うらひろの日記

その場で思ったこと、好きなもの、書いてみます。

ミラクルスーパーすげぇどすばい

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urahiro003.hatenablog.com

 

お世話様です。

前回に引き続きSMP『ファイバード』シリーズの紹介です。

それでは早速、ファイバードとグランバードのグレート合体をお見せしましょう!

 

「ファイヤージェェェトッ!!」

 

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ランバードが呼んだファイヤージェットがファイバードに変わり、グランバードの脚部がファイバードと合体!


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ファイバードの上半身も変形し、強靭なグランバードのアーマーを装着!


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「フォームアップ!!」

新たな頭部が出現し、合体を終えた最強の勇者が名乗りを上げる!!


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「最強合体!グレートファイバードッ!!!」

合体完了!


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グレートファイバード

ファイバードを核とし、ファイヤーシャトルが上半身と両足追加装甲となって「最強合体」した姿。

火力は大幅に下がるが、ドライアスと互角に渡り合えるパワーと機動力を誇る。

(引用元:Wikipedia

ランバードの腕がそのまま肩キャノンになるという発想が素晴らしいですね。

本編よろしく、2体のロボが合体してるとは思えないくらいスタイリッシュに仕上がっております。というのも…


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そのまま合体させると折り畳んだファイバードの腕(胸辺りの青いパーツ)が目立ち、胸板の主張が激しいことになります。

そこでグランバードの脚部同様、見栄え重視のために腕パーツを外してエンブレムを薄くすることな出来ます。

 

↓before
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↓after
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ここまで厚さが変わります。

当時のDX玩具のボリュームが恋しい方は前者を、スタイリッシュなプラモとして楽しみたい方は後者を、好みによって選べるのはSMPシリーズの親切なところです。


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可動はファイバードをコアとしているため、それなりにダイナミックなポーズを付けられます。

膝(グランバードの胴体部分)も可動するのでポーズ付けが決まる一方、関節が固いので少しヒヤヒヤする場面もあります。


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このように煽りからも顔つきを確認できます。

その真相はというと…


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変形の都合で上下に可動する首部分のおかげですね。

完全にろくろ首です。


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グレートキャノン発射!

胸のウイングが干渉して下に持っていき辛いので、AGE-2ダブルバレットみたいにポーズは決まらないです。


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ファイバード、グランバードと同様に平手の交換手首も付属。

名乗り前のポーズを再現しようとしたのですがなかなか難しい…。


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今度は武器の紹介。

武装合体ファイバードの必殺武器であるフレイムソードを持たせることも出来ます。

そしてこのフレイムソードが…


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パワーアップしました。

DX玩具では余ったフレイムブレスターを剣と合体させ強化させています。

本編ではフレイムソードとだけ呼称されていたみたいですが、媒体によってはグレートフレイムソードとも呼ばれていたとのこと。

そっちの方がカッコいい。


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そして勇者プラモのお約束ともいえる「勇者パース」再現用の剣先が大きくなったバージョンも付属。

パースでなくてもこれはこれで迫力があります。


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「フレイムソード!!」

頑張って再現してみた。

やっぱダメだった。


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剣持用の手首も両手分付属。

落ち着いたポーズの際にすごくフィットします。


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更に余ったブレスタージェット

パーツを組み替え・追加してグレートファイバードに装備させることで…


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このようにシールドに早変わり!

本編での使用は無かったとのことですが、剣と盾を持つことで騎士のようなイメージに変わります。

また、シールドを持ち出すとエルドランシリーズにルックスが寄るなぁとも思ったところです。


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手に持つだけでなく、腕に装着するガンダムタイプでのシールドにも出来ます。

普通にカッコいいので本編でもやって欲しかったですね。


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更に更に、先程当時品の話に少し触れましたが、ファイバードの方で余ったこのパーツ群にもしっかりと出番が用意されています。

これらを組み合わせることで…


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当時品に近いグレートフレイムソードを再現可能!!


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見た目重視のソードに比べ、刀身以外のボリュームは大きく違いますね。

こういうアイデアはハッタリが効いてて大好物です。


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フル装備でドライアスに挑め!!


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恒例のサイズ比較。

今回はもちろんグレート合体からということで、コトブキヤグレートエクスカイザーと、初代&二代目のグレート合体勇者同士。

他社製品とはいえ、まあまあ身長が違うので少しびっくりしました。

2体合体していながら、エクスカイザーと並んでも違和感がほぼ無いのは素晴らしいですね。


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同社製品スーパーミニプラのスーパーファイヤーダグオンと比較。

全体的な高さは同じですが、後発ということもあってバランス面ではグレートファイバードの方が良さげです。


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ボリュームに関しては武装メカが合体に絡んでない面からもダグオンの勝利です。

まあこれは良し悪しというより、好みの問題ですかね。


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最後は現状筆者の持っているグレート合体勇者フル装備でフィニッシュ!!

トライアングルクリスマスビームのボリュームよ。

 

以上、SMPジェット合体グランバード及び最強合体グレートファイバードの紹介でした。

良いところを中心に進めていきましたが、ポーズを付ける際に別のパーツが動いてしまったり、やたら関節が固かったり、個体差なんでしょうがファイバードの腰部分のジョイントがグレート用の腰とあまり合わなくてすぐ外れてしまうなど、若干のストレスが付き纏うキットでした。

それでもグレート合体の機構を出来る限り再現しつつ、劇中でのスタイルに近い立体化を実現できたのは技術の進化を感じられて良かったです。

 

さて、『ファイバード』シリーズはもう一つ控えているのですが、現在組み立てるタイミングを窺っている状況。

SMPは組み立てるだけで指が死ぬからなぁ…万全の状態の時に、進めたいと思います。

 

今回はここまでです。

それでは。

 

 

 

 

 

 

「人間共よ、よぉーく聞け!!」

 

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※アクリルのやつは別商品です。

ウルトラマントリガー「青いアイツは電撃と共に」

ウルトラマントリガー』

第20話「青いアイツは電撃と共に」

(監督:辻本貴則 脚本:継田淳

ユナの中で覚醒したユザレの力を大先輩より先に得るべく、ヒュドラムは電撃獣人バリガイラーを宇宙から招聘。

「実は、ある少女を誘拐してほしいのです」

お巡りさん、こっちです。

更にヒュドラムは稀少な彗星まんじゅう(ネーミング的に何だか不穏)を1000年分進呈するという大盤振る舞いを見せ、あまりにも気前が良すぎることから俊敏策士がロリコンに目覚めた…?とさすがに訝しむバリガイラーはただの馬鹿ではないみたいで、少しホッとしました(笑)

「あかん!ユザレはあかん!」

大昔に地球を攻めたバリガイラーは邪悪パワーによって見事返り討ちにされており、宇宙に轟く地球星警護団リーダーの悪名!!(違う

「今度の戦いは頭を、いや…お・へ・そを、使うのです」


そのユザレ=ユナはと言うと先日のキリエロイド戦の翌日いきなり倒れてしまい、もう3日も目を覚ましてない状態に陥っていた。

キリエロイドとの戦いによってユザレが完全に目覚めた…って、う、うーん?ユザレが目覚めたのは3巨人からトリガーを守る時では無かったか?

