマンをくすぐられます。
正面から。
エンブレムマークなどはランナー段階で既に金塗装されており、素組みでも劇中のイメージ通りに仕上がってます。
少し俯瞰撮影。
実物だと若干機首が小さいように感じますが、バランス良くまとまってます。
後方のハッチを開いてガインとマイトウイングを収納できます……が、完全に収まるわけではないのでやや中途半端なギミック。
ちなみにガインの足元に付けるこのパーツですが、トレインモード及び合体時には余剰になるのでロコモライザーに取り付けることができます。
しかしどこに付ければいいのか説明書に記載が無い(付けられる!としか書いてない)ので、とりあえず合体の邪魔にならなそうな車輪の裏に付けておきました。
さて、全部揃って準備も整いましたので、合体といきましょう!!
(ここで流れ出す「レッツ・マイトガイン!!」)
「レェェッツ!マァァァイトガインッ!!」
レッツ・ゴー マイトガイン
パワーを全開
レッツ・ゴー マイトガイン
今こそ合体!
無敵のロボット ガイン
マイトウイング GO!GO!GO!
燃えろFIRE
限りないTHUNDER
飛び立て マイトガイン
「マイトガイン、起動!!」
行くぞFIGHTER
突き進めSOLDIER
不滅のヒーローだ
「銀の翼に、」
「希望を乗せて!」
「灯せ!平和の青信号!!」
「勇者特急マイトガイン!」
「定刻通りに只今到着!!!」
舞人の「レッツ・マイトガイン!」の掛け声でガイン、マイトウイング、ロコモライザーが特急合体する勇者。コックピットは顎門部にあり、頭部は車掌の帽子を模しており、額の上下には青信号を備えている。
ガインが操作系統、舞人が出力系統を担当し、人機一体で力を発揮。
(Wikipediaより抜粋)
嵐を呼ぶ勇者ロボが完成しました!
変形モデル以外に見映え用パーツが頭部と腕にそれぞれ付属しており、ここからは全てすげ替えて紹介します(変形モデルでも合体できなくはないのですが、色々な面でのガタつきがあまりにも多くて…)。
高い可動域とカッチリしたパーツの保持力がかなりの安定感。
一つ前のファイバードの緩みが酷すぎたのはありますが、ここだけでもうかなり印象が良いキットです(笑)
腕は上げすぎると頭部アンテナに干渉するので、加減が必要です。
勇者ロボ伝統の巨大剣・動輪剣!
鍔の開閉ギミックもしっかり搭載されており、刀身はゴールドで再現されています。
剣を持ってポーズ!
マイトガインといえば動輪剣と言わんばかりに印象が強いです。
また今回初めて腰の前後スイングが採用され、より自然なポーズを取ることもできるようになりました。
交換手首は握り手、平手、指差し以外に剣持ち用の捻った手首がファイバードに続いて収録。
しかしこの手首、角度が急すぎて少し動かしたら腕に干渉してすぐにポロリしてしまうので、使いどころはほとんどありませんでした。
高い可動域のおかげで剣の両手持ちなんかも簡単にできてしまいます!
これまで出たSMP関係の勇者ロボでは一番スマートなマイトガインだからこそですね。
そしてそのまま……
「動輪剣!縦一文字斬り!!」
フィニッシュの納刀ポーズも悠々こなせます。
合体後とは思えないスタイルの良さが満足度高いです。
ここでもサイズ比較。
コトブキヤのジェイデッカーと大体の大きさは一緒ですが、変形合体を搭載してるしてないでだいぶアプローチが異なりますね。
ポーズを付けてツーショット!
各々の特徴が出てて良いです。
(↓ジェイデッカー過去記事)
今度はスーパーミニプラのファイヤーダグオン。
同シリーズということでサイズも質感も同じで統一感があります。
SMP武装合体ファイバードとも比較。
比べてみるとマイトガインの下半身が少々嵩張って見えます。
(↓ファイバード過去記事)
最後は1号ロボ揃い踏み!
スーパーミニプラが出るまでは勇者ロボの半分を同一サイズで集められるなんて、夢にも思わなかったなぁ…。
いい時代になったものだ。
ちなみにこれまでの勇者たちを久々に棚から引っ張り出したのですが、あちこちにガタが来てて……一番無事だったのが最古参のファイヤーダグオンなのがまた……。
以上、SMPマイトガインの紹介でしたが、大きな長所としては全体的なプロポーションが良好で、パーツもカッチリハマっていたので動かしやすかったという点ですね。
反面短所として、見映えパーツが変形パーツと共用だったりで、ポロリしやすいパーツを接着して固定できなかったり、特に頭部パーツは小さく見えてしまったりと若干迫力に欠ける部分がありました。
時勢を考えるとコスト的な都合もあるのでしょうが、もう少し頑張ってほしかったです。
とはいえ『マイトガイン』の立体化としては難しいラインをクリアしてのSMPなので、満足度は非常に高いです。
2号ロボ以降の展開も楽しみに待っております。