「戦いの翌日に倒れた」というシチュエーションもセリフだけで聞いてても違和感しかありませんし、前回で実はそういう流れがあったけどやむなくカットされたか、あるいは変更でもあったりしたのでしょうか。

「ユナ1人で背負うには、あまりに大きな運命だよね…」

エタニティコアに繋がる鍵であるユザレとしての宿命を背負ったユナの悲劇性とそこから来るヒロイズムを描写したい意図は分かりますが、本作の世界観において「ユザレとは何か?」という視点が欠如してしまっているため、ユナの背負う運命がどのように重いのか測り知れません。

『トリガー』世界においてユザレが一般にどのような認識で語られているのかを描いてこなかったおかげで、「ユザレを背負うことは辛い」という事実が客観的な視点で裏打ちされておらず、内輪で(言ってしまえばメタ的な目線で)勝手に不安を煽ってるだけにしか見えません。

序盤から感じていた違和感ではありますが、「シズマユナ」というキャラクターは"ユザレである"という基礎の下に設計されており、それ自体は悪いことではないのですが、だったら前半で「ユナ」としてのキャラクターをもっと全面に押し出せば覚醒後との対比を明確にできたのではないかと。

しかし本作前半で目立ったのは、度重なるイベント消化による皺寄せとしての細かい描写の不足であり、前半のユナはここぞの時に会長の受け売りしか話せなかったため、独自の信念が感じられないまま運命を背負うことになってしまい、セリフの割に背負う方も、背負わせる方も、荷物を軽く考え過ぎです。


「ユナは守られる一方のか弱い存在じゃない。俺にはそう見えるけどな…」

僕たちには守ってあげることしかできない…と力強く心のクロスタッチを交わすラーメンの使徒たちであったが、そこに出入自由な独房を抜け出したイグニスが茶々を挟み、ラーメンの絆、脆い。

そんなタイミングでユザレを引き摺り出すためにバリガイラーが街を破壊し始め、撃退に向かうファルコン。

「お前なんか呼んでへんわい!」

ファルコンが適当にバルカンを撃った後、地上にいたケンゴがブートアップ!してバリガイラーと一当たり。

バリガイラーがユザレを挑発しながら街を破壊→ファルコン到着時間を問う隊長→ファルコン到着→関西弁の怪獣にヒマリがリアクション→ちょっと攻撃した後にケンゴ変身という流れになっているのですが、ファルコンの到着を待ってケンゴがすぐ変身しないのが不自然であり、これなら隊長の「ファルコンの到着時間は?」のシーンを挟む必要は無かったと思います。

ケンゴがファルコンを信頼していてギリギリまで手を出さないでいた、と考えることも可能ですが、そのファルコンへの信頼はこれまでに1ミリも描かれていないどころかどういう目線を向けてるのかも不明であり、ヒマリに「こいつ何やねん」を言わせたいだけのために余計なシーンを挟むことで少なくともこの場面では見ないフリをしても良かった本作の初期設定のミスを見事に炙り出してしまっており、挙句トリガーが登場してからはそのファルコンが行方不明になるというお粗末っぷりに目眩がしてきます(正面からドアップで映されるヒマリ隊員も全く可愛げが無く、役者が可哀想)。


平成顔の令和ウルトラマンに一発食らったことで昭和2期魂に火が着いたバリガイラーは、伝統の相撲で決着を付けるべく工事現場の盛り土を塩のようにして街という土俵に振りまく(このアイデアは面白かった)。

相撲といえば筋肉、筋肉といえばパワータイプにチェンジし文字通り相手の土俵に乗るトリガーですが、急にエピソードの雰囲気を転換したことで先程までの緊張感はどこへやら。

トリガー山とバリの富士の一進一退の取り組みは土俵際での争いの末、マワシを取ったトリガー山の上手投げでごっつぁんとなり、真正面からパワー負けしたバリの富士は奥の手として地上任務に当たっていたアキトをおへそに吸収し人質にする!

ユ、ユナ…!ユザレの覚醒によって元々低かったヒロイン力がますます低下しているぞユナ…!!

「さあ、お仲間のピンチやで〜早よ出てこんかい、ユザレぇ〜!!」


人質を取って踊り出したバリガイラーに対し手が出せずボーっと見ていたパワートリガーが光の輪に拘束されえらく間抜けな経緯で反撃不能になっていた頃、ユナが目を覚まし現場に出張を申し出るも、「その肩には地球の運命が懸かっている…君の身の安全を守るのは、我々の責務だ!」ユザレ遺伝子防衛のために隊長から却下を食らってしまい、ヒジリ隊員はこのまま見捨てられてしまうのかな…と医務室で待機していたところにイグニスが現れる。

「行けよ、助けたいんだろ?」

空飛ぶ箒をこっそり渡されたユナは単身、ヒロインアキトの救出に向かう(え?

イグニスの行動にはメツオーガ回で見せた仲間への意識も働いて説得力はありましたが、どうやら自らの心にタップしたことで、リブット信仰を切り拓いたのはケンゴだけでは無かったみたいです。


緊迫した状況と全く釣り合いが取れていないバリガイラーとパワートリガーの第2ラウンドが繰り広げられる中、臨場したユナがバリガイラーの前に立ちはだかり、おへそに吸収され「ユ、ユナとおへそに二人っきりに…!!」とはならず代わりにポイ捨てされるアキトが少しだけ哀れ。

「エクセレント!さぁバリガイラー、さっさと引き上げましょう!」

ユナを拉致ったところでヒュドラムがしゃしゃり出てきましたが、おへその中で邪悪遺伝子を発動したユナはバリガイラーの心に強制タップし、まるでウルトラマンのインナースペースのような空間でいきなりの説得フェーズに突入。

「バリガイラー…あなたの姿は、ユザレの記憶の中で、すごく鮮明」

「あ、ユザレ!?」

「あなたは乱暴者だけど、戦士としての誇りがあった」

説得力の一切無いフォローがバリガイラーに入りヒュドラムの企みの末に永遠の虚無が訪れるから彗星まんじゅうの望みが果たされることは無いことを追求。

「空に疾る美しい雷も、耳に轟く雷鳴も、全てが永遠に消え去ってしまう」

「な、な…何やてぇ!?」

「むっちゃ騙されてんやでぇ…

フフッ…あははははは!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

……そう来たか。

 

 

 

 

 

 


ヒマリ隊員のリアクションで布石は打たれていましたが、世界観を壊すとかいうレベルでは収まらない大・大・大事故。

第一にヒュドラムの目的は視聴者目線からも語られていなかったはず(カルミラの目的は一応ありましたが、道を違えたはずのヒュドラムが同じ動機を持っているとは思えない)で、何故ユザレ=ユナがそれを知ってるのかが謎であり、それに加えてバリガイラーに対し「ヒュドラムの目的は永遠の虚無だから、お前は騙されているぞ」という納得度の薄い論理を強引に叩きつけて、とんだひっくり返しだ!みたいなテンションで描かれてもエピソード内で成立してない論理に?マークが消えることはありません。

おまけに今回、あえてシリアスとギャグをごちゃ混ぜにしたような演出を取っているように感じるのですが、シーンがツギハギになって展開に無理が生じているためバランスが取れておらず、前回との繋がりが微妙な点からも、脚本家が真面目に書いた脚本を演出方面で勝手に上塗りしたギャグで誤魔化しているのでは。

バリガイラーの方もヒュドラムに操られたとかではなく、腕っ節で負けてからは自身の能力を活かして搦手を使っているのが明らかなので、誇りのある戦士と評してたユザレの節穴っぷりも急加速しており、元の脚本が悪かったのか演出の都合で色々捻じ曲げた結果なのか、いずれにせよ監督がストップをかけるべき内容かと。

ほとんど推測なので話4分の1くらいの気持ちで書いてますが、「関西弁の怪獣に関西弁で説教したら面白くね?」という魂胆が見え見えで、全く笑えない場面でした。


その後のクローを手にしたパワータイプVSヒュドラムは珍しいマッチアップで良かったですがあっさり終わってしまい、騙されたことに気付いたバリガイラーの協力によってユナを救い出し、トリニティのエタニティゼラデスでヒュドラムは撤退を余儀なくされましたとさ。

「私は自分でこの運命を選んだの。これからも一緒に戦っていこう、皆の笑顔を守るために」

ほとんど役に立たなかったラーメンの使徒2人にもにこやかに声を掛け、自己犠牲の精神が高まったことでヒロイン力より主人公力の方が強まってきたぞユナ…!!

そんな光の3バカトリオの前に、やけに爽やかになったバリガイラーが等身大で出現。

「ユザレぇ!お前えらい変わったなぁ、強いだけやのうて、めっちゃええ仲間に囲まれとるやん

え?地球星警護団は仲間じゃなかったの??

もしくは、1人で活動してたのに警護"団"名乗ってたの???

何だろう…イマジナリーフレンドみたいな仲間がいっぱいいたのでしょうか……やっぱりすごく怖いよ邪悪遺伝子…。

どう見てもタチの悪い迷惑怪獣だったバリガイラーをこんな爽やかに見送っていいのか、というところでつづく。

 

 

エピソード単位で矛盾してる発言の数々、中途半端で面白くないギャグ、行方不明になりそのまま忘れ去られるGUTS-SELECT等々、これまでに比べても看過できない粗が目立つ、見どころほぼ無しの残念回。

太陽の鼓動

お世話様です。

 

エピソードZ公開の前に『トリガー』感想をまとめておきたい今日この頃、そんな時はプラモを作らなきゃと意気込んでしまうものです。

そんなわけで本日はこちら。

 

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SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT]

太陽の勇者ファイバード』2

ジェット合体グランバード

 

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↑昨年発売された武装合体ファイバードに続き、ファイバードのもう一つの姿・ランバードがSMPにて登場。

『ダグオン』同様色々すっ飛ばしての2号ロボ登場ですが、グレート合体も出来るということでとても楽しみにしていた一品。


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外箱もいつも通りクールに仕上がってます。

テンション上がるなぁ〜


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ファイバードと同じく分割販売された物を合わせて完成となる"食玩"。内訳は

・ファイヤーシャトルA

・ファイヤーシャトルB

・ブレスタージェット

の全3種。

毎度のことながらランナー数多い。

そしてSMP恒例の「パーツ合わせで指が数日使い物にならない」無事達成しました。

苦労を乗り越えて組み立てたグランバード、まずは構成するマシンごとに見ていくとしましょう。

 

「ファイヤーシャトォォォル!!」

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ファイヤーシャトル

大気圏外用の輸送機で、大気圏内での飛行も可能。

本来は、大気圏外でのレスキュー用に作られたスペースプレーンであり、ファイヤージェットがドライアスとメカ獣の攻撃で大破した際、ファイヤージェットより宇宙エネルギーを移し変えることで調整を行い、同時にグランバードへの変形機構も追加された。

出動時には研究所の裏山に秘匿された格納庫から打ち上げられる。

(引用元:Wikipedia

スペースシャトルにしては少々平たい印象です。

パーツのハマりが悪く、分割線が前面に出てしまうのがちょい残念。


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裏面、ファイヤージェットと違いランディングギアが無いので、着地状態でのディスプレイはやや強引に。


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ロボット時の可動の恩恵でキャノンを動かせます。

キャノンはシルバーで塗装してあり、発色が良くとてもキレイです。

シャトル状態ではほとんどギミックが無いので、早速変形させていきましょう!


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シャトルの機首を開くことで足が出現。

SMP独自の解釈ということで、機首は一度外してから両腿に取り付ける方式となっています。


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上半身変形。

先程のキャノンをカバー開けてひっくり返すと拳が出現します。

勇者ロボの伝統的ギミックです。


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背中は当時のDX玩具同様にグレート時のパーツが丸見え(笑)

同じような仕様のパワーダグオンにはモールドを隠すカバーが付いていたので、今回そのまんまなのは何だか寂しいですね。


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火鳥勇太郎がアンドロイドの姿となり、シャトルの胸部に合体!

火鳥がポロポロ落ちまくる前回のファイバードと違い、しっかりとホールドできるよう改善されていて良かったです。

そして胸部のウイングが開き、変形完了!

 

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「チェンジ!グランバード!!」


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ランバード

人型に変形したファイヤーシャトルの左胸に、アンドロイドモードの火鳥が合体した姿。

肩部、大腿部に燃料タンクを内包し、拳の強さはファイバードの1.5倍もの威力を誇る。宇宙空間ではドライアスと同等の機動力を有する。

(引用元:Wikipediaより抜粋)

ファイバードと比べ力強くマッシブなスタイルで、設定面から見てもパワー特化な様子。

主人公のもう一つのロボット形態という点も、ドラゴンカイザーやパワーダグオンと共通してて好きな設定です。

グレート合体に絡む2号ロボのタイプは色々とありますが、それらからシリーズの変遷を追いかけるのも面白そうですね…勇者シリーズ全部見てないけど。


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「今度はこのグランバードが相手だ!!」

腕と脚の可動はなかなか優秀で、マッシブなスタイルと相まってダイナミックにポーズが決まります。

ファイバードと同じく交換用の開き手首も付いているので、ポージングにも表情が付けられます。

しかし変形の都合で腰可動が無く、少し自由度が下がってしまってます。


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シャトルの機首が大きくプロポーションの崩れが気になる人のためのギミックとして、パーツの一部を外して脚をスッキリさせることができます。


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プロポーションも格段に良くなりました。

ただマッシブさが減じて少し寂しい気もします。


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1号ロボ・ファイバードと比較。

細身で縦長、太ましく力強い、対照的なデザインによって棲み分けされています。


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上半身アップ。

頭の位置は大体同じくらいです。

ファイバードは顔が小さ過ぎてややアンバランスでしたが、グランバードは変形に絡まないこともあって良いバランスで作られてます。

 

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「ブレスタァァァジェェェットッ!!」


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ブレスタージェット

ファイヤーシャトル支援戦闘機。グランロケッターで砲撃する。

ファイヤーシャトルの後部に合体することが可能であるが、劇中では最後までこれを行わなかった。

(引用元:Wikipedia

フレイムブレスターと同じ武装用の戦闘機。

薄っぺらいです。


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グランロケッターの砲門はパーツの色分けで再現されています。

ギミックはこれくらいしか無く、クリアパーツでコクピットを再現できたフレイムブレスターと違いややしょっぱい出来。


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ファイヤーシャトルの後部に合体し、武装ファイヤーシャトル(説明書記載)。

先程の説明の通り、本編では未登場とのことです。

それでは今度こそロボでの合体と行きましょう!

 

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「フォームアップッ!!」

ブレスタージェットがグランバードに重なるように合体!


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「ジェット合体!グランバードッ!!」


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ジェット合体グランバード

ランバードがブレスタージェットを、兜と胸部装甲として合体した姿。

作中ではグランロケットは背部に折りたたまれており、ミサイル発射時は肩後方に展開するギミックがある。

武装合体ファイバードと同様に、合体前の名で呼ばれる。

合体前は少しスッキリ気味だった上半身にアーマーが付いてバランスが良くなりました。

背面は相変わらずです。


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こちらも武装合体ファイバードと同じく頭部の交換が可能。

凛々しい顔つきでカッコいいのですが、スミ入れ無しだとメリハリが無い印象です。

あと肩のグランロケッターが干渉して、若干動かし辛い。


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「グランキャノン!!」

専用武装の大型キャノンを装備。

2号ロボでキャノンはバクリュウオーを思い出しますが、マッシブなロボにはキャノンが似合います。


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両手持ち…出来そうで出来ない(笑)

うーんこのキット見た目はそこまで悪くはないのですが、肝心なところに手が届かない感。(直前に作ったのが可動優秀なコトブキヤジェイデッカーというのもあります)。

 

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正面から見ればカッコ良くなるけどね!


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武装状態でファイバードと比較。

スタイルの違いも相変わらずで良いツーショットです。


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武器を持ってポーズ!

剣とキャノン、個性が引き立ってますね!


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2号ロボ同士ということでスーパーミニプラのパワーダグオンと比較。

背の高さは同じくらいですが、3箱分で完成するグランバードの方が全体的にボリュームがあります。

その分パワーダグオンは可動域が広くスタイルも良くまとまっているのが特徴で、皆違って皆良い。


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最後は煽りのポーズで。

プロポーションは悪くないのですが、可動キットとしては少し今までのスーミニやSMPと劣るといったところでしょうか。

それでもカッコ良く見えてしまうのは勇者ロボが持っている魔力なのですきっと。

 

今回はここまで。

次回はグレート合体を披露するのでお楽しみに。

それでは。

 

 

「ファイバード!もう遠慮は無用だ!!」

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ウルトラマントリガー「救世主の資格」

ウルトラマントリガー

第19話「救世主の資格」

(監督:田口清隆 脚本:根元歳三

 

田口監督が負けた。

 

真っ先に抱いた感想がこれです。

あと、OPで何が出るか分かってしまうのもなんとかしてほしい。


「皆、幻を現実と信じ込んでいたのか…」

前回の反省会を行っていたGUTS-SELECT(イグニスもすっかり輪の中に)のところに、第10話以来のジャーク会長がご登壇し、ナースデッセイ周辺で人間の欲望や願望を増幅させる未知の宇宙線モルフェウスRが観測されたことを告げる。

「でもよ、ユナだけ何で無事だったんだ?」

「そんなことより分析が先だ」

せっかくセリフを与えられてもサクッとぶった斬られてしまうマルゥル隊員にはもはや乾いた笑いしか出ませんが、モルフェウスRが地上でも観測されたことから調査を開始し、ユナはそこで怪しいやつセンサー(第4話でイグニス研究員を探知した)を発揮し不審な男を発見する。


「トリガー…マナカケンゴの中にはまだトリガーが……?」

「ハッ!夢でも見たのではありませんか?」

一方、海底でもヒュドラムが前回のフィードバックを行おうとしたものの未だ夢気分が抜けないカルミラ大先輩に嫌味を飛ばし、パワハラ鞭でしばかれたことで伝家の宝刀・沸点15°を見せつけとうとう取っ組み合いのケンカに。

ギリギリまで無関心を装うダーゴンの距離感も相まって、解散寸前のお笑いトリオ感が妙に面白い(笑)

掴み合いの解散騒動はとうとう地上にまで舞台を移し、登場した描写を見るにこれまでアジトとしていた海底は別次元なのでしょうか。

「カルミラ…ヒュドラム?仲間同士で何で!?」

とうとう堪忍袋の緒が切れた闇の巨人同士の仲間割れが始まりましたが、そこまで3人の関係性が描かれてなかったので「ついに!」感は果てしなく薄く、こんなところでも作品の積み重ねの無さが足を引っ張ります。

腕のスカーフで首を絞めるカルミラ大先輩はめちゃくちゃ面白かったですが!


「これは恐らく、何者かの罠だ!我らは皆、幻影を見せられていたのだ!!」

「では、その何者かに感謝しなければいけません……カルミラの愚かさを教えてくれたのですからねぇ!!」

「何だとお前ぇ!この、このぉ!!」

解散ドッキリを仕掛けられたことに勘づいたダーゴンだったが、発生してしまった想像以上の修羅場は止まるところを知らず、GUTS-SELECTは出撃しようにも前回のいざこざでファルコンのメンテが済んでおらず、一方的に破壊されていく街。

現地で避難誘導に当たっていたケンゴは退避命令を受けるも、謎の男を追いかけるユナとはぐれてしまい、まさかの人探しのためにブートアップ!して仲裁に入ってたダーゴンに先制の飛び蹴りを叩き込みテッテレー!!

「マナカケンゴォ!!」

しかしめちゃくちゃ頭に血の上ってる大先輩を筆頭に、当然のごとく3巨人のターゲットはトリガーへとすり替わり、あ、騒ぎ収まった(笑)

ビルの合間を縫いスピーディに展開するバトルも見応えあって、やはり戦闘シーンにも工夫が見られます。


「あなた、何者?」

「私は試してみた、可能性がある者たちを…他の者たちは皆失格した。欲望に飲み込まれ我を失った」

モルフェウスRは、やっぱりあなたが!?」

「理性を保ち続けたのはあなた1人。資格を持っている可能性があるのは、あなた1人だけと判明した……救世主の資格を

ユナに銃を向けられた謎の男は宇宙線散布の目的を語り、どうやらユナに眠る邪悪遺伝子が目的だったようです。

話を聞いてるうちに大先輩渾身のダブルカルミラスライサーに苦戦していたトリガーはトリニティにブートアップ!

…するも先制のカルミラヤクザキックにペースを乱されたのか、さっきまで大喧嘩していた闇トリオの肩を並べた猛攻によってあっという間にサンドバッグと化すグリッタートリガーエタニティ。

ニュージェネシリーズのTV最強形態があまり活躍しないのはいつものことですが……さすがに雑すぎる苦戦のさせ方。


「あなたはこの宇宙の運命さえも左右する大いなる力を手にすることが出来る。だが、果たしてその力を使うに相応しい存在なのか?

 救世主と呼ぶに相応しい存在なのか?」

男はいつの間に姿を消しており、ユナは苦戦するトリガーの手助けに走る。

しかし、またもユザレ最期の瞬間がよぎったユナは邪悪遺伝子発動を止まり、変な男に絡まれるし、使うと死ぬかもしれないし、事情をよく知らない男としか結婚できないし、とことん迷惑だなユザレ遺伝子!!

「すまない、お前を戦いに巻き込むべきで無かった」

現場に駆けつけた会長がユナに謝るのですが、そう思うならGUTS-SELECTから除隊させてあげてください(第一、女子高生だし)。

地上でウダウダやってたら大先輩に目をつけられあぽーんされそうになる邪悪親娘をトリニティ、更に修理完了したファルコンが何とか助けファルコン、役に立った!


「今のうちだ、逃げるぞ!」

お父様!私、怖い…死ぬのが…戦うのも、痛いのも、辛いのもイヤ…怖い……でも、やっぱり守りたい!皆の笑顔を!!

決意の証としてユナが指にユザレリングを填めるのはヒロイックですが、肝心のセリフの中身が第15話の「私も、ユザレの末裔として運命と向き合ってみるよ」から全く進歩しておらず、死の運命を受け入れる姿には何ら共感を呼べません。

相変わらずユナはそれっぽいムーヴだけ起こさせて、キャラ付けした気になってるのが引っかかります。

「ユザレが、覚醒した…?」

ジャーク会長の手助けも加わり邪悪エネルギーを解放したユナはシン・ユザレとして現世に降臨し、そのご加護を受けたトリニティのエタニティゼラデスで大先輩の部下2人は仲良く撤退し、本当にこの辺の処理は適当ですね!

「何故だ…何故!?」

「トリガーといる君は、幸せそうだった…」

尚もユナに襲いかかろうとするカルミラ大先輩はトリニティのブレードで制止され、挙句自身の泣き顔をよりにもよってケンゴに見透かされたことで、癇癪が頂点を極め帰宅し、物語の幅を広める目的があるのでしょうが、無言で撤退みたいな場面が本作多い気がします。


「あなたも失格だ。あなたも他の者たちと同じように、一時の感情で動いた」

夕陽の射していた街はすっかり夜に変わり、そう、夜は悪魔が現れる時間なのです…。

「そのような存在に、強大な力を手にし、救世主となる資格は無い」

姿を消したと思っていた男はしっかりとユナをストーキングしており、俺ルールに当てはまらなかったから失格と一方的にユナに宣言し、炎の力を纏った巨人・炎魔戦士キリエロイドと姿を変える。

会長によるキリエル人の解説が入るのと同時に、遠景からカメラをスライドさせる撮影法が『ティガ』へのリスペクトが見られる一方、尺の都合なのか忙しない戦闘になっており、どうにも中途半端なバトルシーン。


ただでさえ3巨人との戦いでトリニティを使い大いにエネルギーを消費してるトリガーを追い詰め、援護に入ったバトルナースすらも寄せ付けないキリエロイドにたじろぐ会長だったが、いきなり金色に光り出す会長。

「もう一つ、光がある。お父様の中にある光……彼と一緒に戦った勇気と希望が、まだ輝いてる!」

何だかワケの分からないことを言い出すユナ。

「信じて!お父様の光を!」

「私の、光…!」

邪悪遺伝子のご加護を受け取った会長は、その手に宿った光を天高く掲げ、光は1人の巨人となって夜の街に降臨するーーー

ウルトラマン……ティガ」

 

 

 

 

ええええええええええええ

 

 

 

 

あまりにも唐突な登場に、悪い意味で唖然。

メタ的に考えれば『ティガ』世界からやってきた会長登場(以前もティガに対する何か想いはあったように見える)、キリエル人出現と確かにティガが出てきてもおかしくはない状況なのですが、『トリガー』という物語上で『ティガ』とのリンクは繋がったようで切れていた(他人の空似でしかなかった)はずですし、「ウルトラマンティガ」という異世界の巨人に対して登場人物が何か言及していたかと言えば、第9話以降存在を忘れられており、何故今更ここでティガを出すのか、そして何故こんなに雑な出し方をしてしまうのか、というシリーズ構成への率直な疑問が全てを覆い尽くしてしまい、田口演出による待望のティガ登場!という本作最大と言ってもいいイベントが、一瞬にしてシャボン玉のように弾けて消えてしまいました。

昔からともかく、令和の世に出たウルトラマンの客演回としては相当レベルが低い登場だったのでは。


会長に宿っていた光から具現化し半ば概念と化してるT兄に瀕死のT弟はエネルギーを分けてもらい、パワーからスカイと次々にチェンジして『ティガ』のBGMをバックにキリエロイドを叩きのめすTT兄弟、最後はマルチに戻りダブルゼペリオン光線でキリエロイドをあっさりフィニッシュし、うん…本当に雑な扱い。

シチュエーションもバトルシーンの組み立ても同じく田口監督作品の『劇場版X』とやや被ってしまっており、目新しさと意外性に欠けるのも微妙な点でした。

悪魔を倒し、共に飛び去る2つの光…ってティガ飛び去ってそのまま消えたけど会長の身体に戻ったりしないんですかね?

一回ポッキリのT兄召喚機としてお役御免なのでしょうか。

「お父様、ありがとう」

円満ながらもどこか遠慮がちだった親娘は強い絆で結ばれており、暖かな父親の姿を表現できる宅麻伸さんの演技で何とかなって、つづく。

 

 

前回のドタバタを布石として『ティガ』で重要なポジションを占めていたキリエル人を遂に投入。

元々はクトゥルフへの造詣が深い小中千昭氏の生み出したキャラクターと言えるためか、人気の割にどうにも動かし辛いといった印象が根付いており、現に今回の登場も唐突であり場をかき乱していただけでトリックスター要素のみが拾われる形に。

3巨人の解散騒動のきっかけとなったことで物語はまた動き出しそうですが、リブット程では無いにしてもまた外部から闖入したキャラクターが物語のトリガーを引いてしまっており、引き鉄は誰だ。


戦闘シーンには飽きさせないような工夫が見られダラダラ戦ってる印象は抱かなかったものの、さすがに夕方から夜までずっとピコンピコンしているトリガーはそういうものだと目を瞑るにしても、設定の枠を大いに踏み外しすぎだったと思います。モルフェウスRのこともよく調べないまま終わってしまいましたし。

ユナのステップアップが特に描かれない(繰り返し強調されていた「怖い」を克服する程のエピソードが用意されていない)ままユザレの覚醒というものも劇的さを欠いているうえに映像では判断しづらく、更にいきなり再登場したシズマ会長が唐突にティガの光を呼び出すという展開も目が点になる一方で、トドメに「キリエロイド出たからティガも出しました!」とドヤ顔で叩きつけられ、完成度の低い『トリガー』作劇と、納得度の薄い『ティガ』時空との融合が見事に悪魔合体

『ティガ』を忘れ『トリガー』を何とか楽しもうと思ってたタイミングで改めて『NEW GENERATION TIGA』を押し出されても困惑しか残らないワケです。

作品の魅力を押し出せない(イベントの二の次に回してる)まま終盤が近づいてきており、本作を見つめる目線は段々と氷点下に近づいて参りました。

繰り返しお伝えしますが、田口監督の演出が作品の悪い部分に負けたエピソード。

 

 

次回、ティガを出した次がこれか…。

ウルトラマントリガー「スマイル作戦第1号」

ウルトラマントリガー』

第18話「スマイル作戦第1号」

(監督:田口清隆 脚本:根元歳三

ケンゴが久方ぶりにダーク時代の夢を見ていた頃、海底のカルミラ大先輩の前にもトリガーダーク?が姿を現し、夢のようなひと時を過ごしていた。

TPUの方ではアジア全域の防衛を担うGUTS-SELECTアジアの新設が決まり、その総司令官に任命されたことを隊員たちに報告するタツミ隊長。

「これは我々全員の働きが認められた証だ。皆、本当によくやってくれた…感謝する」

さすがに隊長の栄転には祝福ムードになったシズマ以下GUTS-SELECT(社会的ヒエラルキーとしてはユナが二番手)は、いずれいなくなるから好き放題やろうぜ!とテンションMAXになり、さよなら隊長サプライズパーティーを仕掛けるべく"スマイル作戦第1号"を開始する。


ユナ主導でパーティーの準備がひそひそと進められ、以前のユナバースデイ回を下地にしつつテッシンたちに出番を与え、同じ場にいなくてもそれぞれの行動で考えの相違が明確になり(ヒマリがまとも寄りのムーヴをするのが手堅い)、キャラクターに愛嬌付けを施していくのは田口監督らしい目配り。

その中でも隊長へのプレゼントを考えてるアキトに対する、

ケンゴ「大丈夫かなぁ…」

ユナ「大丈夫だって。前にもらったスタンガン、役に立ったし

という2人の会話がとてつもなく酷く、ユナのセリフで初めて面白いと思いました(笑)

その後「隊長専用の新しいハイパーキーを作ることにした」としっかりとフラグも回収し、君は、本当に、仕事が出来るなアキト…!!

まああまりにサプライズパーティーの手並みが鮮やかなので、この人たち普段全く仕事してないのではという疑問が拭えないのはさすがのGUTS-SELECT。


その頃海底ではトリダーと再会?し1人でなよなよしてるカルミラ大先輩…

とうとう大先輩を見限った?ダーゴンの甘く熱い言葉にそそのかされ闇の一族トップの座に興味を示すヒュドラム…

「今は無理だけど、いつかは一緒に…」

地上にて隊員服で大量のお菓子を抱え花屋を訪れている若い男女2人のストーキングに勤しんでいたところ、悶々としているうちにユナ?に花を差し出されてしまうダーゴン…。

「いや、本当…楽しいなって……ありがとう」

ケンゴが平和な世界に喜びを見出していたその一方で、GUTS-SELECTでも新入隊員募集ポスターのモデルに選ばれたテッシン、宝くじに当選したヒマリ、住みたい部屋が見つかったマルゥル、宝の地図を手に入れたイグニスと次々に幸せが舞い込んできており、光も闇も関係なくそれぞれが夢のような時間を体験していた。


GUTS-SELECT内でバブルが発生し一騒ぎあったことから隊長にもサプライズが知れ渡ったところで、超古代闇怪獣ゴルバーⅡが街に出現しGUTS-SELECTは撃退に向かう……も奪われた笑顔、モデル撮影のスタジオ、宝くじ監禁のための銀行、木造二階建のアパート……あらゆる煩悩がチラつくことからいつも以上に連携を乱してしまい、ブートアップ!したマルチトリガーも火星出現時より強化されたゴルバーⅡに大苦戦。

明らかに異常な状態でGUTS-SELECTが乱れている姿をコミカルに演出しているのですが、普段真面目に仕事してる印象が限りなく薄いので、ギャグになりません。

一本調子な芝居を強いられるヒマリ隊員を特に崩しに来たのは役者への配慮も感じられますが、「大声を上げてファルコンを墜落させる」はいつものことなのでパニックになっているという描写に面白みがいまいち足りてないのも本作らしい残念な部分で、エピソード単位で仕込みが上手な田口監督でももはや手遅れな様子。


ゴルバー襲来によって、せっかく手に入りかけた夢の切符を次々と失ったナースデッセイ内、現場でいきなりブートアップ?ごっこを始めたアキト、それらが重なり遂にパニックに陥る隊長、とGUTS-SELECTで徐々にカオスが侵食していく中、ナースデッセイで起きた振動で正気に戻ったイグニス(前回拘束されてから手錠はされてるものの、出入り自由なガバガバセキュリティの独房イン)は宝の地図、に見えていたチラシをユナに差し出す。

「何者かの…精神攻撃を受けていたみたいだ」

GUTS-SELECTの見ていた夢は全て幻と消え、隊長のアジア本部総司令官就任の辞令も健康診断の結果と変わってしまい……ってイグニスがいなかったら集団幻覚を見ていたということで全員病院送りにされるところだったのでは。

同じ頃ゴルバーの尻尾首絞めを受け、頭の中で走馬灯が流れ始めていたケンゴも真実を悟り、"笑顔溢れる平和な世界が偽りであった"という事実がケンゴに重く突き刺さるのは要所要所に挟まれた光の演出、演じる寺坂さんの芝居も相まって印象的に仕上がりました。

一歩間違えれば、めちゃくちゃ危ないやつになるので病院送(ry

 


やっと平常運行に戻ったGUTS-SELECTの援護を受けトリニティキーをブートアップ!したトリガーは形勢逆転、エタニティボンバーでゴルバーⅡを爆殺し、トリニティが強化形態としての存在感をしっかりと発揮して活躍するのはヒーローフィクションとしてメリハリが効いてて良かったです。

そのトリガーの勝利を喜ぶナースデッセイ内で、有頂天から地獄に叩き落とされながらも「次は負けねぇ…!」と筋肉研鑽に意気込むテッシンの前向きさが語られ(多分アドリブっぽい)、細かいながらやはり本作にはこういう細かい積み重ねが足りないなと思う所存。

ユナの気付によってGUTS-SELECTは平穏を取り戻し、その援護で勝利を収め飛び立ったトリガーを見つめる謎の男は左胸に炎を燃やしていた…でつづく。

 

 

メインを務めた作品以外では、なんと『ギンガS』以来にサブでの再登板となった田口監督渾身のパニックコメディー回。

何者かの干渉によって夢と現実の狭間をひた走るキャラクターの動向が肝ということで、あえて繋がりを保たずに場面を繋げ、夢と現実を曖昧にする構成はさすがの手腕でした。

コロナ禍の影響で人数が多い場面での撮影は未だ厳しい段階かと思われるのですが、同じ場面に人物を置かずともそれぞれのキャラクター性を引き出し、愛嬌に繋げる目配りとアイデアにも改めて驚かされます。


反面、GUTS-SELECTの動向がコミカルに描かれ過ぎると地球を守る防衛隊としての威厳と使命感が損なわれてしまい、根本的にキャラクターの好感度が下がってしまうのは本作の設定段階からの初期不良と言えます。

今回はそれを承知であえて踏み切った感はありますが、比較的真面目に職務に励んでいたはずのGUTS-SELECTが少し崩れただけでものすごく無能な集団に見えてしまったのは、これまで常に緊張しっ放しで弛む瞬間が二の次にされたことで「やる時はやる」という部分があまり見えてこない部分にあるのかなと。

だったらミッション中以外は仕事サボってりゃいいのかと言われたらそうではないのですが、「この人たちは普段何を考えて地球を守っているんだろう?」という部分が見えてこないと感情移入が難しく、かと言って隊員1人ごとに主役回を用意できるほど話数も無い現状は想像以上に厳しい環境なのかもしれません。

唯一の手段として先程触れたテッシン隊員の「次は負けねぇ…!」といった細かいシーンを入れ込むというやり方もあるのですが、もう既に2クール目の後半部分に差し掛かってきているため作品の評価をひっくり返すレベルの軌道修正は不可能に近く、最後のシーンに一言入れるかまたは無言で終わらせるか、のどちらかでひたすら後者を選んできた本作の積み重ね不足が重く作劇にのしかかってきております。


また今回コメディー寄りの単発回と思いきや、またも外的要因が干渉してくるストーリーで2話連続となっており、後半に入ってからは毎回2話完結という流れはさすがに食傷気味。

多くのイベント消化が絡み、制作側としては縦軸中心の作劇っぽい認識の本作ですが、だとしたら作品を彩る細かいキャラ描写を何故放っておいたまま進んでしまったのか。

田口監督の目配りも効いてて、ここ数話の中では比較的面白いエピソードでしたが、前作で栄華を誇ったキャラ描写に関するノウハウが蓄積されておらず(そう見えない)、今後の制作体制に疑問は積もっていく一方です。

 

 

次回、悪魔の再来。

流星2クリアしました

お世話様です。

デジモンゴーストゲーム』について何か書きたいな…と思っている今日この頃。

『トリガー』と『ファイブマン』もまだ残っていますがまあ追々…。

 

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そんなわけで今回はゲーム関連、以前から進めていた流星のロックマン2 シノビバージョンをクリアしたので、報告を兼ねて軽い振り返りでもしていこうかと思います。

 

↓『流星のロックマン2』前回記事

urahiro003.hatenablog.com

 

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ご覧の通り、およそ25時間かけてシナリオクリアしました。

え?時間かかりすぎ?

だって寄り道が好きなんだもん…。

前作同様、横軸のストーリーとして一般人のお悩み解決がたくさん盛り込まれてて、つい、手を出しちゃうんです…。

 

大まかなストーリーとして、主人公・星河スバルとAM星人ウォーロックが「電波変換」することで誕生する青き勇者・ロックマンがFM星人の操るアンドロメダから地球を守って2ヶ月後(スパン短い!)、すっかり陽キャと化したスバルに新たな敵が迫り来る!

トランサーの後継機「スター・キャリアー」によって繋がる仲間たちとのキズナを、そしてこの地上にかつて栄えていた強き種族の力が秘められた「オーパーツ」をその身に宿し、ムー帝国の復活を企むオリヒメの野望にロックマンが立ち向かう、といったもの。

 

前作は大雑把に言ってしまえば電波系宇宙人の襲来といった様相でしたが、本作『2』では古代の地球に存在していた文明が敵ということで新たなストーリーを展開。

既に前作から宇宙を舞台にし、スケールを大きくすることで『エグゼ』シリーズとの差別化を図る方向性だったと思われますが、個人的にはとんでもない方向に突き抜けていったように感じたので、結構楽しかったです(笑)

そして「外敵の襲来からの、続編では地球内部からの脅威が迫る」という流れは、筆者が敬愛する『重甲ビーファイター』→『ビーファイターカブト』のそれに近く、ひっそりとテンションが上がってブルースワァァァットッ!!!(発作)

 

前回記事でも触れた通り、前作で"キズナ"の大切さに気付いたスバルが引き続き主人公となる本作では、前作に比べて「陽」寄りの描写が目立つことに(その辺りのオブジェ等を調べた際にも、前作よりポジティブめな発想が多い)。

逆にそれが『流星』というシリーズのアイデンティティーを損なってしまったように感じたとも記しましたが、中盤でそれがひっくり返されることに。

本作から新たに出現したキャラクターで、ソロという少年が電波変換するロックマンのライバル・ブライ

ムー帝国唯一の生き残りであり、孤独に生きてきたことでキズナを否定するブライの猛攻に苦戦する間に、オリヒメに仕えるファントム・ブラックの策略によってスバルとブラザーバンドを結ぶキザマロ、ゴン太、ミソラは何処かへと飛ばされてしまい、笑顔を失くし塞ぎ込むスバル。

唯一救い出せた委員長こと白金ルナの言葉すら耳に入らず、あろうことかブラザーバンドさえ切ってしまったスバルは、前作でひたすら繰り返された「キズナの喪失」をまざまざと思い知ることになります。

しかし、かつてアンドロメダを倒しFM王とも繋がりを持てたスバルが簡単にキズナを捨てることはできず、腑抜けのロックマンを始末しようとルナを人質に取ったファントムに立ち向かっていき、そこで新たな力を得ることになります。

 

キズナ」を強調した作風は対象年齢層に対して実直で、ストーリーとして王道であり素直に盛り上がれました。

ただ本作の難点として挙げられるのは、イデアの枯渇といった部分。

スバルが手に入れたキズナの存在が揺らぐ、という展開は前作のツカサ君と丸被りですし(本作にツカサ君は一切登場しないうえ、この後にも同じような展開が待っている)、ソロの「ムー帝国唯一の生き残り」という設定も生き残ったAM星人であるウォーロックと被ってしまってます。

『エグゼ』シリーズが6作、更にそこから設定を大きく飛躍させた前作の存在も重なって、王道ながらどこか既視感のある"地味"な作風になってしまった印象。

 

他にも、前述の「オーパーツ」による新たな力が「ライブオン」であり、今回筆者がプレイしたバージョンでは忍者に似ている「シノビ」という種族の力を宿したグリーンシノビというフォームが前作で言うスター・フォースに当たる本作のパワーアップ形態。

特徴としては草属性に変わり、チャージショットが手裏剣になるというもの(手裏剣は無属性)。

これだけ見れば今までの強化形態より無個性寄りだと思われますが、トライブオンの最大の長所はアビリティ装備によってバトル開始時から強化形態で戦えること。

エンカウントしてバトル画面に入った瞬間に既にグリーンシノビになっており、草属性のバトルカードなら+20の威力を得られるうえに、トライブ最大の特徴である他タイプとの掛け合わせ、ダブルトライブに速攻繋げられる点が魅力です。

ダブルトライブの組み合わせはバージョンによって異なっており、シノビを中心に雷属性のベルセルク、炎属性のダイナソーを掛け合わせて戦術を変えることがバトルの楽しさを引き上げていました。

更に3つのトライブを組み合わせることで最強形態・トライブキングとなり、全ての攻撃系バトルカードの威力を2倍にし、回避不能の3属性技を叩き込むバトルマシーンとなります。

さすがに3ターン限定という制約はありましたが、大抵の敵は3ターン以内にぶっ倒せるレベルのチート形態はプレイしてて爽快な気分でした。

 

システム面での特徴でいえば、電波に乗って世界を行き来できるスカイウェーブの存在。

世界中に散り散りになった仲間たちを探すために、委員長家の衛星中継用アンテナから世界に飛び出すというアイデアが実に秀逸。

スカイウェーブの導入によってコダマタウンの展望台とコダマ小学校がマップから排除されたのですが、スバルの行動範囲が世界に向かったことで前作では主に逃げ場であった展望台、そして足を運ぶのが苦痛だった学校が冒険の場で無くなり、スバルの心理的変化と成長がゲームの内容で裏付けされていたのは、15年越しのプレイでジーンと来た部分です。

まあスカイウェーブを通るたびに不法入国してるのは、すごくドキドキするんですけどね!

 

キャラクター描写も個性的で、本作は敵が古代帝国の復活を目論む組織ということで電波体はドラキュラ、ビッグフット、ネッシー、ナスカの地上絵など未確認生物(UMA)や現代でも謎が解き明かされていないものがモチーフになっていたのは、前作の星座モチーフより捻りが効いてて面白かったです。

ブラキオ・ウェイブという名前はもう少し捻ってほしかったですが…。

敵の親玉であるオリヒメも、少なくとも現代より200年以上経過してる本作の世界観において一人称が「わらわ」であり、天空高く浮上したムー大陸から地上を見下ろし「人類の選別を行う」とか言い出す元科学者という非常に東映特撮味のあるキャラクターには短い出番ながら痺れるものがありました(笑)

そんなオリヒメも終盤においてその行動原理が「孤独」に基づいていることが明らかになり、FM王とは方向性は違うものの、キズナへの理解の決定的な相違を抱えているものが、ロックマンの戦う相手であることを示しているように思えます。

裏を返せば、キズナへの理解をしっかりと持つことで、どこの誰でも誰とでもキズナを生み出すことは可能であり、それこそがロックマンが目指すもの=父・星河ダイゴが目指すものだったのかなと。

 

そしてそして、『流星』のキャラクターの中で忘れてはいけないものが一つ……

スバル=ロックマンを巡る壮絶なヒロインレース!!

 

赤コーナー!

スバルと同じく電波変換できるシンガーソングライター、私初めてのブラザーだから、それにヒロインといえばピンク色でしょ?

響ミソラ!!

 

青コーナー!

スバルのクラスの学級委員長、ロックマン様一筋のツンデレ系お嬢様、こっちは何度も部屋に上げてるわよ?

白金ルナ!!

 

前作で怒涛のヒロインレースで互角の戦いを演じた2人が本作でもデッドヒートを見せるところを期待していて筆者ですが、今回は明暗がハッキリ別れる形に。

 

前作でブラザーを結んだ(ちなみに電子機器がトランサーからスターキャリアーの移行した際にブラザーバンドは強制的に切られてしまう仕様だったとのこと。現代だったら炎上待ったなし)ことで結びつきの強くなった委員長+家来と行動を共にすることが多くなったスバルは必然的にルナとの接点が多くなり、ミソラたち3人が世界中に飛ばされた時も(委員長なりのやり方で)甲斐甲斐しくスバルを励ます正妻ムーヴ。

そこでファントムに華麗に誘拐され人質となり、身体に残っていたオヒュカス・クイーンの力を呼び起こされロックマンを傷つけてしまい涙する…しかし、ルナを守りたいというスバルの想いがウォーロックの体内にあるオーパーツに反応することでトライブオン発動に繋がり、祝・2作連続でパワーアップのきっかけとなりました!!

その後も財力と行動力を活かし、海外でもスバルをサポートしてくれるなど、本作では更にヒロインリョクに磨きがかかっていました。

 

一方の赤コーナーですが、登場がやや遅くスタートから出遅れた雰囲気ですが、どうやら最初にブラザーバンドを結んだということでスバルの好感度はミソラの方が高い模様。

そのミソラ、別の場所に飛ばされてからはオリヒメ一団と行動を共にし、飛行機を襲って墜落させ、探しに来たロックマンの問いかけにも答えず攻撃を加え、その真意が分かった後は何事も無かったかのように「探検みたいで楽しいね!」みたいなことを言い出すなど、やらかし案件が悪目立ち。

その後、一応ブライとの戦いで瀕死の重傷を負うという罰は受けていますが、単純に女の子がフルボッコにされ入院するのは気分が良くないですし、そんな姿にヒロイン性を見出すことは難しいし、おまけにスバルがミソラの真意を知るきっかけが委員長の説教からの涙という、後押しされてるようで逆にダシにされてしまった感。

恐らく制作スタッフの中でも正ヒロインレースは熱く展開されていたと思われるのですが、本作に関しては青コーナーの圧勝ということになりました。

 

 

 

 

 

一体、

何を書いているんだ……。

 

 

 

 

と、まあこんな感じで(どんな感じだ)バトルBGMがあまり好みじゃなかったのがずっと評価で足を引っ張っていた『流星2』の評価がまた変わってきたのが発見でした。

これからまた完全クリアに向けて、プレイ時間を割いていきたいと思います。

それでは、また次回の記事にて。

 

ライブオン!シノビ!!

 

ウルトラマントリガー「怒る饗宴」

ウルトラマントリガー』

第17話「怒る饗宴」

(監督:越知靖 脚本:植竹須美男

「リスクは承知の上だ!マキシマ・ナースキャノン、スタンバイ!!」

トリガー2体をあっさり消滅させた強敵メツオロチに対し、まだ未完成でどんな副作用があるか分からないガーゴルゴンキーのブートアップ!に頼るしかないと力強く宣言する隊長はすごくカッコ良いのですが、ガーゴルゴン使用に関しては何の布石も無かったのでいまいち盛り上がらないのが惜しい部分。

ガーゴル石化光線(キーの音声が「ガーゴルゴン!」なのが何だか敗北感)を乗せたナースキャノンでメツオロチを石化させることに成功するが、その見返りとしてナースデッセイは墜落。

それでもテッシン隊員の修理によってブリッジのみ復旧し、せっかくスキルを見せたのに周りから一切リアクションしてもらえないテッシン、さすがに可哀想。


分析によるとメツオロチは表面しか石化しておらず、翌日の昼には活動を再開する見込みとなっていたが、機体の70%が石化しているナースデッセイは戦力として機能できずメツオロチが石化している間に何もできない無力感に駆られるGUTS-SELECT。

「現状、いけるのは地上班とガッツファルコンのみ…有効なのは実弾の攻撃だけか」

すごく、頼りないです。

4代目!異世界からまた特空機持ってきて!!

ピンチの、ピンチの、ピンチの連続でどうにもこうにもならない時、D4が欲しい!!

会長(素)「今だ、撃つんだ!ナナセ隊員!!」

ヒマリ「喜んで(ポチッ)

 

 


ーーー主人公不在につき、

 


ウルトラマントリガー』・完

 

 

 

 

………すいません、さすがに暴れ過ぎました。

 


「そんな顔しないで。元気に、前向いてこ!スマイルスマイル!」

ブリーフィング中にもユナの顔が浮かないことに気づいたケンゴ……ってアキトー!!

主人公は簡単に気付いたぞアキトーーー!!!

「そうだね…そうだよね!」

そんなユナを全員で見つめ、隊長の号令も入り、決死の作戦に心中覚悟で団結するGUTS-SELECTはキズナリョクを-30%から-15%くらいに高め合っていた頃、街の片隅でイグニスはリシュリアの仲間たち、そしてそれらがヒュドラムに食い尽くされた("食事"の表現として石化させられているのですが、正直意味不明な描写)過去に想いを馳せていた。

それぞれが使命と復讐心を秘め、翌朝を迎えることに。


GUTS-SELECT地上部隊とTPUのモブ隊員との連携で、メツオロチがバリアーを発生させている背中の突起を破壊しちまおう作戦が繰り広げられそうになっていたその時ーーー!

「怪獣のバイタル急上昇!100、180……400!?早すぎる!!」

ある意味予定調和というか案の定というか、予定より2時間も早く石化から復活したメツオロチを撃退するためGUTS-SELECTとシズマガーディアンズは大量の銃火器発砲!するも全く通用せず、逆にメツオロチの一閃により戦力の大半を削ぎ落とされてしまう。

地上部隊との連携で唐突なミリタリー描写が挟み込まれましたが、世界観にあまりマッチしてないリアル銃火器(知識は無いので実際は違うのかもしれませんが)を持ち出されても「何でそこでハイパーキー使わない?」という疑問が発生してしまい、普段ハイパーガンしか使わないケンゴとユナが見慣れないアサルトライフルを連射するという状況も「そういうシーンを撮りたかった」以上の必要性を描けていない(3000万歩譲ってナースデッセイ不調によりハイパーキーの調整が出来てないとも解釈可能ですが、だったらそれは説明が入るべき事項になるかなと)ため、緊迫感より困惑の方が先立ってしまいます。


「難易度更に上がった!?…でもやるよ、ファルコンちゃん!!」

GUTS-SELECTはファルコンを発進させ、残った地上部隊も各員散開してメツオロチの足止めに努めるもその進行は止まらず。

逃げ惑う市民にかつての仲間たちの惨状を重ねたイグニスは、感情を爆発させながらトリダーにブートアップ!顔面パンチからラッシュを仕掛けるもオロチの範囲攻撃を発動させてしまい、巻き込まれたナースデッセイとのリンクが途切れたファルコンは墜落しGUTS-SELECTは作戦継続が困難になる……。

しかし、墜落したはずのファルコンが再浮上しメツオロチの電撃を掻い潜り、エネルギー源である角の破壊に成功する!

そして、そのファルコンを操っていたのは、メンテナンスブースに入り込み操縦桿を握っていたケンゴであった!!

 

 

 


は?

 

 

 


メンテナンスブースもケンゴ搭乗も一切伏線の無かった展開で唖然とするのですが、シリーズのお約束ともいえる戦闘機搭乗を主人公が成し遂げた直後に、お役御免とでも言わんばかりにトリダーが雑にファルコンを追撃し、ケンゴはマルチトリガーにブートアップ!

墜落シーンすら描かれないファルコンが、テッシン隊員と並んでさすがに可哀想。

地上に降り立ったトリガーがまたもトリダーと対峙しそうになっていたところに、前回から瞑想に入り残念闇パワーを深めていたカルミラさんがタイミング悪く乱入し、デバン・ダ・カルミラ!!


「ケンゴ…ケンゴ……マナカケンゴォォォ!!!」

エ○ルドライバーみたいなフレーズで過去のトリガーを消した(と思い込んでいる)ケンゴに対する恨み節を吐きながらトリガーに襲いかかるカルミラさん改めカルミラ大先輩は高まった残念パワーに釣られたのかトリダーに取っ組みかかられており、早速瞑想の成果を発揮しています!

一方でカルミラ大先輩に吹っ飛ばされたトリガーは、さっきまで対処に困っていたことなど忘れていたかのようにメツオロチから背中に思いっきり攻撃を受け、トリニティキーをブートアップ!グリッターブレードとサークルアームズの二刀流で、角を失くしたメツオロチをあっさり爆殺(笑)

……ファルコンに次いで、役目を終えた怪獣に対する扱いもなかなかに酷い。


メツオロチを倒したのも束の間、何故かマルチに戻ったトリガーが迫るカルミラ大先輩に、とりあえずドスを見せつけ牽制する姿は間抜けで面白かったです(笑)

大先輩はトリガーの持つドス=サークルアームズを弾き飛ばすも、それをなんとトリガーダークがキャッチ!

更にホロボロスキーでハイドロトリダーにフォームチェンジし、ザイゴーグキーをマキシマムブートアップ!!でカルミラ大先輩に叩きつけるもエネルギーが尽き消滅。

大先輩は傷を負いながら尚もトリガーに襲いかかろうとするが、見どころの少なかったダーゴンが現れそれを静止。

ダーゴンとカルミラは自らの足下に目を下ろし、トリガーと共に戦うためにハイパーガンを構えるGUTS-SELECTの姿を目の当たりにする。

「これが人の力だ…甘く見れば痛い目を見るのは我々の方だ」

……前回今回とメツオロチ(オーガ)にほとんどやられっ放しだったうえに、作戦失敗をトリガーダークのせいにして、最終的にはケンゴ1人でどうにかしてしまった事実に目を瞑ればその通りですね!!


「今は退け!我らの勝利のために」

挑もうとしているのがエネルギー切れ直前のトリガー、キレイに横一列に並んでいるため簡単に薙ぎ払えてしまいそうなGUTS-SELECTの面々なので、いくら感情的に暴走しているとはいえカルミラ大先輩が負ける可能性は低く見え(ゼットンキーを皆使っているので苦戦は免れないか)、ここ数話は株を上げがちだったダーゴンが再び脚本の都合で撤退役を任されることになり、GUTS-SELECT関連の描写の薄さから発言にも説得力が一切無いため非常に面白くない展開。

まあ例えここでケンゴたちを始末したとして、それぞれが別の方向を向き出している闇の巨人一族の「長期的な勝利」を掴めないことに、ダーゴンは焦りを感じ始めているとも取れますが。

闇の巨人は去ったところで、変身解除し地べたを這いずり回っていたイグニスはアキトによってトリダーキーを回収され、GUTS-SELECTによる捕獲・収監の刑を受けることに。

「はぁ…上手くいくと思ったんだけどなぁ…」

独房のとても寝心地の悪そうなベッドに横たわったイグニスが呟いたところで、つづく。

 

 

前作と同じく第16.17話を担当することになった有望な若手である越監督の演出ですが、脚本が本作初参加の植竹さんだったこともあってか昨年以上の大事故回。

一定スピードのスローモーションが常に使われていることで一本調子で抑揚が無く、ファルコン、メツオロチ、トリガーダークと多すぎるキャラがちょくちょく行方不明になり挙句カルミラの乱入により、ぶつ切り感が強くなってしまったバトルシーンには全く感情を乗せられませんでした。

ストーリー面でも、前回からとてつもない脅威として描かれていたはずのメツオロチに対してGUTS-SELECTが消耗した戦力の中で対策を立てる姿にヒーロー性を見出すことはできたのですが、結果的にはケンゴ(トリガー)だけで決定打を与えることになってしまい、最後の勢揃いシーンに説得力を与えるどころか台無しにしてしまうという大惨事。

そこに自己満足感の強い演出を重ねたことで、前後の繋がりが感じられない積み重ねも布石も一切放棄したシナリオになってしまい、演出面でも歯止めの効かない地獄絵図に頭を抱えるエピソードとなりました。


ガメラ大怪獣空中決戦』を意識したような夕陽に佇むメツオロチや、二刀流トリニティなど若手の監督らしい印象的な演出も光る部分もあったのですが、もう少し単体エピソードとしての完成度を引き上げて欲しいところ。

演出の方向性を見る感じ、越監督は恐らく辻本フォロワーだと思われるのですが、武居監督辺りに師事してみてはどうかと、自分勝手に思っております。

 

 

次回、息抜きエピソードの予感。